
相場の潮流
2026年7月9日放送「株は技術だ!」の注目ポイントをまとめました。
本日のマーケット振り返り
9日の東京株式市場で、日経平均株価は4営業日ぶりに反発しました。前日比924円80銭高の6万7743円8銭で取引を終えています。
前日のアメリカ半導体株高を受けて、AI半導体関連銘柄を中心に見直し買いが活発となりました。また、米軍によるイランへの追加攻撃が早期に収束したことも、投資家心理の悪化を和らげる材料となりました。
本日の主要データ
- 東証プライム売買代金:11兆2,038億円
- 東証プライム売買高:24億764万株
- 値下がり銘柄数:314
- 値上がり銘柄数:1,215
- 横ばい:29
日経平均は「しこり」と「本数」が機能
相場先生が注目したのは、日経平均の日足チャートに現れた長い下ヒゲです。
一時は6万6000円を割り込む場面もありましたが、その後大きく切り返しました。相場流では、この反発は偶然ではありません。
下ヒゲの先端が過去のしこり価格帯とほぼ一致しており、多くの投資家が意識している6万6000円で下げ止まったと考えられます。

さらに、6月23日の高値から数えると、この日は13本目。相場流では13本前後は一旦下落が落ち着きやすいタイミングとされており、今回の反発もそのセオリーに沿った動きだったといいます。
また、移動平均線の並びを見ると、青(20日線)は割り込んだものの紫(50日線)に初めてタッチした状態です。過去に紫まで下落した例がなかったため、一度は反発する可能性が高いと判断できたとのことでした。
今後の注目ポイントは6万8430円付近
ただし、現時点では「下半身」が完成したわけではありません。
翌日以降に下半身が出現する可能性はありますが、その場合でも6月3日・4日の高値付近である6万8430円前後が大きな壁になります。
この価格帯は約1か月にわたり市場が意識してきた水準であり、ここを突破できるかどうかが重要な分岐点です。
コーヒーは「本数」の重要性を示す典型例
コーヒー市場については、相場流のお手本のような動きでした。
大きく上昇した後、18本目付近で天井を付け、その後下落に転じています。

相場先生は、上昇局面で保有していた場合は18~19本目で手仕舞いを考えるべきだったと指摘。本数を意識していれば、その後の急落を回避できたことになります。
改めて「本数は非常に重要」と強調しました。
ここからの売りは、行ってもせいぜい1〜2本程度の狙いにとどめるべきです。
ココアは高値圏に到達
ココアはパンパカパン形成後に上昇を続け、現在は過去の高値圏に接近しています。
相場先生は、ここからは揉み合いになる可能性が高いと見ており、買いポジションを持っている場合は次の陰線で一度利益確定する考えを示しました。
ただし移動平均線の並びは依然として強いため、一度調整しても再び上昇する可能性は十分あるとのことでした。
大豆は利益確定
前回放送後の深掘り配信で、大豆はボックス圏を上抜ける可能性があると話していましたが、その後実際に上昇しました。
相場先生自身も保有していたそうですが、現在は利益確定済み。
理由はチャートの勢いがやや弱くなったことと、上値付近に過去のしこりが存在しているためです。今後は一度下落し、再び戻る動きを待ちたいとの見解でした。
ダウとオルカンは要警戒
これまで堅調だったダウ平均も調整の兆しが見え始めています。
一方、オルカン(オール・カントリー)は依然として揉み合い中ですが、移動平均線の並びは悪くありません。
3000円を明確に突破できれば上昇の可能性があるものの、ローソク足の本数がやや経過しているため、過度な期待はしないほうがよさそうです。
コーンは利益確定、原油は次の展開待ち
コーンについては、相場先生自身がこの日の朝に利益確定。
緑まで行って下げ、青まで行っても直近の安値を割らない「安値切り上がり」の形でした。紫の線に当たったところで陰線が出たため手仕舞い。

一方の原油は、前回放送で「青線に当たれば反落の可能性がある」と話していた通りの展開になりました。
ここからの戦略としては、もう1本陰線が出るのを待ち、前の安値で止まって「ダブル底」を形成してから上昇する動きを待つのが安全です。
明日もし上に抜けていくようなら「買い」ですが、上には移動平均線が重なっているため、無理に突っ込まず抜けるのを確認してからのほうがよいとのことでした。
銅はボックス相場入り
銅は現在、紫線とオレンジ線の間でボックス相場を形成しています。
リスナーから寄せられた新規売りの相談についても、「朝まで様子を見るべき」とコメント。
下値切り上がりの可能性もあり、どちらへ抜けるか判断が難しい局面です。
このようなボックス相場では、1~2本だけを狙うか、無理に参加しないことも有効な戦略だと説明しました。
金は再上昇の兆し
青に接触して下落したものの、前回安値を割らずに陽線を形成しています。
相場先生は、ここからさらに陽線が1本加われば買いを検討してもよい局面になるとのことでした。
ダブル底を形成しつつあり、移動平均線の並びも悪くないため、下半身が出れば数本程度の上昇は期待できるとの見方でした。
投資の提言
今回の「株は技術だ!」では、リスナーから寄せられた銘柄相談を題材に、相場先生が実際のチャートを見ながら売買判断を解説しました。
取り上げられたのは砂糖、大東建託、川崎汽船の3銘柄です。
砂糖
-
売り局面: オレンジを超えたのにあまり上がらず、もう一度上げたのに前の高値を超えられない。そこから下がって1日戻らずに下げたので、ここは「売り」です!ただし、本数は9本目。下落12本目で一旦終わり
-
ボックス内での売り: その後、オレンジの線際でボックス(保ち合い)になりました。「こんなところで買っ手はダメ」とのこと。ただし、ボックスの中ではボックス下限まで売ってもよい。下向きの緑に当たって下げたので売り。その後、ボックス下限を割り込んだので、売りキープ。16本目の陽線で売り手仕舞い。
-
買い局面: 上から数えて16本目で陽線下半身なので、買い。過去のしこり付近で陰線出たけど、移動平均背の角度がいいのでもう1日様子見。この時、「ここで終わりにしてもいいが、上がる可能性もある。もし、明日陰線が出たらきっぱり終わりにする」と思いながら継続する。その後、陰線2本目なので買い手仕舞い。

大東建託
大きく下げてきて上げたものの、青まで届かずに下げてきました。それでも前の安値までは届かず、線同士が近づいてきているので、この付近では売ってはいけません。
その後上がってきました。一気に上がることもあれば上がらないこともありますが、買いを持っていて下がってしまった場合でも、ここは売らないほうがよいところです。

リスナーの方でここを売ってしまったという声もありましたが、売らないほうがよい理由は、下値が切り上がってきていること、そして下がっていた青が横ばいになり、青・緑・赤が絡み合ってきていることにあります。
これは6月あたりの状況とはまったく違う形です。したがって下げ止まりのサインなので、ここでは売らないことが重要です。
川崎汽船
「7/1に売りを入れた」というコメントがありましたが、それを避ける方法があります。
オレンジ(100日線)を割ってきました。オレンジの下はボックスを作りやすいので、あまり無理に仕掛けないほうがよいところです。
ボックスの下限を割ったので売りを仕掛けます。緑も青も下がってきているので継続で大丈夫です。下落18本目で陽線出現しましたので、ここで売りは終わりです。
売りが終わったら次は買い、いわゆる「ダブル下半身」の場面です。買いを入れたあとに、大きなボックスに入ってしまいました。これだけ大きなボックスは嫌なので、ここでいったん手仕舞いにします。

ここでリスナーから、「割った・割らないは終値で判断するのですか?」という質問がありました
これに対する相場先生の回答は以下でした。
割る・割らないの判断は、正直なところ感覚です。今回のケースも一応は前の安値を割ってはいますが、見た感じ止まった印象がします。何円割ったら、といった数値的な基準ではなく、感覚で判断しています。
YouTube延長配信:リスナーからの質問&コメント
リスナーから寄せられた実際のトレード事例を題材に、相場先生が売買判断のポイントを解説しました。
日産自動車:完璧な空売り戦略
相場先生の回答:これは完璧ですね!オレンジの下に入ってから、オレンジまで上がらずに下げてきた。本来ならそこで売るところ、逆下半身を待ってきっちり売りを入れている。

砂糖がうまくいかない
3110 日東紡:オレンジ際の下半身はどう判断する?
相場先生の回答:頂上からの本数を数えるとすでに14本です。15本目で上がったので、もう売りはありません。
ところがオレンジに当たって下がり、線が集中してボックスを作っています。ここがボックスの天井にあたり、下半身が出て買った位置でもあります。

オレンジにぶつかると下がる、あるいは足踏みする癖があるため、ここ(6/29)では買わないほうがよいです。
オレンジの下に入っているということ自体が弱さの表れなので、オレンジにぶつかって割ったこの動きはボックスであり、下に割れたところが売りのポイントになります。
LINEヤフー(4689):450円を目指して「売り上がり」していい?
相場先生の回答:これは「売り上がり」と呼ばれる手法で、上がっている途中で売りを重ねていき、天井圏でさらに売りを積み増し、下げ始めたところで利益を確定させる、トレーダーにとってロマンのあるやり方です。
株塾で教えているのは「買いとともに売り上がる」という考え方で、下で買いを入れ、しばらく上がったところで売りを入れ、さらに上がったら(上がるほど下がる確率も高くなるので)追加の売りを上のほうで入れていきます。売りの平均値が上がるほど、下げたときの利益は大きくなります。
ただし上昇途中に売りを入れる以上、さらに上がってしまうリスクもあるため、時々買いを加えてリスクヘッジをしておき、天井がはっきりしたところで買いをすべて外して売りだけで利益を取りにいきます。
この方の場合、売りを3、買いを2の比率にするとよく、緑と赤が寝て、天井圏から下がったところで買いを外すのが目安です。そうでないと、上に抜けたときに大きな損失につながるので注意が必要です。
下がらない可能性も踏まえながら、買いとともに売り上がるとよいでしょう。
ニトリ:空売りを我慢して正解!これはボックス?

イビデン(4062):高値圏の乱高下、先生ならどうトレードしますか?

