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うねり取り手法で成功するための銘柄選択のやり方

東証一部銘柄から選択する

うねり取り手法に適した銘柄は、東証一部の銘柄の中から選択します。

そして一日の出来高が100万株以上のものを選択します。その理由は、出来高が少ない銘柄を選択すると流動性の問題が出てくるためです。また、出来高が少ないと綺麗なうねりを形成しないことがあります。

東証一部銘柄であることと出来高に加えて重要なのが、うねりの形です。うねりの形によって、取りやすい銘柄とそうでない銘柄が当然出てきます。

以下の2つチャートをご覧ください。どちらも同じ時期のチャートです。最初のチャートはマザーズに上場しているASJ(2351)の日足チャートです。2つ目は、東証一部上場の三菱ケミカルホールディングス(4188)です。

ASJの一日の出来高はだいたい1万株前後です。急騰するときは50万株以上の出来高がありますが、少ない時は3000株くらいの時もあります。このような出来高の少ない銘柄は板が薄いので、買いたい時に買えなかったり、手仕舞いしたい時に売ることができません。

また、チャートを見て頂くと一目瞭然ですが、値動きが激しすぎるため株価の流れが読めません。ですので、うねり取り手法では、このような銘柄は手掛けません。

一方の三菱ケミカルの一日の出来高は900万株以上あります。一日の出来高がこれだけあれば板が厚いため、流動性も十分にあります。

また、周期的なうねりも形成しており、節目や各移動平均線近辺での株価の動きも分かりやすいです。相場師朗氏が教えるうねり取り手法では、移動平均線や株価の節目などを目印にしてトレードしますので、三菱ケミカルのような銘柄はうねり取り手法に適しています。

日経225とJPX400採用銘柄の中から選択する

うねり取りの銘柄選定において、相場師朗氏が常日頃仰っているのは「日経225とJPX400の両方に採用されており、一日の出来高が100万株以上あるもの」から選ぶのが良いということです。

これらの銘柄はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)や外国人投資家が買ってきますので、ダイナミックな動きになることが予想されます。

出来高が多いということは、それだけさまざまな人たちが売買しているということですので、ある特定筋の思惑で株価が大きく変動することがありません。つまり、このような銘柄は「ゆったりとした動き」を形成しやすく、翌朝に大きく窓を開けて寄り付いたりすることが少ないです。

そして、これらの銘柄の中から3ヶ月、6ヶ月周期が比較的はっきりとしており、できるだけ規則的なうねりを形成している銘柄を選んで行きます。

銘柄の中には、下げ相場において際限なくじりじりと下げ続ける銘柄がありますが、私はこのような銘柄は好きではありませんので採用しません。

また、上昇相場においても、6ヶ月以上だらだらと上昇するような銘柄がありますが、私はこのような動きを見せる銘柄も採用しません。このような銘柄は一見儲かりそうですが、実際にトレードしてみると「乗せ」のタイミングがはっきりしないため、追加玉を入れづらいものです。

これらの基準点をクリアしている銘柄は、私にとって利益が上げやすい銘柄となります。これは好みの問題ですので、人それぞれだと思います。

今現在はきれいなうねりを形成している銘柄であっても、この先も同じようにきれいなうねりを形成するとは限りません。

なので、やりにくい動きになってきたらその銘柄は一旦やめて、観察銘柄の中から「取りやすい動き」をしている他の銘柄を探して、一相場(ひとそうば)だけ「うねり取り手法」でトレードすれば良いと思います。一銘柄に固執する必要はありません。

「リーディング練習」と「相場チャート」で得意パターンを見つける

日経225とJPX400のどちらかに採用されている銘柄を合わせると400銘柄以上あります。これらの銘柄の日足チャートをじっくり眺めてみると、「取れそうな感じがする銘柄」を見つけることができます。

それらの銘柄をじっくりと時間を掛けて練習することで得意な銘柄と、そうでない銘柄をふるいに掛けられます。

練習方法は2種類あります。

  1. リーディングトレーニング
  2. 相場(あいば)チャートを使った練習

1. リーディングトレーニングによる練習

「リーディングトレーニング」はパンローリング社のチャートギャラリーを使います。

チャートギャラリーでは、過去30年分のチャートを表示させることができますので、長期間の日足チャートを検証することで様々な局面での戦い方が習得できます。

以下の記事では「リーディングトレーニング」のやり方について詳しく説明していますので、ご参考にしてください。

2. 相場チャートでの練習

相場チャートは建玉操作の練習に使います。

相場チャートでは、練習売買の損益計算を自動で行ってくれますので自分の実力を数字で測ることが可能になります。詳細につきましては、以下の記事をご参照ください。

この2つの練習を継続することで得られること

この2つの練習を継続することで以下のことが可能になってきます。

  • 相性の良い銘柄を絞り込むことができる
  • それぞれの銘柄のクセが分かってくる
  • 得意なパターン(鉄板パターン)が見つかる

数多くのチャートを練習することで、自分と相性の良い銘柄を見つけることができます。そして、それらの銘柄の動きの特徴が分かってきます。

また、株価チャートの動きにはある程度のパターンがありますので、長い期間を練習すると「この動き前に見たことがあるぞ」と思うような動きに出くわすことがよくあります。

つまり、多くのチャートを検証することで、幾通りもの得意パターンが自然と記憶に残ります。そして、この覚えたという自覚もない「無意識の記憶」は、変動感覚として実践トレードで大いに役に立ちます。

観察銘柄の中から得意パターンに入りつつある銘柄をみつける

前項でご紹介した練習を継続することで、自分と相性の良い銘柄と得意パターンを見つけることができます。

そうすると、観察銘柄の中から今現在の日足チャートや週足チャートを見て、得意パターンに入りつつある銘柄や、これから大きなうねりを形成するであろう銘柄を見つけることができるようになります。

あと数日で得意パターンに入るであろう銘柄は短期売買法の「ショットガン投資法」や「ショートトレード法」で手掛け、これから大きなトレンドを形成するであろう銘柄については「うねり取り手法」で手掛けることもできます。

つまり、日頃からチャートの研究をすることで1~3か月のスパンで利益を上げて行く「うねり取り手法用の銘柄」と、数日から2週間ほどのスパンでトレードを完結させる「ショットガン投資法」や「ショートトレード法用の銘柄」を選別しておくこともできます。

最後になりますが、一度に手掛ける銘柄数は、うねり取り手法では1銘柄、ショットガン投資法とショートトレード法では3銘柄くらいをおすすめします。

その理由は、うねり取り手法において一度に1銘柄以上手掛けてしまうと途中、ヘッジを入れたいときに資金がなかったり、集中力がなくなりトレードが雑になってくるからです。

まずは数十銘柄を絞り込んで、それぞれの日足チャートを毎日観察してみてはいかがでしょうか。

以上、うねり取り手法の銘柄選択方法の紹介でした。

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