10月10日放送の「相場師朗の株は技術だ!を視聴した
今回のメインとなるテーマは、「狭く、深く深く深く」でした。
相場先生は、「狭い範囲を深く勉強しましょう。そうすれば、その技の専門家になれる」と話していました。
これはどういうことかというと、「その技の専門家になると、まずはその技だけで稼ぐことができる」ということです。
株塾の中でも、安定して資金を増やし続けている塾生には共通点があります。それは「一つの技に絞っている」ということです。
ある30前半の株塾生は月に300万円ほど稼いでいます。また、もう一人の30後半の株塾生は、月に1億円近く稼いでいます。
この2人のトレードの共通点は、「狭く、深く深く深く」です。たとえば、「ものわかれ」だけを深く研究してトレードするということです。
「狭く、深く深く深く」は具体的にどういうことか?
この「狭く、深く深く深く」は具体的にどういうことかというと、たとえば「下半身」という技があります。
下半身という技をわかっているだけではダメで、トヨタの日足チャート10年分を過去にさかのぼって見てみる。
そうすると「この下半身は伸びる」「この下半身はダメ」ということがわかってくる。
これを終えると、さらにもう10年分下半身を見てみる。トヨタが終わったら次はソニーのチャートを見て、よい下半身、悪い下半身を研究してみる。
同じ技だけを何十年分も見続けると、相場先生が言ってることが理解できるようになります。
やってはいけないことは、下半身を3年分くらい見ただけで「ああ。わかった」となり、下半身だけではつまらないので、ものわかれも3年ほど見て、「これもわかった」とやってしまうことです。
このようなことをすると、どれも中途半端な理解で終わってしまい、結局、何も身につかずに「なんだ。相場流はダメなんだ」となってしまいます。
つまり、短い期間を浅く広くやってしまうので、上手くゆかなくなります。
ちなみに前述した30代の株塾生は、睡眠時間を削って毎日15時間以上練習しています。
どの技から練習を始めるのが良いのか?
リスナーからの質問
一つの技に絞って練習する場合、PPP(パンパカパン)から練習したほうが良いのでしょうか?
相場先生の回答
そうですね。PPPからやってよいと思います。ただ、PPPは簡単だからと思ってなめていると、実はPPPも難しい。
PPPを見てゆくとややこしいところが出てきます。そして、ややこしいPPPはチェックしておきます。
例えば半年間のチャートを出してPPPを見ると、PPPの根っこがわかります。PPPの根っこは、まだPPPにならないところです。
そして、PPPの天井も出てきます。(上昇して)4か月から半年くらいで天井を迎えます。
PPPの根っこから天井まで見てゆくと、一本調子で上がる銘柄もあるし、途中で一回下げる銘柄もある。
たとえば、PPPで上昇中に赤が緑を割り込んで、青近辺まで下がる場合もああります。そして、そのあと上がってゆきます。
だから半年分らい見ると「PPPは簡単だな」と思って飛ばしちゃうけど、実際、自分でトレードするときにPPPの根っこから入れるかというと、チャートの右側が見えていない状態で、そこがPPPの根っこだとわかるには、それなりの年季と研究が必要になってきます。
PPPで順調に上げた後、いったん下落して赤が緑を割ってロウソク足が青近くまで来る。そうすると、これが下落に見えてしまう人がいる。
だから、そのあとの下半身で買えない。
あとで見たらPPPで赤が緑を割って青まで来て、青に当たらずに下半身が出たときに買ってゆけば、そのあとは順調に上がってゆきPPPになるんだけど、そこがこれから上昇するように見えない。
これはたくさんの練習をしていないから。なので、PPPの特徴をよく見てゆかないといけません。
数多くPPPを見てゆくと、PPPがわかってきます。わかってくると共通項ができますので、その共通項に基づいて、「こうなったらこうしよう」と決めておく。
以下は、相場先生がPPPでのトレードの一例として挙げたゴールドの日足チャートです。