
2026年5月28日放送の「株は技術だ!」を視聴した
相場の潮流
5月28日の東京株式市場
28日の日経平均株価は反落し、終値は前日に比べて306円29銭安の6万4,693円12銭となりました。
アメリカとイランの軍事行動の応酬が伝わったことで中東情勢が再び緊迫化。これへの不安からリスク回避目的の売りが優勢となりました。
さらに、前日のアメリカ半導体株が総じて下落した流れを受け、国内のAI・半導体関連株の一角にも利益確定売りが出やすくなり、日経平均の下げ幅は一時1,100円を超える場面もありました。
本日の主要データ
- プライム売買代金:10兆8,678億円
- 売買高:26億873万株
- 値下がり銘柄数:747 値上がり:767 横ばい:52
日経先物チャートの振り返り:傷を負わずに長くトレードを続ける「逃げ方」
日経先物のチャートを振り返ると、「下半身+パンパカパン」のシグナルが出た場面は買いのチャンスでした。

その後、もう一つ陽線が出たものの、前の高値に並んだことを警戒した方は利益確定売りを検討したはずです。
あるいは「過去の高値を抜けたから買い」という方もいたかもしれませんが、翌日は陰線コマ足が出現。これはキープでOK。
翌日は上ヒゲの長いコマが出現。これを見て翌寄り付きで手仕舞いをした場合、ややプラスで終えられたはずです。
ここで大事なのが**「逃げ方」**です。
「買った以上は利益になるまで持とう」という考え方は、後になってグッと下げてきた時に大きな損失につながります。儲かる時は利益を伸ばす一方で、上ヒゲのような警戒サインが出た時には迷わず手仕舞って仕切り直す。
これが傷を深くせず、長くトレードを続けるための大切な考え方です。
「抜けたから買い→翌日陰線コマは我慢→上ヒゲ→一回終わりにしよう」——利益がトントンになる付近での手仕舞い(建値決済)がなかなかできない人が多いですが、これができるかどうかが長期的な成績を大きく左右します。
相場先生のワンポイント
「買ったんだから利益が出るまで」「売りを入れたから利益が出るまで」と意固地にならず、同値(トントン)くらいで引く。これが、あまり大きな傷を負わずに長くトレード人生を送るための極意です。
FX・商品先物・その他の現状分析
ここからは、相場先生によるFXや各種先物市場のチャート分析です。
現在は多くの銘柄で「上昇・下落が行き詰まりつつある(膠着状態)」の局面が見られます。
FX市場の概況
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NZドル / 米ドル(NZD/USD): 買いを狙っていますが、ここ5週間ほどオレンジ(100日線)付近で膠着状態。上に抜けてくれるかを来週以降も観察。
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ポンド / 豪ドル(GBP/AUD): まだ仕掛けのタイミングとしては早い印象。
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ポンド / スイスフラン(GBP/CHF): 面白くなってきました。底値圏を作った後、前の安値まで下がらずに陽線が出れば、週足ベースで2〜3本は上げる(日足ならかなりの値幅になる)可能性があります。下値の下げ止まりが暗示されています。
- ドル / スイスフラン(USD/CHF) : 5〜6週間の保ち合い(レンジ)を経て上昇。下げたけど前回の安値を割らずに粘っており、上方向への期待感が強め。ただし上値に抵抗があるため、狙いはあくまで「日足の直近高値」までとのこと。
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ドル円(USD/JPY)&クロス円: 円安に戻っては詰まり、を繰り返しています。ユーロ円やポンド円も含め、円絡みの銘柄は現在「綱引き状態」です。この綱引きが終わればどちらかに大きく動くため、「勝ち馬に乗る」スタンスで待つのがよいとのこと。
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ユーロ / 米ドル(EUR/USD): 2月から上昇していましたが弱気へ転じ、現在は上に行くか下に行くか分からない状態。結論が出るまで観察が必要です。
商品先物&その他の概況:穀物系の復活、米株強い、ドイツ指数は?
- 小麦: ずっと下げてオレンジに何度も触れながら、下値を切り上げて飛び出しました。ここから1回下げが入るでしょうが、どこかで戻るはず。その戻りを狙うのが良いでしょう。
- トウモロコシ: 下値が並んでオレンジに負けた後、再度挑んで勝ちました。現在2回目の下げ局面なので、下がりきったところの「下値切り上がり」を狙って買っていくと、大幅上昇の可能性があります。
- 大豆: 徐々に下値を切り上げています。オレンジ、緑(10日線)を意識しながら、どこまで下げて戻るか観察です。先物市場において、穀物系は「復活に至る手前」の絶好の形をしています。
- ビットコイン: 弱くなりましたね。25年10月が天井でした。オレンジの下に入り、挑むも負けたため、現在は下落傾向にあります。
- 金属系(金・銀・銅): 金やシルバーは弱気。銅は少し強いですが、全体的にだいぶ弱っています。
- コーヒー: 明確なダブル天井をつけて下落。現状は弱いです。ただ、2021年や2024年の高値水準(週足・月足の節目)まで下がって横ばってくれば、もう一度の上げに繋がる可能性はあります。
- ココア: ぐーっと下げてオレンジを割りましたが、緑と青(20日線)を超えてきました。おそらく今後は青の線の上でボックス(揉み合い)圏を作ります。戦いやすい形になるのを待ちましょう。
- 天然ガス: 月足で見ると、下がっていたオレンジが横ばいになり、下値が並んでいます。ここを踏ん張ると、上昇の可能性を秘めています。
- 米国株(S&P500など):力強い上昇継続。
- ドイツ株:相場先生は現在、買いと売りの両方を保有中。上下どちらに抜けるかを見定めてから勝負する予定とのことです。
リスナーからのコメント
【コメント①】金(ゴールド)のヘッジについて
金を売りで入っていたのですが、5月25日の下半身で含み損になってしまったため、ヘッジで買いを入れてしまいました。下がってきているため、下半身で入ったのは悪かったのかなとへこんでいます。
相場先生の見解:
5月25日の「下半身」というのは日足の終値ベースではないですね、これは「ザラバ(取引時間中)」を見ちゃいましたね(※)。

ザラバを見ていると下半身のように動いて見えますが、結果的にはオレンジ線にぶつかって下がってきています。
今の金の並びは、上からオレンジ・紫・青・緑・赤。これは曲がりなりにも「逆パンパカパン」であり、形は「逆下半身(売りシグナル)」です。
ですので、狙いはやっぱり「売り」で正解でした。日中の値動き(ザラバ)はあまり見すぎない方が、惑わされずに済みますよ。
【コメント②】天然ガスで嬉しい報告
(以前の配信の解説を参考にトレードして)無事に洗濯乾燥機を買ってもらいました!
相場先生の見解:
買ってもらった!無事に!良かったですね、素晴らしい!天然ガスは底値圏からの復活・揉み合い中ですので、ここからもチャンスがありますよ。
投資の提言
今日の提言
どの場面も、ローソク足10本持てるとは限りません。早く終わってしまう場面もあります。
「下半身が出たけれど3〜4本で終わりだな」という場面と、「ここからしっかりとトレンドが出て長く上がるところだな」という場面を見極める必要があります。
では、実際にどう見極めるのか。リスナーお二方の質問を題材に解説します。
【事例①】日本郵船(9101)の買い場と引き際
Mさんからの質問:
9101日本郵船ですが、月曜日にオレンジの戦いに勝ったことを確認して買いました。ところが本日(先週木曜日)、大幅に下げています。私は再びオレンジを割るまでは保持して、オレンジを割ってきたら売りに転じようと思います。先生の見解はいかがでしょうか?
相場先生の解説:
オレンジの戦いに勝ったと判断して月曜日に買いを入れた。その後上がりました。
問題はここです(緑のライン)。世界中、ひいては東京マーケットの約70%は外国人投資家ですが、大きな投資家たちが、この辺りで悩んでいる(ローソク足が6本並んでいる)形跡があります。

さらに上を見ると、下がっている青の線と紫の線があります。移動平均線がここに集中している。
私なら、この下がっている青の線に当たったところで1回手仕舞います。
線が集中している場所は上へ下へと激しく動くため、ここまで取れれば十分。「これ以上欲張ると嫌な思いをするな」と判断して仕舞うのがスマートです。
その後、下がっている青の線にぶつかって上ヒゲ、そして「逆下半身」が出ました。ですから、ここはむしろ「売り」の場面なんです。
今日あたりで一度手仕舞い、次の上げがオレンジ線まで届かずに下げれば、そこから大幅下落に向かうシナリオが描けます。
日本郵船に関しては、5,000円を割ってくると一旦上昇トレンドが終わるのかなという感じがします。
月足・週足で見ても、これまで広がっていた移動平均線が集中してきており、天井圏の真ん中から終盤に差し掛かっているエリアです。
結論として、ここは「長く持ってはいけないエリア」になります。
【事例②】ココアの売り利確と買いの判断
Uさんからの質問:
ココアを夕べ利確して、買いを入れました。これからどうでしょうか?(※売りポジションを利益確定し、その後、買いを入れたという状況)
相場先生の解説:
これは非常に上手ですね!
オレンジ線を抜けて上昇したものの、その後「陰・陰・陽・陰・陰」(赤枠)と、陰線が多くなって弱ってきました。

ここで「買いで持っているから、とことん持とう」と考えてはダメです。まだ圧倒的に売りの方が強い形なので、一度買いは手仕舞う。
この方は、そこでしっかり売りで利益を獲り、紫の線(50日線)と青の線が上がっているのを見て、買いを入れた。非常に良い状況です。
ただ、1点だけ注意してください。
現在、紫の線以外の移動平均線が、狭い価格帯の中に全部集まろうとしています。そうなると、最終的に上に行くとしても、しばらくは激しい乱高下(ボックス圏の動き)になります。
週足を見ても、大底から緑・青の線を超えてきたので、ここからは「ボックス圏」を形成する可能性が高いです。
ですので、買いで持っているものの、どこかで弱ったらすぐに手仕舞うという、これまた「短く持つ意識」を持って臨んでいただければと思います。
事例②のまとめ
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長く持つ場面:移動平均線が綺麗に順番に並び(パンパカパンなど)、遮るトレンド線がないエリア。
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短く持つ場面:移動平均線が集中しているエリア、下がっている強い線にぶつかる手前。
「押してもダメなら引いてみる」の精神で、自分が儲かるまで頑固に持つという考えを捨て、チャートのシグナルに合わせて柔軟に立ち回っていきましょう!
番組の最後に(チャットより)
Kさん:
今週も100本ノックビシバシ受けていますが、先生の「お、いいね」「あちゃ、抜けろ!行け!」などのリアクションがとても人間らしくて親近感が湧きます!
相場先生:
ありがとうございます(笑)。チャートを見ていると、まるで競馬の実況みたいに「行け!行け!」って熱くなっちゃうんですよね。
Aさん:
東北出身なので、仙台で株塾の勉強会があったら嬉しいです。
相場先生:
仙台ですね!東北地方の塾生のみなさんがたくさん仙台に集まっていただけるなら、ぜひ一度伺ってみたいですね。楽しみにしていてください!
それでは、また来週!
