株のうねり取り手法の精度を格段に高めるリーディング練習のやり方

Diverse People and Training Concepts

相場師朗氏のリーディングトレーニングとは?

相場師朗氏は、ご自身の動画教材やラジオNIKKEIの「相場師朗の株塾」で、「リーディングトレーニング」という練習方法を紹介しています。

この「リーディングトレーニング」とは、株価チャートを見て「株価の流れを読む」練習方法です。

「リーディングトレーニング」を何百枚、何千枚もこなすことで、うねり取り手法やショットガン投資法に必要な「変動感覚」が養われます。練習したらした分だけ上達するわけですから、やらないと損です。逆に言えば、「リーディングトレーニング」をやらないと上達しません。

もちろん個人差はありますが、「リーディングトレーニング」を500枚やり終えると、200枚やり終えた時に見えなかった売買ポイントが見えるようになります。1000枚やり終えると、500枚やり終えた時には見えなかった売買ポイントが見えるようになります。2000枚やり終えるまでには、自分の鉄板パターンが幾通りも蓄積されていることでしょう。

「リーディングトレーニング」は、これほどまでに効果のある練習方法なのです。私はすでに3000枚以上リーディング練習をやっていますが、「株価の動きの法則」が見えてきました。

株式トレードは、基本パターンを覚えたからといって、それが実践トレードで使えるとは限りません。実践で自信を持ってトレードできるようになるためには、株価の動きの特性を身体に染み込ませるようにしなければなりません。

これは英会話と同じです。5文型を暗記した後、基礎的な単語とフレーズを覚えたからといって、これだけでアメリカ人相手に丁々発止のやり取りはできません。

ですので、このリーディング練習を何千枚とこなして、「株価の動きの法則」を体得するのがトレード技術上達の近道なのです。

リーディングトレーニングに使用する道具

相場師朗氏が主宰する「株塾」では、「リーディングトレーニング」を行うための道具として、パンローリング社が販売している「Chart Gallery(チャート・ギャラリー)」を推奨しています。

先生と生徒が異なる道具を使っていたら、同じ情報を共有できません。ですので、相場師朗氏と同じチャートを使うことで、塾生も同じ変動感覚を共有できます。

チャート・ギャラリーは無料体験版が用意されており、10年分の株価チャートを表示させることができますが、無料体験版では直近のデータは表示されません。

私は有料版を購入しましたので、チャート・ギャラリーでは直近のデータから遡って過去30年間の株価を表示させることが出来ます。無料版でも練習可能ですが、出来ればはじめから有料版を購入されて、過去30年間の株価でうねり取りの練習をされることをおすすめします。

やはり長い期間で、数多くの銘柄を練習することで、より確度の高い変動感覚が身につきます。

うねり取りの練習にあたり、どの銘柄をやるかがポイントになってきますが、まずはJPX400採用銘柄の中で、1日の出来高が100万株以上の銘柄を練習するのがおすすめです。数多くの銘柄を毎日練習することで、自分に合った銘柄を見つけることができます。

リーディングトレーニングのやり方

以下のチャートは、第一生命ホールディングス(8750)の2016年1月から2016年8月上旬までの日足チャートです。

各移動平均線は以下のように設定しています。

  • 5日移動平均線(
  • 20日移動平均線(
  • 60日移動平均線(
  • 100日移動平均線(
  • 300日移動平均線(オレンジ

各移動平均線の設定方法に関しては、以下の記事をご参照ください。

それでは左端の2016年1月からの日足の動きを読んでいきます。

下落してきた株価は1600円の節目を陰線で踏んで、横ばいの動きになりました。株価が横ばいになったため、5日移動平均線も横ばいになりました(1月下旬)。

株価は20日移動平均線に接近しましたが、越えられずに下落しました。

この時、

「そうか!株価が下落途中、陰線で横並び状態が連続するとさらに下落することがあるんだな。それじゃ、陰線がこのような並びになった時、空売りを追加したらさらに利益が取れるな」

ということを考えながら株価の流れを読んでいきます。

さらに、この時の5日と20日線の関係を見てみますと、5日線が20日線に接触しそうになりましたが、接触せずに「もの別れ」状態になったら、株価がさらに下落することが分かります(1月29日)。

2月中旬に株価は1200円の節目を保った後、5日線を越えてきました。4日間5日線上に滞在した後、株価は再び5日線を割りましたが、前回の安値まで下げることなく再度5日線上に浮上してきました(2月下旬)。

株価はそのまま上昇して20日線を越えてきました(3月上旬)。1400円の節目を越えたところで、株価は下落しましたが、20日線を陽線で踏んだ後、上昇しましたが前の高値を越えられずに下落して20日線を割ってきました。

その後、株価は20日線に張り付くように横ばいましたが、20日線を越えることができずにさらに下落しました。しかし、株価は1200円の節目で下げ止まりました(4月上旬)。やはり株価にとって節目は重要だということが分かります。

株価はその後、20日線を試します。20日線を越えましたが、60日線に当たって跳ね返されています。

株価は一旦は20日線を割りますが、その直後に60日線を越えました。この株価の一連の動きから、節目を保った株価が再上昇した場合、次の大きな壁(60日線)を越えてくることが分かります(4月下旬)。

この時も前回と同様に、

「なるほど!節目を割らずに株価が5日線を越えてきた場合、その後、次の移動平均線に向かって株価は数日間上昇するんだな。それならこの局面では買いで勝負できるな」

と考えながら練習して行きます。

60日線を越えた株価は次に100日線を試します。しかし、100日線の壁はそう簡単に越えられるものではありません。株価は100日線に近づきますが、上ヒゲ陽線出現後、下落しました。しかし、株価は前の安値まで下落せずに横ばいの動きになりました(5月上旬)。

ここでも株価の動きの特徴が見つかりました。

「そうか!株価が底値りを脱して100日線にはじめてトライした時、陰線が出現して敗れた後は下落するんだな。それじゃ、ここを狙って空売りを仕掛けられるな」

この時の移動平均線に注目します。それまで下を向いていた60日線が横ばいになり、5日と20日線と絡み始めました。これは「変化」です。

その後、株価は再度上昇して今度は100日線上にでてきました。最初の100日線トライでは敗れましたが、2回目のトライでは越えてきました。この一連の株価の動きから、長い期間の移動平均を超えるためには「手続き」があることが分かりました。

株価はその後再び下落して、今度は20日と60日線を大きく割り込みました。

ここでも発見があります。

「なるほど!2回目の100日線トライでもすんなり越えられなかった場合、株価はしばらく下落することがあるんだな。このような局面では、株価の流れに注意しながら空売りで利益が取れるな」

その後、株価は1200円の節目をなんとか保とうとしていますが(6月中旬)、大陰線出現で1200円の節目を割り込みました。

1000円目前で陽線が出現して5日線を越えましたが、再度下落して1000円の節目で下げ止まりました(7月上旬)。

1000円の節目で下げ止まった株価はその後上昇して、20日線を一気に越えて60日線を試しました。なかなか60日線を越えられずにいた株価ですが、下げることなく大陽線が出現して60日線と100日線を一気に越えてきました(7月末)。

以下のチャートはその後の株価の動きですが、節目で反転上昇した後、前の安値まで下げずに上昇した場合、株価は次の長い移動平均線にトライして、いくつかの「手続き」を踏んでやがて越えて行くことが分かります。

このように株価と節目、そして各移動平均線との間には密接な関係があることが分かりました。

ということは、私たち個人投資家は、「リーディングトレーニング」を数多くこなして株価と株価の節目や移動平均線との関係を研究すれば、これまでよりさらに上手く利益がだせるようになるというわけです。

このことから相場師朗氏は、「リーディングトレーニングを数多くやりなさい」と教えているのです。

リーディングを数百枚しかやっていない方には分からないと思いますが、2500枚以上こなすと株価の動きの法則のようなものが見えています。もちろん、これには個人差がありますので、2500枚で「法則」が分からなければ、3000枚やればいいのです。それでも分からなければ、5000枚やればいいのです。

「リーディングトレーニング」は地道な作業ですが、変動感覚を養うために非常に効果的なトレーニングです。一見、地味でつまらない練習ですが、この努力はすべてお金に換わります。

リーディングトレーニングのあとは建玉操作の練習を行う

「リーディング・トレーニング」を終えた後は建玉操作の練習に入ります。

建玉操作の練習には2通りのやり方があります。

  1. チャートギャラリーを使って行う方法
  2. 相場(あいば)チャートを使って行う方法

1. チャートギャラリーを使って行う方法

まずはチャートギャラリーを使って練習する方法についてご説明します。

以下のチャートは第一生命ホールディングスの日足チャートです。パソコンの「メモ帳」を使って、日足チャートを隠しながら建玉していきます。その際、メモ帳に購入時の株価を記入しておくと、後で計算が楽です。

そして一日ずつメモ帳をずらして行き、前回の高値、安値、日足と移動平均線との位置関係、日柄などを勘案して、「ここで買い追加」「ここでヘッジの空売り」などと建玉の操作をしながら練習トレードして行きます。

一日一日じっくりと考えながら、囲碁や将棋のように丹念に建玉の練習をして行きます。私は以前はこのやり方で建玉操作の練習をしていました。

しかし、今ではもっと便利な株価チャートが登場しました。それが「相場チャート」です。

2. 相場チャートを使って行う方法

「相場チャート」は月額課金制の株価チャートです。毎月の利用料金は掛かりますが、練習売買の損益計算を自動で行ってくれますので非常に便利です。

「相場チャート」の詳しい説明と練習方法は、以下の記事をご参照ください。

私は時間がない時でも、毎日最低2時間は必ず練習しています。少ない時間でも毎日コツコツと練習することが上達への近道だと思います。

うねり取り手法を体得されたいと思われている方は、まずは日本を代表する優良企業で構成されているJPX400構成銘柄を、それぞれの銘柄につき30年分練習トレードしてみてはいかがでしょうか。

※ここまでは、パソコンにチャートを表示させた状態で行う練習方法です。

追記1:チャートをプリントアウトしてリーディングトレーニング

私はJPX400採用銘柄を、各銘柄につき過去30年分の日足チャートをプリントアウトして、上値抵抗線や下値支持線、そしてトレンドラインを引いて、売買ポイントにコメント(売買する理由)を書き込んでいます。

私は、この「コメントを書き込む」という作業をすることで、より理解が深まる感じがします。

30年分のチャートをA4用紙でプリントアウトすると、55枚くらいになります。すべてに売買ポイントやコメントを記入して行きますので、結構時間が掛かります。ですが、このような地味なトレーニングを継続することで、株価の動きの特性が分かるようになり、これまで見えなかった売買ポイントが見えてきます。

追記2:私がチャートの印刷に使っている無料ソフト

チャートギャラリーにも「印刷」コマンドがありますが、直接プリントアウトするとチャート下に大きな余白がでてしまい、上手くプリントアウトできません。

なので、私は「Lightshot」という、スクリーンショットができる無料ソフトを使っています(日本語サイトはありません)。

このソフトをダウンロードしておけば、チャートギャラリーを立ち上げた後、「Prt Sc」キーを押すだけで印刷範囲を選択できるようになっています。また、印刷だけでなく、簡単な書き込みや保存もできますので重宝しています。

※私のパソコンでは問題なく作動することを確認していますが、Lightshotのダウンロードは自己責任でお願いします。

追記3:24インチのモニターを使ってリーディング練習

私はこれまで13インチのノート型パソコンを使っており、リーディング練習の時はチャートをプリントアウトして行っていました。

私がチャートをプリントアウトしていた理由はいくつかあるのですが、最大の理由は小さなモニターを長時間見続けると「目が疲れる」ということでした。

そこで、目の疲れを軽減させるために24インチのモニターを購入したのですが、これでチャートギャラリーを表示させたところかなり見やすいのです。

これは前から分かっていたことなのですが、チャートはできるだけ大きく表示させて見た方が、売買ポイントや転換のサインがより分かりやすくなりますね。

このモニターを購入して以来、私はプリントアウトは止めて、モニターにチャートを表示させた状態でリーディング練習をしています。そして、新たな発見をした個所にはコメントを書いて、その局面をワードに張り付けて保存しています。

ちなみに私が購入したモニターはEIZO社のEV2451です。

このモニターは、ブルーライトを最大60%カットしてくれますので、以前と比べ目の疲れが少なくなりました。

「株塾勉強会」で教えているリーディング練習法

今回の記事では、リーディング練習のやり方をざっくりとご紹介しました。

実を申しますと、相場師朗先生主宰の「株塾勉強会」では、もう少し進化させた方法でリーディング練習を教えています。

もちろん、私や株塾会員の方も、こちらのやり方でリーディング練習をしています。残念ながら、こちらのやり方は「企業秘密」となりますので、ブログ上では公開できません。

もし、さらにトレード技術を上達させたいと思われている方は、「株塾勉強会」に入会することをおすすめします。詳細は以下の記事をご参照ください。

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