
相場の潮流
本日の東京株式市場振り返り
6月4日の東京株式市場で、日経平均株価は大幅に反落しました。
終値は前日比931円44銭安の6万7,470円69銭。
下落の主な要因は2つです。
- 米国時間3日夕方の時間外取引で、半導体大手ブロードコムが急落。これをきっかけにAI・半導体関連銘柄への売りが広がり、日経平均を押し下げました。
- 中東情勢の不透明感を背景に、3日の米国株式市場が下落。リスク回避姿勢を強めた海外短期筋が株価指数先物に売りを出したことも重荷となりました。
日経平均の下げ幅は一時1,400円超に達しました。
本日の主要データ
- TOPIX(東証株価指数):44.35ポイント安の3,951.85
- プライム市場の売買代金:10兆1,762億円
- 売買高:23億1,448万株
- 値下がり銘柄数:1,079 値上がり銘柄数:433
日経先物はそろそろ手仕舞いを検討
相場先生は5月29日に買った日経先物について、手仕舞いを検討していると話しました。

主な理由は、
- 上昇局面が12日目に入ったこと
- 陰線が出現したこと
- 上昇の勢いに陰りが見え始めたこと
です。
ただし、日足・週足ともに青線(20MA)と緑線(10MA)は上向きであり、まだ天井と判断する状況ではないとのことでした。
買い値は約6万6,460円、現在値は約6万7,580円。値幅としては約1,000円ほどの利益となります。
先物・商品市場の動向
🌾 小麦
長期的に下落トレンドが継続。高値を切り上げていた流れが崩れ、高値を切り下げたタイミングで緑の移動平均線を割り込んだところが売りのシグナルでした。このトレンドに乗れた方は、CFDで証拠金100万円が4~500万円くらいになっているはずです。
🌽 トウモロコシ
小麦以上に取り組みやすいチャート形状。天井を切り下げ続けた流れが明確で、売りのタイミング(青の20日線割れ)が分かりやすい銘柄でした。今からでは遅いですが、この動きは参考にしたいパターンです。
🫘 大豆
小麦・トウモロコシと同様、明確な売りシグナルが出ていました。チャートの見方を身につけていれば、このチャンスは十分に掴めたはずです。
日経平均の今後の見通し
相場先生は「今は天井とは言わないが、天井が近づく可能性はある」と指摘しました。
天井の条件は、
- 青の20日線まで下げる
- 反発するも直近高値(約6万8,000円)まで行かずに下げて青を割れる
- 次に6万7,000円くらいまで上げる
- 再び下落して青を割り込む
このような動きが繰り返されるようになれば、 “天井圏”入りのサイン になるとのこと。個別銘柄では、すでに天井を付けているものが相当数出てきています。
その他の市場
- S&P500(米国株):上昇の勢いが一服し、やや弱含みの展開
- ビットコイン:下落トレンドが継続。オレンジの移動平均線が上向きから横ばいに転じており、やがて下向きになる可能性も。現時点では買い控えが無難
- シルバー(銀):ビットコインと似たような推移
- 原油:トリプルトップを形成後、88ドルまで下落。今年3月以降、88ドルが下値支持として機能しており、4度にわたって反発を繰り返しています。ただし移動平均線の並び順が弱く、明確な買いシグナルが出るまでは買わないほうがよい
- コーヒー:株塾生の中には、 この銘柄で 1ヶ月で数百万円〜1,000万円以上の利益 を出した人も。
投資の提言
90代の現役投資家!「村田製作所で4回儲けた」に学ぶ「相場流の真髄」
今回の「投資の提言」コーナーでは、リスナーから寄せられた興味深いエピソードが紹介されました。
相場先生が特に注目されたのは、「村田製作所で4回ほど儲けました」という言葉でした。
なぜ「4回儲けた」が重要なのか
相場先生は、「この話は相場流の神髄を語っている」と話していました。
ファンダメンタルズ中心の投資では、「○○株を買って何年も保有していました」という話はよくあります。
しかし、
「同じ銘柄で4回儲けた」
という話はあまり聞きません。
このご婦人はおそらく、
- 気に入った銘柄(村田製作所)を長期にわたって観察
- 上昇し始めたタイミングで買いを入れる
- 天井をつけたと判断したら手仕舞い
- その後は下落していく相場を数ヶ月かけて静観
- 底をつけたと判断したら再び買いを入れる
- 上昇後、値動きが怪しくなってきたら手仕舞い
これを繰り返すことで「4回儲けた」という結果につながったのだろうと相場先生は分析しています。
株価というものは、上昇→揉み合い→下落→揉み合い→上昇というサイクルを繰り返しています。
一つの銘柄を長く見続けると、その銘柄のさまざまな「顔」が見えてきます。
一見エントリーできそうにない局面も、じっくり待っていればやがてチャンスが訪れます。
銘柄をコロコロ変えるのが失敗の元
一方、銘柄を次々と乗り換えてしまうと、こんな悪循環に陥りがちです。
- 銘柄Aで入ってはいけない場面でエントリーして失敗
- 挽回しようと資金を2倍にして銘柄Bに入ってまた失敗
- しばらく休んでから銘柄Cでも同じことを繰り返す
同じ銘柄を継続して観察していれば、このような事態は防げます。
4回ではなく40回を目指す
一つの銘柄を継続して見ている人には、同じ銘柄の中で何度もチャンスが訪れます。
今回紹介された女性は、そのチャンスを4回捉えました。
しかし相場先生は、
「チャートをしっかり見て技術的に売買すれば、4回ではなく40回になる」
と説明していました。
また、最初から数多くの銘柄を追いかける必要もありません。
まずは気になる銘柄を10〜15銘柄程度に絞り、継続して観察することが大切だと話していました。
そうして経験を積むことで、それぞれの銘柄の特徴が見えてきます。
やがてそれぞれの銘柄の良い局面だけを狙う「いいとこ取り」ができるようになり、効率よく利益を積み重ねられるようになるとのことでした。
リスナーからの質問
質問① 三菱重工はまだ買える?
7011 三菱重工についてです。
下落もだいぶ進んだので、下半身が出たらエントリーしたいと考えています。ただ、日足が逆パンパカパンになっていて不安です。下半身で入るのはまだ様子見した方がよいのでしょうか?
まず注目してほしいのはオレンジの移動平均線です。
現在の三菱重工は、長くオレンジの上で推移していましたが、そのオレンジを割り込んでいます。

さらにオレンジは下向きになり始めており、その下に紫線、青線、緑線が並んでいます。
この並びを見る限り、仮にここから反発したとしても、大きく上昇するのは難しいでしょう。
上がったとしても、どこかで押し返される可能性が高いと思います。
ですから買いで攻めるのであれば、短期的な値幅取りを意識した方がよいでしょう。
むしろ一度反発したあと、再び下げてくる場面を狙った方がやりやすいかもしれません。
次に週足を見てみましょう。
三菱重工は防衛関連銘柄として大きく上昇しました。
2021年11月に682円だった株価が、今年3月には5000円近くまで上昇しています。
およそ8倍です。
週足で見ると、すでに天井圏を形成した可能性があります。
もちろん、ここからもう一度反発する可能性はあります。
ただ、その反発が浅いようであれば、5000円台が天井だったという見方になるでしょう。
そのあたりをしっかり見極めることが大切です。
質問② 金ETFは売り継続でよい?
金ETFを取引しています。
逆下半身で売りを入れ、その後さらに下落しています。明日も売りを追加しようと思っていますが、見解をお願いします。
金ETFは金先物とほぼ同じ動きをするので、金先物のチャートで説明します。
逆半身が出たのは5月27日でした。

その後、一度反発していますが、実は過去の安値にぶつかっているんですね。
ここは重要な節目です。
一度反発したものの、オレンジが横ばいになっているため、再び下落してきました。
今後のポイントは、この節目を明確に割り込むかどうかです。
もし割り込んだあとに反発して、その戻りが浅ければ、下落トレンドが続く可能性が高くなります。
逆に、この水準でしっかり支えられるようであれば、再び持ち合いになる可能性もあります。
ですから、今はこの節目の攻防をしっかり見ていく場面だと思います。
ここで、以前TDKについて質問されたリスナーから、
「その時のアドバイスを参考に底値付近で買えて、利益につながりました」
という報告が届きました。
相場先生も「よかったですね」と喜んでいました。
リスナーからの質問&コメント:YouTube延長配信
三井化学の買い
4183三井化学。5月25日にオレンジ際で下値切り上がりを確認して買いを入れました。陰線が2連続していますが、このまま保有でよいでしょうか?
この方が買ったのはまさにいいところですね。
一度オレンジに当たって下がったあと、もう一度オレンジを超えてきた。そして次の下げが浅かった。
まさに下値切り上がりです。

こういうチャートは優等生なんですよ。
今は少し下げていますが、これまでの流れを見ると、オレンジを超えたことで紫が上がり、その上に青もあります。
だから、
「ここで止まれば行くんじゃないかな」
という形なんです。
週足を見ると、日足はいいんだけど、ここから先は頑張りどころですね。
ここを抜け切れないと危ないエリアでもあります。
ただ、月足で見ると面白い。
2020年にオレンジに当たって上昇し、その後下落。しばらく横ばったあと、またオレンジ際まで来て反発している。

三井化学って、本当に教科書どおりみたいな動きをするんですよね。
まるで相場流の本を読んで動いているみたい(笑)。
もちろん、この先は少し揉み合うかもしれません。
でも、こういう時は日足のオレンジ際を信じて、次の下半身でもう1回買いです。
もし上を抜けなければ、オレンジ上の抵抗線に抑えられて下がる可能性もあります。
そこは見極めです。
ただ、狙いとしては非常に良いと思います。
こういうところをしっかり見られる人は、勉強を続ければかなり上手くなると思います。
赤本をボロボロになるまで読んでいます
赤本に線を引きながら繰り返し読んでいます。表紙も剥がれてしまい、テープで補修しながら読み返しています。
ありがとうございます。
そこまで読んでいただけるのは本当に嬉しいですね。
確か内科医の方だったと思いますが、やっぱり勉強熱心なんでしょうね。
赤本を書いた頃から、チャートの見方や技術もだいぶ進歩してきました。
もちろん基本は変わりません。
でも5年前の機械と今の機械が違うように、トレードの世界も少しずつ進化しています。
ですから最近の本もぜひ読んでみてください。
ルールを決めるより守る方が難しい
エントリーのルールを決めるよりも、決めたルールを守ることの方が遥かに難しいと痛感しています。
これは深い話ですね。ルールを作るのも難しい。守るのも難しい。
人間の欲が絡んでくるからです。
例えば50万円でトレードしている時と、300万円でトレードしている時。
同じ値動きでも見え方が変わってくる。
エントリーもイグジットも変わってくることがあります。
さらに100万円取った。200万円取った。
そんなことが続くと、「もう一回取りたい」という気持ちが出てくる。
本当は見送った方がいい場面なのに、入りたくてしょうがなくなるんですよね。
でも、そういう時って目が曇っているんです。だからもっと淡々とやる。感情を入れずにやる。
それが大事なんだけど、これがなかなか難しい。人間だからね。
結局、長く相場を続ける人ほど、淡々とやれる人なんだと思います。
ヤマハ発動機(7272)
ヤマハ発動機はどのように見ていますか?
実はヤマハ発動機は私が10年以上トレードしてきた銘柄のひとつで、日本郵船・住友金属鉱山とともに長年観察してきた銘柄です。
チャートを見ると、ずっと下落していたオレンジが現在は上向きに転換しています。
2月・4月・5月とほぼ同じ水準で底を打っており、過去2年間で下値の目安はおよそ1,061円。この水準から毎回反発しています。
週足では現在オレンジの上で横ばいが続いています。横ばいが長くなるとオレンジが平坦化し、そこから上に放れたときに大幅上昇となる可能性があります。
月足でも下値が切り上がっており、青に対して緑・赤が上抜けするかどうかが注目ポイントです。
日足では、赤と緑が上向きに転じてオレンジを抜けてくるようであれば買いを検討できます。
この番組は特定銘柄の売買を推奨するものではありませんが、今後の値動きを観察する練習として、皆さんもぜひ注目してみてください。
LINEヤフーを買い集めています
LINEヤフー、オレンジで下げ止まったと見て400円前後で買い集めていますが、見立ては合っていますか?
日足ではずっとオレンジの下にいたのに、今はオレンジの上で推移しています。

週足ではまだオレンジの下ですが、青の上で揉み合っている状態です。しかも下値も切り上がっています。
まず確認したいのは、日足でオレンジを割らないこと。
仮に割ったとしても、前回安値まで下がらずに反発できるかどうかです。
そして週足も見る。
青を大きく割らずに陽線が出てくれば、オレンジ近辺まで上昇する可能性があります。
400円前後で集めているなら、450円近辺までの上昇は十分考えられる。
あとは、その先を超えられるかどうかですね。
今週は以上です。それでは、また来週!


