11月21日放送の「株は技術だ!」を視聴した
まずは現在のマーケット環境の解説からです。
11月5日の米大統領選の結果を受けて日経先物は買われて大きく上昇しました。しかし、その後は下げ続けていますので、大陽線で買いを入れた投資家はみな、損をしています。
現状を見る限り、「あの大陽線はいったい何だったんだ」ということになります。
相場流でトレードするならば、大統領選の結果がどうであれ、11月13日の逆下半身を見て売りを入れることになります。
結局、いろいろなイベントがあって大騒ぎしても、上手く獲れないということです。
イベントが終わり、その後、チャートが形作られてゆきますので、それに従って相場流でトレードすれば、上手く獲れるということになります。
日経先物の状況ですが、相場先生は38000円を割った後に上げてくれば、再びボックス圏での動きになるだろうと話していました。
週足を見ると4月と5月と6月の下ヒゲが38000円近辺にありますので、ここをちゃんと割ってくると下がる感じがするとのこと。現状を見る限り、日経先物の買いはちょっと厳しい。
25日引け時点での日経先物は、38580円で再びボックス圏に戻っています。
次にゴールドです。
週足では19週間上げ続けています。
日足を見るとオレンジの100日線まで下げてきて、そこで反転して上がっています。相場先生はゴールドの買いを入れてるとのこと。
買いを入れた理由は、上から下げてきて12本目でオレンジにあたり下ヒゲ出現。13本目で小さなコマでオレンジにあたり下ヒゲ。これを見て打診買いを入れたそうです。翌日、オレンジを割らずに下半身がでたので、多めに買いをいれたそうです。
今回のゴールドの動きは、相場流の教科書通りの動きになっています。
相場先生は原油とコーンにも買いを入れています。
原油は下半身で買いを入れたけど、危ないので早めに手仕舞うとのこと。コーンは売りを入れていたけど、青にあたって売りは手仕舞い。翌々日の陽線下半身で買いを入れて、現状、買い玉保有中。
コーンは高値更新して下値も切りあがっているので、上に抜けてくれば大きく上がる感じとのことでした。さらにMAもパンパカパンが完成しています。
同じ上昇トレンドなのに上がる銘柄と上がらない銘柄の違い
視聴者さんからのメールで、最近のトレードに関する質問がありました。
質問内容
長く上昇してきた銘柄で、「下げてくるかな?」と思える銘柄でも、素直に下げる銘柄と、一旦押し目を作っただけで再度上昇する銘柄があります。
最近のトレードでは、5332TOTOは素直に下げたので、空売りで獲れたのですが、5803フジクラは空売りを入れた後に踏み上げられて損をしたとのことです。
この視聴者さんの眼には両者は同じように長期上昇に見えるのですが、違いを教えてほしいとの質問です。
相場先生の回答
以下はTOTOとフジクラの日足チャートです。左がTOTO、右がフジクラです。両者はほとんど同じです。ですが、TOTOはこの後ちゃんと下がりました。ところがフジクラは、この後どんどん上がりました。
これはどうやって見分けたらいいのだろう?
以下は週足です。左がTOTO。右がフジクラ。
TOTOを見るとオレンジの下から上げってきて、まだパンパカパンにはなっていない。一方のフジクラは完全なるパンパカパン真っ最中です。
両者の日足チャートはほとんど同じ形ですが、週足チャートだと違いがあります。
つまり、TOTOは、週足が脆弱な状態で上げている中、日足で強く上げている状態です。フジクラは、週足でも強く上げている中、日足でも強く上がっていってる状態です。
週足ロウソクの本数を数えるとTOTOは下から17本上がっています。フジクラはまだ上昇10本目です。しかもパンパカパンの2段目の10本目です。
なので、本数からもTOTOは下げやすいし、フジクラは上げやすい。このことからフジクラで売りを入れるのは危険です。
次に月足を見ます。ちゃんと下げたTOTOの月足が左。そいて、空売りを入れたらどんどん上がっていったフジクラの月足が右です。
両者を比べると、勢いの違いが一目でわかります。TOTOは衰退している感じの値動きですが、フジクラは元気いっぱいの感じがする値動きです。
ここでもう一度日足を見てみます。やはり、両者はほとんど同じ値動きに見えます。
週足と月足の違いは分かりましたが、それではなぜTOTOは売ってよいのか?
TOTOの月足を見ると2000年に5000円の価格帯でしこりができています。その後、2001年にも5000円でしこりができていて、それ以来、5000円に株価が当たると下げています。
その後、下げた後に再度上昇して、次は5500円近くまで上昇しています。5300円~5400円辺りまで上昇した後に5000円を割っています。
日足で5000円を割ってくると、ここが月足では上ヒゲのようになってきます。なので、5000円を割ってくると買いはあきらめて売りに変えないといけない場面です。
この場面を週足で見てみます。週足で5000円を割った段階で売りに変えないといけません。
次に日足を見ます。日足で5000円を割ったところで売りを入れていたら、1000円の値幅が獲れていたことになります。
結論を言いますと、日足だけを見ていてはだめで、週足と月足を見る必要があります。
TOTOの場合ですと、月足を見ることで5000円の価格帯にしこりがあることが分かりました。日足、週足だけを見ていては、このしこりを見つけることはできません。