2月15日放送の「相場師朗の株は技術だ!」を視聴した
今回の放送のメインテーマは、「上げやすい値動き、下げやすい値動きを明確にしておく」でした。
視聴者の方々は相場流だったり、他の先生方のやり方を勉強して、「これは上げるな」「これは下げるな」と判断して買ったり、売ったりされていることでしょう。
明確な基準で判断してるのであればいいですが、それほど明確ではない基準で銘柄選定をされている方もおられることでしょう。
上げやすい値動きと下げやすい値動きの指標
相場流ではロウソク足の本数を重視します。
ロウソク足が15本、17本、あるいは23本上昇してきたら、そろそろ上昇が終わるかもしれないと考えます。下げも同じように考えます。
このようになると、上昇しそうな値動きになってきたと考えられます。
この後どこまで上昇するのかは、株価のすぐ上にどのような移動平均線があるのか、または週足や月足での相場環境にも影響されます。
以下は、上げやすい銘柄と下げやすい銘柄を探すときの指標となるポイントです。
- 上げの後、下げの後
- MAが接近、またはMAが離れている
- 月足のトレンド
以下は関電工の日足チャートです。各MAがきれいにばらけた状態で下げてきて、日柄も経過している銘柄は、その後、上昇しやすい傾向にあります。
以下は少し過去にさかのぼった関電工の日足チャートです。
上げやすいエリアでは、各MAが間隔をあけて上を向いています。
そして赤の5日線が緑の10日線にタッチするようになり、株価が青の30日線に近づいてくると、上昇の勢いが弱まってきたと見ることができます。
赤枠と青枠の間のMAが接近しているところでは株価が乱高下しやすいため、トレードしないほうがよさそうです。
その後、株価は紫の50日線を割り込んで、各MAの順番が入れ替わって下落トレンドに入って行きます。
月足のトレンドも重要
上昇を獲りたいのであれば、月足が上昇トレンド中にある銘柄を選ぶのがよいです。
また、売りで獲りたいのであれば、月足が下落トレンドにある銘柄を選ぶ方がよいです。
以下はヤクルトの月足チャートです。
青枠の場面であれば、この途中の日足で下げそうな場面だったら、たいていは下がります。一旦は上がったとしも、そのあとは下げます。
2015年の11月に株価は一旦は上ヒゲで大きく上げましたが、やはり陰線が出て下がりました。
まとめますと、月足が下落トレンドにある中で、日足が一時的に上げた後に下げに転じたところを狙うと、売りで獲りやすくなります。
買いの場合は、この逆を赤枠の場面でやります。
例えば2017年の1月は下ヒゲが結構長いです。これは月内の動きでは結構下げています。
ですが、トレンド的には天井から20か月下げてきて下半身を形成していますので、この月は、基本、上げそうです。
この月の日足ベースでは大きく下げていますが、その下げが戻ったところでは、すでに月足が上昇トレンドですので、その後、株価は上がっていきます。
したがいまして、月足が上昇トレンドにある中で、日足が一時的に下げた後に上げに転じたところを狙うと、買いで獲りやすくなります。