8月7日放送の「相場師朗の株は技術だ!」を視聴した
まずは日経先物の解説からです。
相場先生は2つの日経先物チャートを紹介されました。
上が加工してないもので、下が加工したものです。
(上のチャート)6月の終わりの高値から、日足ベースで下げて、7月に6月の高値を抜きました。そのあと下げてきて4万円を割った下ヒゲになって、上がってきました。
(下のチャート)下がって青に当たり上昇して、前の高値を超えた。これは相場流の見方ですが、その後下げて6月の高値で反発したところが絶好の買い場となります。ですので、ここで下半身が出たら、買いとなります(①または②)。
このような見方をすると、比較的安全なトレードができます。
過去にも似たような場面があります。
高値を抜いたところを買うわけですが、抜いた後の押し目を狙います(③)。
抜けたところ(④)で買いを入れてもOKですが、その場合は、(青の20日線が上向きなので)売りヘッジで次の下げを凌ぐことになります。
その後、上昇の起点から13本目の上ヒゲ陽線で手仕舞いです。
相場流のやり方で上手くいきます。
次はドル円です。
オレンジ際の戦いに勝って上がりましたが、いまは下げに転じてます。
これはどこかで下半身が出たら買いを考えたいところですが、青の弱り方が早いのが気になるところ。本当に上げるんだったら、もっと早く上げてるはずです。
ただ、売りとなると、ロウソク1本くらいは獲れるかもしれませんが、上がってしまう可能性もあります。
次にポンド米ドルですが、相場先生は買いを入れているとのこと。
どこまで上がるか分かりませんが、現在、オレンジ際の戦いになってきています。
次に陰線が出たら一回終わりにして、その後w軽く下げて前の安値を割らずにW底になれば、上がって行くかもしれません。
次はユーロポンド。
パンパカパンの並びで上昇中です。直近の高値を超えてくると、さらに上がって行く可能性があります。
次はポンド豪ドルです。
現在、赤と青のもの別れになっています。
5日線が上げてきて、それが下向きの20日線に当たり、W逆下半身(赤と緑を下抜く)出現です。
ここで売るという手もありますが、直近の下ヒゲ群に当たって止まったら、一度手仕舞った方が無難です。
ただ、オレンジを紫が割り込んでますので、弱いエリアで動いているのは間違いない。
日足での判断に迷う場合は週足を見ます。
週足はパンパカパンが崩れて、青が横ばって、青の下に緑が入ってます。
基本は下落ですが、オレンジの上に青がありますので、どこかで戻すと思われます。
月足でもパンパカパンですので、どこかで下げ止まって戻すとの考え方が有力です。
次はゴールドです。
相場先生は買いを入れています。
ただ、買いを入れていて怖いのは、現在、天井圏にあるということ。
上に抜けたらどんどん上げってゆくと思われますが。。。
この何か月間、もみ合いが続いていますが、(雰囲気として)上の方に引っ張らている感じがするとのことです。
ちなみに、相場先生は「雰囲気は大事なんだよ。俺は雰囲気で生きてきてるから」と話していました。
ゴールドの日足は、オレンジが上がっており、その上に紫、青、緑が上を向いています。
この並びだと、上に引っ張られる感じがしますので、ゴールドが買われてきているように思います。
週足で見ると完全なパンパカパンで、もみ合いの状態です。
上に抜けそうな気がしますが、上には3500ドルという節目も存在ますので、そこでどうなるか。
原油はわからない値動きをしています。
銅もよくわからない値動きです。移動平均線の並びは上昇中ですが、大陰線が出たため、すぐには下半身にならない値動きです。
視聴者からの質問
日足3段上げでの買い
日足、週足、月足の全部が上昇中であっても、日足である程度株価が上昇してしまっている場合、たとえば、日足だけすでに3段上げしている場合は、買いを入れるのは避けたほうがよいでしょうか?
相場先生の回答
避けたほうがよいです。
避けたほうがいいですが、月足、週足が上がっているということは、中期、長期のトレンドは上昇です。
日足はだいぶ上がってしまっているので、恐らく、3段上げの後にまあまあの下げがある。
でも、まあまあの下げは週足で見たら、まだ微々たるものです。
ですので、次の下半身で買ってゆくと、かなりの確率で上手くいきます。
私はそうやって43年やってきました。
移動平均線の設定
以前、移動平均線の設定は5、10、30、50、100と教えていました。本日のチャートでは5、10、20、50、100に設定されていました。方針転換ですか?
相場先生の回答
これは気まぐれですね。
5と10と50と100は固定です。
20にするか30にするかは、中長期のトレードをしているときは30の方がいいですが、比較的短期のトレードをするときは20の方がいいです。
簡単に言うと、20でも30でもいいですが、50があるのは、20と30ではない、もう少し長いトレンドということで50にしています。
これは51でも構わないです。
トレンドの目安なので20でも30でもいいですし、25でもいいです。だけど、20日か30の方が、私はやりやすくて、今は20を使っています。
IHIのロックダウンでの買い
IHIをロックダウンで買いましたが、今日は本数は何日と数えたらよいのでしょうか?3日目なのか、4日目なのか知りたいです。
相場先生の回答
この方が仰っている「ロックダウン」というのは、マーケットの考え方として、ある価格で天井をつけていた。
世界中の人たちがIHIを売り買いしているのに、ある価格帯まで行くと下がる、ある価格帯まで行くと下がる・・・を繰り返したわけです。
ところがある日、この天井を超えました。これをロックダウンといいます。
これは私が決めた名前ですので、証券用語辞典には載っていません。
それはさておき、この方はいま儲かっています。
ここで買ったときに、一番下はどこかというと、ここです(1のロウソク足)。
下から13本目で買って、14,15でコマ陰線だから、これを見て手仕舞い。
もうちょっと頑張るんだったら、16本目は陽線なので大丈夫で、次の最低でもこの上ヒゲで手仕舞えば、儲かって終わりですが、今日も持っているとトントン。
この陽線で買ったならば、今自分は何本目で買ったのかを理解する必要があるということです。
9本以上経過した後の下半身での買い
パンパカパンで本数が9本以上経過してから、2,3本陰線が出たあとの下半身で買いのとき、2本で手仕舞いのやり方をズバリ教えてください!
相場先生の回答
たとえば、ここの下半身で買ったとします。ガンガン儲かっています。そして15本目です。通常、相場流ではここで手仕舞った方がいい。
ところが、パンパカパンで元気があるから、ここの陽線で色気をだして買って持っていると、下がってしまいます。
15本目を超えたので手仕舞った方がいいのですが、(状況が)よさそうな時は1本、または2本だけ持って、3本目の寄り付きで手仕舞います。
ここもそうです。このオレンジ際の下半身(4本目)で買ったとします。そして、15本目に到達します。
本来ならば、前の高値に並んで15本目なので手仕舞うべきなのですが、オレンジ、紫、青、緑が上がっているから、色気を出してもう1本、2本となると、このコマで手仕舞うべきです。
あるいは「まだいける!」と持って持ち続けても、1本、2本で一回手仕舞うべきです(①②)。
つまり、「15を超えてもさらに持つのだったら2本まで」と決めないと、結局は下がってしまいます。
ナスダックは調整局面入り?
ナスダックは上昇3段目でしょうか?外国勢が夏休みに入るのでしたら、そろそろ調整局面入りでしょうか?
相場先生の回答
1段目、2段目、3段目くらいまで上がると、一旦は売りが出るでしょうね。
ということで、売りが出ましたね。そのあといったん上がったけど、私はどこかでドカンと大きな下げが来るような気がします。
これは3段目で、しかも、移動平均線が集中してます。
青と赤と緑が近いから、今日は上がったけど、これは分かりません。ここはもみ合いになると思います。
という気がしますから、ご明察の通り。
フジクラとアドバンテストの値動き
フジクラの上がり具合とアドバンテストの下がり具合に引いています。
相場先生の回答
よい題材を頂いたと思います。
フジクラはものすごく上げています。でも根っこまで来るとオレンジ際の戦いに勝って、そして1段、2段、そして今は3段目です。
フジクラの週足でも3段上げです。
(上昇の起点は)オレンジ際で紫に向かったけども、上がっているオレンジまで下げずに上に抜けたから、買いとなります。
次にパンパカパンで20本くらい上げて、一時的に下げてまた戻って20本くらい上げて、一時的に下げてまた20本くらい上げた。
そろそろ下落が来ると思います。
月足でもオレンジ際の戦いに勝って、1段、2段、いま3段目です。
こんなに上げている銘柄も、オレンジの下からオレンジ際に勝って、今は月足3段目、週足も3段目です。
~ここからはYouTubeの延長配信です~
もう一度、フジクラの月足です。
オレンジい際の戦いに勝ってパンパカパンです。
オレンジ際の戦いに勝った時は、オレンジの下に紫があります。
この時、下から紫、青、緑になっていて途中にオレンジが入っているということは、このまま紫が上に行けばパンパカパンになるということです。
つまり、オレンジ、紫、青、緑、赤になるためには、その前段階で紫の上にオレンジがある。
やがて上がっていって紫がオレンジを超えるから、こんな急上昇になります。
これは全銘柄、上がるときはこうなります。例外はありません。この形をまずは覚えてほしいと思います。
週足を見ても同じです。
次にアドバンテストを見てみます。
アドバンテストもオレンジ際の戦いに勝って上がっています。
オレンジ際の前は、W底を形成した大底から上がってきて、やっとオレンジを超えてから本当に上がっていきます。
アドバンテストは現在、一時的に下げています。
これが一時的な下げなのかどうかを見極めるために週足を見ます。
週足でオレンジ際に勝って15本上げています。
ただ、前の高値を超えており、この下落がちょうど前の高値まで来ています。
次に上げると、そのまま上がっていくと思われます。
ただその時に上に12000円の節目があるので、ここでどうなるかというところです。
月足ではパンパカパンです。
高値掴みについて
高値更新しているのを買いといいますが、長く上昇し続けて本数を超えている場合、「高値掴みになるのでは?」と思い入れません。入ると高値掴みになってしまいます。
相場先生の回答
仰る通りです。
相場流ではロウソク本数を大事にします。これは本当に当たります。
過去のいろんなチャートを開いて一番下から何本くらい上げたのを調べたら、平均15本くらいでした。
なので、仰るように高値を更新していると「買い」なのですが、前の高値を超えた時点で15本を超えていたら、そこで買うと下がってしまいます。
その時どうするかというと、前の高値を超えた。下がった。その時、前の高値まで下げないで上がったやつ。
今日の番組冒頭でご紹介した日経先物がそれです。
下げた後に上がって、この上げが過去の高値を超えた。そして、一時的にここ1週間くらい下げた。
ところが過去の高値を割らずに、いま上がっていますから、これは高値切り上がり、安値切り上がりですので、ジグザグしながら上がって行くという動きです。