8月15日放送の「相場師朗の株は技術だ!」を視聴した
8月15日の東京株式市場に関して相場先生は、「値上がり1018銘柄、値下がりが577銘柄だと、値動きが定まらない」と話しており、「これから分かることは今後も値動きはまちまちで、上がるものもあれば下がるものもあるということを示している」とのことでした。
次に日経先物、NYダウ、原油の値動きを見て行きます。
日経先物、NYダウ、原油の値動き
日経先物の日足では赤と緑(5日線と10日線)の交差が完了しました。
天井から一番下まで17日下落。大きく下げた後は4本上げるところを4本以上上げてきたので、これは強いと見ることができます。
週足を見るとオレンジまで下げてきて反発しているので、いくらかは上げてくるだろう。しかし、下半身ではないため、戦いにくいとのこと。
また、日経先物が値を戻しているとはいっても暴落後の半値戻しはよくあることなので、ここからまた下がることも考えられる。
なので、ここで飛び乗らないほうがよいと思います。
日経先物が暴落しているときは、個別銘柄も一斉に下げ始めます。
しかし、日経先物の赤と緑の交差が完了した後は、個別銘柄はそれぞれの動きになって行きます。
したがって、これからやることは、個別銘柄が相場流に合っている値動きであれば、エントリーするということになります。
次にNYダウを見てみます。
こちらも不安定な動きをしています。
週足では各MAが集中しているため、しばらく上げるとしばらく下げるを繰り返しています。NYダウがこのような動きをしてくると、それが日本株にも影響を及ぼすかもしれないとのこと。
原油
前回の放送では日足でW底になれば買いと話していましたが、そうならずに上がって行きましたので、相場先生は緑を越えたところで買いを入れたそうです。
その後、80ドルに到達したところで手仕舞ったと話していました。
なぜ80ドルで手仕舞ったかというと、この価格帯に過去のしこりが多くあったからそうです。
今は下げていますが、この後76ドル辺りで下半身が出ると下値切り上げとなるので、そうなったら買いを入れたいとのこと。
トレードのメンタルについて
「相場の提言」では、トレードにおけるメンタルのお話がありました。
トレードのメンタルには以下の4つがあります。
- 練習、研究のメンタル
- 銘柄選定のメンタル
- 銘柄保有中のメンタル
- 手仕舞い後のメンタル
練習、研究のメンタル
練習、研究するときは目的を絞って練習する必要がありますが、チャートを見ていると「あれもいいな。これもいいな」となってしまい、注意散漫になってしまいます。
そこで相場先生はどうしているかといいますと、練習する前に2~3分瞑想をして「俺は今からこれとこれの研究をしようとしている。それに集中しよう」「練習は裏切らない。だから俺はやるんだ。やっただけ強くなるんだ」と自分に言い聞かせることを、かれこれ40年近くやってきたそうです。
銘柄選定のメンタル
いろんな相場流の知識があると「この銘柄はもの別れだけど、この銘柄はWトップだけど、これはW底だけど…」と、結局分からなくなってきます。
そして最後は疲れ果ててろくでもない銘柄を選んでしまうことになります。
相場先生は銘柄選定においても瞑想をして、「今回はこういう銘柄をやるんだ」と目的を絞って銘柄選定を行っているとのこと。
銘柄選定でおいてはちゃんと月足、週足も確認して行い、もし時間切れになり間に合わなかったらその日はトレードしないと決めることが重要です。
銘柄保有中のメンタル
「下半身で買って、逆下半身で手仕舞う」「逆下半身で売って、下半身で手仕舞う」というやり方を、以前にこの番組で紹介しました。
このやり方を使って大豆でシミュレーションしたところ、2年ちょっとで原資が2~3倍になりました。
つまり、下半身、逆下半身は「最後の砦」なので、銘柄保有中は「ちゃんと分析した結果下半身で買ったんだから、次はある程度の本数を経過するまで、あるいは陰線2本出るまで、我慢できないといけない。
緯線2本出た後に手仕舞ったために大損をしてしまったということは、相場先生の経験上まずないとのことです。
手仕舞い後のメンタル
トレードが終わった後は、感想戦をしっかりと手を抜かずにやるというメンタルです。
視聴者からの質問
質問
買いを寄付きで注文しているときに売り注文が大量に殺到しており、朝9時の段階で値が付かない時があります。その時ビビってしまい、買い注文を取り消してしまいます。これは相場流では邪道ですか?
相場先生の回答
邪道といえば邪道。相場流では、前の晩や当日マーケットが始まる前に注文を入れるので、その時の板は分かりません。
もし買いを入れたのに下がってしまい、その日は陰線で終わってしまった。下半身で買いを入れたのに逆下半身になっていれば、買いを手仕舞って売りにすべきです。
あるいは結構下がった後に下半身出現で買いを入れたのに、その日は下がってしまった。
この場合は買い玉を持ったまま売りヘッジを入れて、下落の本数が20本越えるのを待ち、株価が上昇してきたら売りヘッジを切って買いを追加するというやり方があります。
つまり、板の状態よりも寧ろ、エントリー後の値動きを見て建玉の操作を考えた方が良いと思います。