9月11日放送の「相場師朗の株は技術だ!」を視聴した
まずは日経先物解説からでした。
日経先物は5月にオレンジ越え(100日線越え)をしました。そして、オレンジを少し割りこんで、もう一度オレンジを超えました。
次の下げはオレンジを割らないで上昇して、そこから1段、2段、3段、そして今回は4段目です。
3段目、4段目というのは非常に危ない時期です。東京市場では上昇銘柄よりも下落銘柄が増えてきた。
これはどういうことかというと、あまりに株価が上がってきたので利益確定を行おうという心理が働いたわけです。
個別銘柄を見ていきます。
長らく上げてきたサンリオがついに下げてきました。
週足で見ると昨年5から上げてきました。月足で見ると2021年7月から上げっぱなしでした。
三菱重工は一旦下げましたが、次はどこまで戻すか?
IHIも同じ。任天堂も一旦下げて戻しましたが、前の高値まで戻すかどうか。
2024年の10月から上げっぱなしだった良品計画も、ついに天井打って下げてきました。
川崎重工もついにW天井形成で下げてきました。東京電力は天井っぽい値動きです。
ソニーは一度崩れたけど、前の高値を超えられるかどうか。日立製作所も下げてます。
このように全体が上げているようで、8月、9月に入っていろいろな銘柄で利益確定の売りが入ってきています。
日本株はこれからおもしろくなってきます。まだ上げている銘柄もあれば、一時的に下げてきている銘柄もあります。
これらがいつ下げ止まって復活して前の高値を超えるのか、あるいは超えずにW天井で下げていくのか?
個別株は上げっぱなしじゃない。下げているものもある。中くらいのものもある。いろいろな顔があるので日本株はおもしろくなってきます。
打ち出の小づちのように儲けやすくなってきます。
トレードの提言
視聴者からの質問に答える形で、それぞれのトピックについて解説していただけました。
上昇の終わるはどの辺?
下落の終わりはどの辺?
質問
任天堂は本日で下半身完成だと思いますが、紫(50日線)の下なので悩んでいます。ぜひ、ご提言お願いします。
相場先生の回答
この質問をもらったのは先週です。いまの任天堂の日足を見ますと上げていますので。結果的に、この下半身は買ってよかったです。800円くらい獲れているはずです。
どう考えればこの下半身で買ってよかったのか?
一番下にオレンジがあります。その上に紫があります。オレンジと紫だけを考えたら、上昇トレンドです。
オレンジと紫の上に青があります。オレンジと紫と青だけを考えれば、上昇トレンドです。
つまり、中長期を考えるオレンジ、紫、青が下からこの順番のときは、基本は買いを狙います。
そして一時的に下げてきたのが下半身をつけました。この下半身をつけたときに中長期はどうなのかというと、上昇トレンドです。
中長期は上げの中、一時的に緑と赤だけ下げてきたけど、ついに下半身形成です。
質問者は下半身だけど紫の下だからどうしようということですが、移動平均線の並びが下からオレンジ、紫、青ですので上昇トレンド中の一時的な下落ということです。
質問
9501東京電力、そろそろ利確でよろしいでしょうか?
良品計画はどこまで下がるのでしょうか?
相場先生の回答
東京電力は、オレンジを6月の中旬に超えて、次の下落がオレンジを割らなかった。そして7月は上昇した。次は下げたけど、青までしか下げなかった。もう一度上がった。緑までしか下げない。もう一度上がった。
どんどんオレンジから離れていく。青と緑と赤がだいぶ接近してきた。三角持ち合いになってきた。
これは上に抜けるか下に抜けるか分かりませんが、とにかく一旦、詰まってきた。どこで詰まってきたかというと、下から数えて14本目の陰線でさげたので、ここで一旦終わり。
先週木曜に質問された日の陰線は、もう手を出さない場面です。
良品計画はオレンジから上昇して紫と青を超えたけど、オレンジまで下げた。そのあと、ずーと上げてきた。ところが、7月の初めに青まで下げて、下がるかなと思ったら青まで上げた。7月の中旬には青を割り込んだ。次は値が動かなくなった。次は青を割ってオレンジまで下げた。
現在、良品計画はオレンジ際の戦いをやっている。オレンジまでの下落本数は17本目で底を打って、18本目で陽線をつけた。相場流通りです。
どこまで下げるのかという質問に対する答えですが、これはオレンジ際の戦いなので上がったり下がったりの動きになると思います。
少し上げて次に下げが浅いとW底を形成しますので、そうなると上がる可能性が高いです。「上がる」とは言わないけど、上がる可能性が高い。いまの原油と同じです。