本物の相場師によって書かれた良書とは?
以前の記事でも書きましたが、私が始めて株のうねり取り手法に出会ったのは、相場師朗先生が教えていた東銀座の勉強会でした。
それまで私は株のうねり取りについての知識は一切ありませんでしたので、うねり取りについて書かれている本が存在することも知りませんでした。
しかし勉強会で相場先生から林輝太郎先生や立花義正さんの本を紹介されて、彼らの著書を片っ端から読み漁りました。特に立花義正さんの本は20回以上読んだと思います。それほど私はうねり取りの魅力にとりつかれていました。
本物の相場師である彼らが書いた本は非常に説得力のあるもので、興味深い内容ですが、難点を挙げますと「分かりにくい」ということです。1回読んだだけではまず理解出来ません。
何度も繰り返し読んで、そして数年後、また読み返してようやく理解できるような感じの本です。
しかし、本物の相場師はどのように考えて、どういった理由でその建玉を入れるのかが学べるこれらの書物は時間を掛けて読む価値があると思います。
立花義正さんの「あなたも株のプロになれる」
相場師朗先生から最初に紹介された本が、立花義正さんの「あなたも株のプロになれる」でした。
林輝太郎先生も、「うねり取り入門」や「定本 酒田罫線法」など、うねり取り手法に関する良書を多く出されていますが、初心者が理解するには難し過ぎます。
板垣浩さんはほとんど買いしかやらないので(空売りはめったにしない)、相場師朗先生が教えるうねり取り手法とは異なります。
板垣さんの手法は、建設銘柄を20銘柄ほど観察して、それぞれの銘柄を数十分割で買って行くやり方です。
ある銘柄を手掛けている時に他の銘柄が買いのタイミングに入ってきたので分割で買って行く、その後、さらに他の銘柄が買いのタイミングに入るので買って行く、その後、さらに他の銘柄が・・・という感じでトレードして行きます。
なので、常にいくつかの銘柄が買いのタイミングに入っているので、わざわざ空売りで利益を上げる必要がないとのことです。
彼の本は攻撃的かつ独特な文章スタイルで書かれていますので、読んでいて不愉快な気分になる方もいると思います。ただ、最後の部分にさらっと建玉についての解説がありますので、本屋で見かけたら立ち読みされたらどうでしょうか(あまり実用的ではないので、わざわざ買う必要はありません)。
参考までに板垣さん本はこちらです。
うねり取りをやったことはないが、どんなものか知りたい方はまず立花義正さんの本を読まれてはいかがでしょうか。
但し、この本だけで「うねり取り手法」を習得するのは困難だと思います。あくまで、「うねり取り」とはどのようなものかを知るためには良いと思います。
2016年7月7日追記:相場師朗先生の「株は技術だ!」
この記事を書いた時は相場師朗先生の本が出版されていませんでしたので、林輝太郎先生や立花義正さんの本を「うねり取り入門書」としてご紹介していました。
しかし、相場師朗先生の本が出版された現在、林輝太郎先生や立花義正さんの本を読む必要はありません。「株は技術だ!」の方が遥かに分かりやすくて実践的です。