フジクラ急落に学ぶ!相場師朗先生が重視する『本数』の鉄則

  相場の潮流

2026年6月11日放送「株は技術だ!」の注目ポイントをまとめました。

6月11日の東京株式市場振り返り

6月11日の東京株式市場で、日経平均株価は小幅に反発。終値は前日比38円高の64,217円でした。

朝方はアメリカ株安の流れを受け、下げ幅が一時1,800円超に拡大する場面も。

しかし売り一巡後、AI・半導体関連銘柄への押し目買いが強まり、海外短期筋とみられる株価指数先物買いも加わったことで日経平均は急速に下げ幅を縮小。

上げ幅は一時200円超となり、日中安値からの値幅は2,000円超という激しい展開となりました。

本日の主要データ

  • 売買代金:11兆2,563億円
  • 売買高:24億1,485万株
  • 値上がり銘柄数:538
  • 値下がり銘柄数:987
  • 横ばい:39

今日の日経先物チャートをどう読むか

日経平均は急落後に急反発。しかし、まだ様子見が基本

11日の日経平均先物は、一時6万2000円近くまで急落したものの、その後急速に切り返し、長い下ヒゲを伴う「コマ」の形となりました。

相場先生によると、今回の下落が止まった水準には重要な意味があります。

実は現在の6万4000円前後には、5月の高値圏で形成された複数の節目が集中しています。過去の高値や安値が重なる価格帯であり、多くの市場参加者、とくに海外の機関投資家が意識しているポイントです。

  • 直近3日間の安値圏
  • 5月28日の安値
  • 5月14日高値の上ヒゲ先端付近
  • 5月11日高値の上ヒゲ先端付近

今回も一度は6万4000円を割り込みましたが、すぐに買い戻されました。

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ただし、だからといってすぐに買いを入れる場面ではありません。

日足チャートでは緑の移動平均線(10日線)が横ばいとなっており、相場は依然としてボックス圏内です。2000円以上下げて戻したからといって安易に飛びつくと、再び下落する可能性があります。

相場先生は、「一般の個人投資家は、ここでは無理に手を出さず様子を見るべき」と解説しました。

週足では上昇トレンド継続中

一方で、週足チャートを見ると状況はそれほど悪くありません。

今回の急落は、上昇中の緑の移動平均線付近まで下げて反発した形です。

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青(20日線)と緑の移動平均線はいずれも上向きで、しかも青が緑の上に位置しています。

このような状態では、利益確定売りなどで一時的に下げても、大きな下落トレンドにはなりにくいとのこと。

そのため、「今は売りを入れる場面でもない」というのが相場先生の見方です。

ナスダックは日本以上に厳しい下げ

今回の日本市場の乱高下の背景には、アメリカ市場の下落があります。

ナスダックを見ると、日経平均以上に深く下げており、過去のしこり(支持帯)を一時的に割り込む場面もありました。

ただし週足では、こちらも上向きの緑の移動平均線(10週線)で下げ止まっています。

今後2〜3日程度横ばいの動きが続けば、「下半身(相場流の買いシグナル)」が形成される可能性があります。

相場先生は、「下半身になるまでは手を出さない方がよい」と説明しました。

現時点では下落よりも上昇する可能性の方が高いものの、買いのタイミングとしてはもう少し待ちたい局面とのことです。

人気のオルカンも焦って買う場面ではない

新NISAで人気の「オルカン(オール・カントリー)」についても解説がありました。

日足では過去の支持帯で下げ止まっているものの、移動平均線との距離がまだ大きく、「下半身」を作れる状態ではありません。

そのため、

  • 明日上がっても再び下げる可能性がある
  • まだ売り圧力が残っている
  • しばらく横ばいで下値固めが必要

という状況です。

一方、週足では上昇トレンドの範囲内で推移しており、大きく崩れたわけではありません。

ただし日足では、5日線(赤)とローソク足の距離がまだ大きく、買いのサインである「下半身」が形成される段階には至っていません。

今後は横ばいの値動きを経て、5日線がローソク足に近づいてくるかどうかがポイントになります。

相場先生からのアドバイス: いつも市場に入っていないと気が済まない「ポジポジ病」は厳禁。週足は下げ止まったように見えますが、日足が「下半身」の形を形成するまで、じっくり待つことが重要。

金(ゴールド)は利益確定売りの流れ

リスナーから「金(CFD)の買いを持ったまま下落してしまいました。どうしましょう?」という切実な質問が届きました。

相場先生は金を売っていましたが、放送日に手仕舞ったとのことです。

金のチャート分析(日足・週足・月足)

  • 日足: ダブル天井をつけてから下落トレンドへ。現在は緑の線が青の線の下に入る形となり、上がっても下がっている紫の線に頭を抑えられる「逆パンパカパン(強い下落トレンド)」の状態です。

  • 月足: 2023年の1,892ドル付近から、一時は5,400ドル(※番組内発言の相場感)まで大暴騰していたため、現在は大幅な強烈な利益確定売りの局面に入っています。

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下落相場の特徴と今後の対策

下落は「誰かが売ると、それを見て不安になった別の誰かも売る」という雪崩式の連鎖が起きるため、上がる時よりもスピードが速く、勢いも強いのが特徴です。

  • どこで止まる?: 週足青の移動平均線の位置(3,800ドル付近、現在は4,000ドル付近)あたり。

  • 反転の条件: 日足が逆パンパカパンの状態で上昇に転じる唯一の条件は「ダブル底(Wボトム)」が形成されることです。

相場先生からのアドバイス: ダブル底ができない限り、1回上がってもまた下がります。今すぐ買い増しするのはまだ早すぎます。もし今から買いを入れる(または保有を維持する)なら、売りも一緒に両建て(抱き合わせ)で持って、ダブル底が完成するのを待つのがセオリーです。

投資の提言

フジクラ急落から学ぶ「本数」の重要性

今回の放送で相場先生が繰り返し強調していたのが、「本数はとても大事」という考え方でした。

その具体例として取り上げられたのが、フジクラ(5803)のチャートです。

  • 5/14からわずか5営業日で株価が約8,000円→約4,000円と半値に急落
  • 週足で天井から直近底まで数えると17本

相場流では15〜16本を超えたあたりが警戒ゾーンです。

17本目には長い上ヒゲ陰線が出現しており、このサインを見て手仕舞いを実行していれば、翌週の寄り付きで高値圏での撤退が可能でした。急落の被害をほぼ受けずに済んだわけです。

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逆に、急落後に「安くなったから買い場では?」と考える場合も、底値付近の陽線から数えて14本前後に達していれば「買いを見送る判断」が正解となります。


金のチャートでも同じだった

金の週足チャートを見ると、天井から直近の底までで約19本が経過しています。

繰り返しになりますが、相場流では、本数は非常に重要な判断材料です。

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途中の14本目には長い上ヒゲ陰線が出現しており、この時点で手仕舞いをしていれば、その後の大きな下落を回避できていたことになります。

また、19本前後まで進んだ銘柄は、すでに上昇エネルギーをかなり消費している可能性があります。そのため、この段階で新規に買いを入れるのは相場流では見送りです。

無理に最後の上昇を狙うよりも、本数の浅い銘柄へ資金を移し、新たな上昇の初動を探した方が効率的だという考え方です。

アップル株でも同じ考え方

さらに米国株のアップルを例に、本数の考え方を解説しました。

日足で見ると、15本・17本・23本と本数が進んだ局面で買った投資家は、その後苦しい展開に巻き込まれています。

たとえその後も株価が上昇したとしても、「もう十分上がった銘柄を追いかける必要はない」と相場先生は話していました。

本数の浅い別銘柄に乗り換え、良いところだけを取りに行く——これが相場流の基本姿勢です。


実践報告:リスナーの見事なトレード(7201 日産自動車)

7201 日産自動車で、3月30日に買いで入り、4月8日を見て追加、4月15日を見てまた追加。5月18日を見てスクエアにしました。6月1日に買いをてじまい、売りを追加し、6月3日にも売りもてじまいました。長かったですが、どちらもプラスで終えることができました。
日付 建玉
3月30日 買いエントリー(0-1)
4月8日 チャート確認→買い追加(0-2)
4月15日 チャート確認→さらに買い追加(0-3)
5月18日 ポジションをスクエア(買い・売り同数)に調整(3-3)
6月1日 買いを手仕舞い、売りを追加(4-0)
6月3日 売りも手仕舞い(0-0)

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これを聞いてすぐに内容が分かるリスナーはなかなかいないと思います。正直、私もチャートを見ながらでないとよく分からない(笑)。でも、この方、上手いんですよ。どう上手いか、チャートで確認してみましょう。

3月30日の買い。(3/27のロウソク足を見て)翌寄り付き(3/30)に買ったら、一番安く買えたということですね。

4月8日に追加。上がって、いったん下げたんですが、移動平均線(緑)に当たってきっちり戻ってきた。それを見てここで買ったんですね。すごい。

4月15日にさらに追加。また下げたんですが、その下げが浅くて、高値を超えてきた。それを確認してここで買い増ししています。

5月18日にスクエア。買いを1、2、3と積み上げてきて、「0-3」の状態だったのを「3-3」、つまり買いと売りを同数のスクエアにしています。「ここが底だろう」という読みはある。でも、万が一下がってしまったら困るから、ポジションをスクエアにした。これは立派な判断です。

6月1日、買いを手仕舞い。長い上ヒゲ陰線が出ましたね。これを見て、翌寄り付きで買いを手仕舞いしています。空売りはまだ持ったまま。上手い。

6月3日、売りも手仕舞い。これで底値圏で入れた空売りもプラスで終了。

結果、買い・売りともにプラスで決済完了です。

この方は底値を綺麗に拾って、胆力もある。それと機転も利いています。値動きをしっかり見ながら動いている。

特にスクエアにしたタイミングが正解でした。「安定してここまで上がってきたから、多分ここが底だ」と読みながら、でもリスクもしっかり考えてスクエアにした。その判断がすべて噛み合ったトレードです。

これはリスナーの皆さんにもぜひ参考にしていただきたい、お手本のような戦い方です。

YouTube延長配信:リスナーからの質問&コメント

任天堂(7974)の買い

今日、任天堂に入りました。底値から紫付近まで上がるという判断ですが、いかがでしょうか。

(※先週木曜日にいただいた質問です。「今日」はその時点のことです。)

ずっと下がってきて、青まで到達しました。移動平均線はオレンジ・紫・青の順で、青が下を向いているので、下がること自体は分かっていた。ところが、そこでダブル底が出た。だから買いを入れた、ということですね。これは良いと思います。

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ここで一つ補足をしておきましょう。たとえば金のように「ずっと下げていて、もし反転するとしたらどんな形か」というと、まさにこのダブル底のような形になった時です。

上で買ってしまってマイナスを抱えている方は、この底値圏で同じくらいの量を買い増しすると、上の買いと下の買いで合計4の平均値が真ん中に寄ってきます。

これがマイナスを食らってしまった時の、一番良い対処法の一つです。

話を戻しましょう。ダブル底が固まったので買いを入れて、紫まで来ました。私なら、この紫のところで上ヒゲ陰線で手仕舞いますが、まだ持っていても良いです。

その後、少し下がってきていますね。ここで大事なのは、前の安値を割らずに下半身が出てきたら、再び上昇の流れになります。ただし、どこまで上がるかを週足で見ると、それほど大きな上昇は見込めません。

なぜかというと、週足の青が下向きで、しかもそこはしこりになっているからです。つまり、日足のダブル底で買った方は、オレンジを超えることを狙ってはいけない。

ただし、紫を少し超えたあたりまでは狙えると思います。

そして、週足の青に当たって日足が下げてきたら、そこは空売りを入れる場面です。こういう深い読みをしていきましょう。

住友金属鉱山(5713)は下落に向かう?

移動平均線の順番が入れ替わり、高値も安値も切り下がっているので、天井圏から下落に向かうと見ていますが、いかがでしょうか。

住友金属鉱山は、基本的に金と似たような動きをします。金が下げているので、現在の住友金属鉱山も同様の展開です。

日足で見ると、トリプルトップの形になっています。

  • 1回目の高値から下げて、次の戻りが前の高値に届かない
  • また下げて、戻したが前の高値に届かない
  • さらに深く下げて、戻したが前の高値には遠く及ばない

これは売りの判断で良いです。

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ただ、陽線が2本出てきました。まだ下げる可能性はありますが、一度上がってから下げる動きが来るかもしれません。そこは美味しい場面になりますね。

週足ではダブルトップになっています。株価は間もなく週足の紫に到達します。さらに月足で見ると、緑の移動平均線まで来ているので、ここで止まる可能性もあります。

週足の紫の手前を日足の価格で見ると、6,854円あたりになります。このあたりまで下げてきて、ダブル底を作ると、オレンジあたりまで上がるかもしれません。

また、今日は2連続陽線が出ています。直近では5月14日以来、約1ヶ月間、2連続陽線が出ていなかったので、少し変化の兆しが現れたと見ています。

……もっとも、私が売りを手仕舞ったから陽線が出ただけかもしれませんが(笑)。

保有銘柄は少ない方が良いのか?

保有銘柄はやはり少ない方が良いのでしょうか?ついつい買い増しをしてしまい、保有銘柄が増えてしまいます。保有銘柄を少なくした場合の良い理由を教えてください。

特に、まだトレードに慣れていない方や、株塾で勉強を始めて3ヶ月〜半年くらいの方は、3銘柄ぐらいに集中した方が絶対に良いです。

慣れてくると、色々な銘柄の良いところを見つけて「はい、これ!」と同時に動かせるようになりますが、これはお医者さんと同じです。

医者になったばかりの人が、いきなり50人の患者さんを同時に診ようとしたら「あれ、この病気ってどうだったっけ? 薬の量は?」とパニックになりますよね。

でも、3人だったらじっくり診察できます。「この症状で、移動平均線がこうで、ローソク足がこうだから、あなたは病気ですね」と。

銘柄を絞らないと、建玉の操作を考える余裕がなくなります。トレードの戦略はいっぱい練らなきゃいけません。

戦国大名になったつもりで考えてみてください。「あいつはあそこから水攻めしてくるかも」「兵糧攻めにしてくるかも」「その時はこの方法で戦おう」なんて、50箇所も同時に考えられないでしょう? だから少ない方が良いのです。

「じゃあ、銘柄を絞ったら儲からないの?」と思うかもしれませんが、私は昔、日本郵船の1銘柄だけで20億円いきましたからね! 一つの銘柄を極めるだけでも十分にいけます。

ただ、今の私は40〜50銘柄やっています。

チャット欄からのコメント

私はだいたい10〜最大15銘柄くらい。動きが鈍い銘柄は切って、動きが良い銘柄に徐々に寄せていき、銘柄数を集約させていく感じです。
このやり方も素晴らしい技術です!
値動きが悪いものをバサッと切って、値動きが良い方にシフトして絞っていく。これも一つの立派な技法です。
ただ、これがなかなか出来なくて、「明日は上がるかも……」とズルズル持ってしまう人が多いんです。
いつも15銘柄くらい持っているのに、また美味しそうな銘柄を見つけて買うから、気がつくと30銘柄くらいになって頭がパンクしてしまいます。

フジクラの買い

フジクラ(5803)です。昨日、下半身が出たので買ってみました。ダブル底に見えたんですが弱い感じがします。とりあえず含み益ですがどうでしょう?

買ったのはここ、下半身が出たこのタイミングですね。急落してきてオレンジに当たり、いったん上げて下げたけれどオレンジで止まった。この下半身は「後で下がる可能性もある」と分かった上で買っても良い場面でした。

 

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ただ、オレンジに3回ほど当たってから割ってしまうかもしれない、という気持ちも持ちながら見ていく必要があります。

明日陽線が出れば買い追加のタイミングですが、出ずに陰線になった。下に行ってしまったけれど陽線だからヘッジ(売り)が入れられない……となると、建玉は「1–1(売り1、買い1の両建て)」などの操作になります。

週足を見ると、4600円の価格帯に「シコリ(価格が停滞しているところ」があるんです。その下で動いているので、ここで売りヘッジを入れるしかなかったんですね。

ここでヘッジを入れる際、株塾で教えている「かまど」という方法を使うと、今回の陽線も「陰線扱い」として見て良い局面になります。かまどを使った見方で建玉操作(グレーの建玉)していくことで、一応プラスの状態でしのぐことができます。

この方の見立ては合っています! あとはここからどう建玉操作をするかです。

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