富豪ファミリープロジェクト「中級セミナー」の第2回セミナーに参加しました
前回の記事では、チャートリーディングのトレーニング方法について、私が学んだことを書きました。
今回の記事では、「暴騰相場で利益を最大化させる方法」と短期売買手法の「ショットガン投資法」について、私が学んだことを書きます。
富豪ファミリープロジェクト「中級セミナー」の第2回目は、6月8日に大阪・梅田で行われました。午前中は紫垣英昭氏の講義が行われて、午後から相場師朗先生の講義が行われました。
相場師朗先生が行った講義のテーマは3つありました。
- 200万円の資金で2020年までに1億円達成する
- 暴騰相場での利益を最大化させる方法
- うねり取り中級者の売買方法
上記の3つのテーマ以外にも、これからの上昇相場を上手く利用して利益を最大化させる方法を教えて頂きましたが、今回の記事では私が学んだキモとなるポイントについて書いて行きます。
200万円の資金で2020年までに1億円達成させる
2014年に資金200万円でトレードを始めて2020年に1億円に増やすには、計算上では以下のようになります。
200万円 x 1.5 = 300万円
300万円 x 2.5 = 750万円
750万円 x 2.5 = 1,875万円
1,875万円 x 2.3 = 4,312万円
4,312万円 = 2.3 = 9,919万円
さて、問題はどのようにしてこれだけのリターンを得るかです。これを可能にする手法が今回のセミナーのテーマでした。
相場先生によりますと、今後、日本の株価が暴騰する材料は揃っているとのことです。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオの見直しで、国内株式への比重を20%~25%に大きく引き上げるため日本株の大量買いが行われます。
そのため、この先のトレンドとして、GPIFの日本株大量買い、安倍首相の強いリーダーシップ、そして成長戦略を背景に、「上昇は大きく」、「下落は小さく」の相場に変化してくるだろうとのことです。
しかし、いくら上昇トレンドに入るからといっても、買った後そのままほったらかしでは、上記のように上手に資金を増やすことはできません。
例えば、この先5年間、日経平均が3倍になったとしましょう。200万円分の株を購入して、そのまま5年間ほったらかしでは600万円にしかなりません。
これでは到底1億円を達成するのは無理です。そこで必要になってくるのが、うねり取りを応用した相場技法です。
私が学んだ暴騰相場で利益を最大化させる方法
今後、日本株が本格的に上昇トレンドに入るという前提を踏まえまして、今回私が学んだ具体的な手法についてご説明します。
バブル時の株価の動きの特徴は「上がりっ放し」だということです。私のように逆張り派にとって、追加買い(乗せ)のタイミングは押し目を狙うわけですが、以下のチャートのように暴騰してる時は、なかなか明確な押し目が現れません。
また、3ヶ月、6ヶ月周期を気にするあまり、そろそろ大きく下がるのではないか?と思い、途中空売りを入れて、買い玉を手仕舞いしてしまい、終わってみれば売り玉を全て持っていかれたなんてこともよくあります。
この失敗を回避するために「バブル期の動きの特徴」を理解する必要があります。上のチャートは2005年のものですが、上がりっ放しでこれといった「明確な押し目が少ない」です。とは言ってもこの間、底値付近で買った玉を天井付近まで持ち続けるだけでは非効率です。
この時期に利益を最大化させる方法は、日足が5日移動平均線を割ったら「つなぎの空売り」を入れて、日足が20日移動平均線に差し掛かる過程で下がったところを追加買い(乗せ)をするわけです。そして、上昇の兆しを見せたら「つなぎの空売り」を切ります。
今回のセミナーでは、アベノミクスで活況づく株式市場では、この「乗せ」と「つなぎの空売り」を上手く利用して、建玉の操作をしながら玉数を増やして利益を最大化させることが重要だということを学びました。
ショットガン投資法
ショットガン投資法法は相場師朗先生が名付けたトレード手法で、上がる(または下がる)確率が非常に高い銘柄を買い(または空売り)して、2泊3日くらいで手仕舞いする短期売買の手法です。
いくら株式バブルといっても、勢いよく上昇する銘柄とそうでない銘柄があります。人気のない銘柄を買って、辛抱強く上昇を待つよりも、資金が流入して大きな上昇を見込める銘柄を手掛けた方が資金効率は良くなります。
うねり取り中級者の売買方法
ショットガン投資法は、富豪ファミリープロジェクトの最終回で相場先生が紹介された短期売買手法です。
ショットガン投資法を実践するにあたり、うねり取りの手法を体得していることが大前提となります。なぜなら、うねり取りに必要な変動感覚を身に付けていないと、なぜここで買いなのか、空売りなのか、またなぜここで手仕舞いするか、といったポイントを見極めることができないからです。
ここでは私が学んだ方法を、不動産会社のヒューリック(3003)を例に挙げて説明します。
以下のチャートは2005年の株式バブル期のヒューリックのチャートですが、昨年後半の株価推移と似ています。
相場先生の話では、バブル期は建設株や不動産株、そして次に銀行株が大きく動きますので、ショットガン投資法をするにあたり、これから勢いが出て来る銘柄を選んだ方が資金効率が良くなるとのことです。
7月、8月とあまり動かなかったヒューリックですが、9月の下旬に入り急に動きが出て来ました。9月の初動を買えなかったとしても、次の押し目を狙って買うことが出来ます(赤丸の箇所)。押し目の後は陽線が連続して出現していますので、s「上昇の勢いは継続する」と予測できます。株価は3000円に到達するまで、何度か押し目を作っていますので、そこを狙って買えば良いわけです。
押し目で買える背景として、その時の強いファンダメンタルズがあるわけですから、自信を持って買うことが出来ます。そしてその後、利益が出れば買い玉を手仕舞ってお金に換えて、次の有望株を同様の手法で手掛けて資金を有効に使います。
「数日間買い持ちして利益を上げたら次の上昇銘柄を手掛ける」これを繰り返すわけです。
前述しましたように、建設株が上昇しきれば、次は不動産株が上昇します。そして次は銀行株が上昇します。そしてその次は・・・というようにお金は循環して行きます。従いまして、多くのセクターを常に観察することがカギとなります。
この手法で儲けるにあたり、観察銘柄を100銘柄から200銘柄ほど持っていることが重要と相場先生は話されていました。
また、観察銘柄を選ぶ際、日経平均採用銘柄から選ぶのではなく、業績の良い会社で構成されているJPX400採用銘柄から選んだ方が良いとのことです。
底値で買った玉を天井圏まで持って行く
また、ショットガン投資法(短期回転売買法)以外にも、底値付近で買った玉を手仕舞いせずにそのまま天井圏まで持って行く方法もアリです。
この場合、「5日移動平均を割るまで買い玉を保持する」というのが相場師朗流ですので、5日移動平均線を割りそうになったら、ヘッジの空売りを入れ、そして同時に買い玉も追加します。
もし陰線新値4本以上になり、20日移動平均線を割ってくれば本格的な下げに転じる可能性がありますので、その場合は買い玉を手仕舞い、空売りを追加すればよいわけです。
しかし陰線新値2~3本で陽線が出現した場合、さらに上昇する可能性がありますので、そうなった場合、買い玉はそのまま保持してヘッジの空売りを切ります。
今回のセミナーでは、このようにして、利益を最大化させて行くことを学びました。
最後に注意点ですが、9月に上昇した後、11月で少し大きめの押し目を作っています。さらに5ヶ月目と6ヶ月目に大きく下げていますので、この辺りは空売りを入れ、そして買い玉を手仕舞いして慎重に建玉の操作をする必要があります。
やはバブル期でも、3ヶ月、6ヶ月周期には注意をしなければなりません。
林輝太郎先生主宰のFAIクラブ
200万円を2020年までに1億円にするという通常ではありえない話ですが、実は過去には16年掛けて100万円を1億円にした人がいます。
林輝太郎先生が主宰されていたFAIクラブというのがあります。パンローリング社のサイトによりますと、以下のように紹介されています。
記録では、16年間に売買をした138人中、1億円を達成した人が71人、その中で10 億円を達成した人が11人というのは、まさに驚異である。(当初の資金には個人差があったが、最低は100万円、多い人でも2,000万円程度だったらしい)
引用元:http://www.panrolling.com/stock/fai-000.html
もちろんFAIクラブは脱落者も多かったそうですが、それにしても脅威的な数字です。
従いまして、確かな相場技法でトレードすると、たとえ資金が100万円だったとしても、今回のバブル期でそこそこの資金を作ることは決して不可能なことではないと思います。
私達凡人がトレードの確度を上げるには、日々の練習を繰り返して、どの局面であっても利益を上げることが出来る腕と自信を身に付ける以外方法ないと思います。
相場先生が良く仰る言葉で、「株は技術、一生モノの技術」というのがあります。これこそ私達が目指すところだと思います。
これを極めれば、いかなる相場でも利益を上げることが出来るようになりますので、たとえバブル期でなくても「うねり」さえあれば利益を上げることが出来る腕を持つことができるかと思います。
来月、富豪ファミリープロジェクト「中級セミナー」の最終回がありますので、また記事にしたいと思います。