2月8日放送の「相場師朗の株は技術だ!」を視聴した
今回の番組では、現在の相場環境を一通り解説した後に、建玉操作に関するお話がありました。
また、番組終了後のYouTube配信では、年初来高値を更新し続ける銘柄の戦い方について、相場先生のアドバイスもありました。。
一発で上手くいかないことが半分と理解しておく
相場流の基本は、「下半身で買い、逆下半身で売り」ですが、一発で上手く行かない場合ももちろんあります。
ご存じの通り、大幅上昇の最中であっても、一時的に株価は下落するときがあります。なので、買いエントリーをしたから、あとは放っておいてもよいということにはなりません。
移動平均線の並びや角度、下値期切上がり、上値の切上がり、あるいは下値の切下がり、上値の切下がりを勘案して「この方向に動くだろう」と定めたら、多少は建玉操作をする必要がでてきます。
例えば、トレンドを見きわめて、「ここは買いなんだけど一時的に下げてきたら、売りヘッジを入れよう」などの対処をします。
ただし、やみくもにヘッジを入れるのではなくて、ちゃんとプランを立てて建玉の操作を行います。
つまり、上昇トレンドを見定めて買いエントリーした後に、一時的に下落したとしても、そこで手仕舞いするのではなくて売りヘッジで凌ぐなどの対処をするようにします。
あるいは、トレンドの方向に自信があるのだったら、ヘッジは使わずに乗り切るようにしないと、手掛けるトレードの半分は失敗に終わることになります。
例えば以下の東邦ガスの場合、株価は下値を切り上げて上昇しており、さらにすべての移動平均線は上向きになっているので、途中、下げても一時的な下げと判断して、売りヘッジを入れて凌ぐようにします。
年初来高値更新が続く銘柄の戦い方を教えてください
番組終了後のYouTube配信では、視聴者からの質問に相場先生が回答されました。
視聴者からの質問
著書の中に「株価の流れに乗って売買する順張り投資も大切です。高いほど買いたくなる。上昇トレンドが続いている株は魅力的です」とありますが、前回の高値更新、本数もあるような年初来高値更新が続く銘柄の戦い方を教えてください。
最近のニッスイを例えてお願いします。
相場先生の回答
オレンジ上でだいぶ上がった(①)。そして下げたけれど、オレンジを割らない。紫も上を見ているから上がった。でも線(移動平均線)が集中してごじゃごじゃやって、また上がった。そしてまた、ぐじゃぐじゃやってる(②)。
そしたら次はどうなったかというと、抜けた(③)。相場流だと抜けたら買い。だけど買わないでいたら、こんなに上がってしまった。
こんなに上がったところで買ったら、いきなり下がってしまうんじゃないかと考える。
相場流ではロウソク足の本数を気にする。現在のロウソク足は、底から数えて12営業日になる。12本目だとまだまだ行けるから、前の高値を越えたら買いを入れる。
その後、13本目、14本目も上昇した。したがって、上に抜けたところで買って、17、18本目くらいで出現するであろう陰線まで持てるということになります。
つまり、前の高値を越えて本数が15,16本経過していなければ買ってみて、17,18本目くらいの陰線で手仕舞いをするようにすればよいと思います。