2019年11月28日

投資家ジム・ロジャース氏が安倍首相に「辞任してください」とお願いする

投資家ジム・ロジャース氏、韓国投資が上手く行かず安倍批判

世界三大投資家の一人と称されるジム・ロジャース氏が韓国KBS1の番組で、我が国の首相に対して「辞任して下さい。 辞任する考えがないのであれば、これ以上狂った行為をやめて下さい」とお願いしていたようです。

ロジャース氏は韓国企業に投資したのはいいけど、韓国、北朝鮮に厳しい安倍政権が存続する限り、大儲けするタイミングを永久に失ってしまうかもしれないという焦りがあるのでしょう。

そこで、この「世界三大投資家の一人」は、投資は自己責任という原則を忘れ、投資の失敗を安倍首相のせいにしているようです。

悪い出来事は何でも「アベのせい」にする、アベノセイダーズがここにもいました。

ジム・ロジャース氏が朝鮮半島に目を付けた理由

もう10年以上も前のことですが、ロジャース氏が東京で講演をしたときに、私は聴きに行ったことがあります。たしかコモディティ投資の話をしていたと記憶しています。

その後、リーマンショックが起こり、同氏が推奨したコモディティファンドもいまいちの成績でしたので、ジム・ロジャース氏の名前は完全に忘れていました。

それはさておきまして、同氏が朝鮮半島への投資に目を付けた理由について、調べてみました。

「朝鮮半島でいま北と南が経済開放したら、世界で最もエキサイティングな国になりますよ」

「北朝鮮には、安価で、高い教育を受け、訓練もされた労働者がいる。北朝鮮には自然資源も豊富です。韓国には資本が多くあり、専門家も多く居住している」

「私は、大韓航空の株をすでに買いました。これから経済開放が実現すれば、韓国と北朝鮮間で旅行が盛んになると思うからです」

「北朝鮮は資源が豊富で、まだまだ採掘できる鉄鋼が豊富に眠っています。1970年代のことですが、北朝鮮は資源が豊富なので、じつは韓国より裕福だったんです。」

引用元:ジム・ロジャーズ氏「北朝鮮バブルが来る。私は大韓航空株を買った」

ジム・ロジャーズ氏はこう言います。「私が日本に住む10歳の子供であれば、一刻も早く日本を飛び出すことを考えるだろう。中国や韓国に移住したほうが、よほど豊かに生活できるのだから。将来、日本の多くの家庭で、「お母さん、わたしたちはどうして外国に住まないの?」といった会話がなされる未来が私には見える。

引用元:ジム・ロジャーズ「私なら10歳で日本脱出計画」

「韓国からは38度線が消えるだろう。そうなると韓国に新しいフロンティア(frontier)ができる。高等教育を受けた安い労働力があり、多くの資源がある北朝鮮というフロンティアが開かれる。統一韓国で旧北朝鮮地域の人々は子どももたくさん産むだろう。したがって韓国の人口減少問題も解決される。その上、北朝鮮は借金がない。誰が金一家にお金を貸すだろうか。経営能力と資本を備えた韓国に北朝鮮という新しいフロンティアが開かれるが、日本にはフロンティアがない。日本には安い労働力もない。日本はビジネスにお金がとても多くかかる国だ」

引用元:ジム・ロジャース氏「人口減って借金多い日本は衰退、南北融合時は新たなフロンティア生まれる」(1)

「韓国と北朝鮮が一緒になり、南北統一国家が生まれれば、朝鮮半島は世界で最もエキサイティングな場所になるでしょう。北朝鮮には安価な労働力があり、大量の天然資源が眠っています。それらが韓国の資金力や製造力、ビジネス力と結合するわけです。日本にとって、脅威的な存在になるのは間違いありません」

引用元:ジム・ロジャーズ「韓国と北朝鮮が統一されるとき、日本は……」

きりがないのでこの辺で止めておきますが、どうやら北朝鮮に眠る莫大な天然資源に目をつけて、統一朝鮮を見込んで投資判断を下したようです。

天然資源に関しては、戦前、我が国の企業が調査をしており、詳細なデータが保存されているようです。

こうした地下資源に関するデータは日本統治時代に日本企業が「足で稼いだ」ものが今でも活用可能な状態で保存されており、アメリカ政府からしつこく情報提供を求められている。虎の子の情報であるため、日本政府はこれまでアメリカ政府からの要請をはねつけてきた。

引用元:北朝鮮、地下に2千万トンのレアアース埋蔵…日本が詳細データ把握、外交交渉の切り札に

ただ、いくら豊富な天然資源があっても、政情の不安定な国での資源開発は莫大なコストが掛かってしまいますので、かなり難しいと思いますけどね。

特に理解しがたいのが大韓航空株を買った理由です。いくら逆張りを得意とする投資家だといっても、逆張りのタイミングが早すぎでしょう。

まとめ

地政学の専門家である奥山真司氏が出演する以下の動画で、ジム・ロジャース氏がなぜこれほどまでに韓国に入れ込んでいるのか、分かりやすく解説しています。

相方の和田憲治氏が、ジム・ロジャース氏が韓国に入れ込む理由を一通り説明した後、奥山氏は以下のようにコメントしています。

  • ジムロジャース氏はすごくバイアスを持ってる人
  • アメリカ人の白人特有の歴史無視の視点である
  • 統一朝鮮が誕生すると反日でまとまるのは同意する
  • ただ、大国になれるかというと微妙
  • せいぜい核兵器を持ったベトナムくらいになる程度だろう
  • 南北統一のコストは莫大になる
  • 統一後、人口規模は統一ドイツと同じだが、経済規模はドイツを超えることはない
  • ジム・ロジャース氏は韓国側のプロパガンダにかなり乗せられている
  • 統一にあたり、どちらに正当性があるかも含め、国体がすんなりできるとは思えない

動画の最後で奥山氏は、「アメリカ人特有の文化と歴史を見ようとせずに、浅はかに数字だけで投資判断を下す考え方なので、あまり真面目に取り合わないようにしている」とコメントしています。

あと付け加えるならば、ロジャース氏はインタビューで度々日本の財政危機を指摘していますが、同氏はここでも間違いを犯しています。

実際は言われているほど日本は財政危機ではないんですね。

先ほどの日本の財政危機論者たちが利用する「日本の借金」だけに注目する論法だと、日本の債務とGDP比率、より簡単にいうと借金と経済の大きさの比率は、200%を超える。だがこれはいま書いたように正確ではない。借金(債務)だけに注目してしまい資産を考慮にいれていないからだ。
(中略)
この計算結果をみると、日本の純債務(正味の借金)の規模は、米国、ドイツ、フランスなどよりはるかにいい。

参考元:IMF最新レポートが教えてくれる、「日本の財政危機」というフェイク・ニュース

2019年11月現在、ジム・ロジャース氏の予測通りになっていませんし、そのようになる兆しもありません。

いや、寧ろ、その真逆のことが起きているようです。