暴落相場後に続く数ヶ月のボックス相場を攻略する方法【富豪ファミリープロジェクト第2期参加体験談】

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東京で行われた2回目のセミナーに出席

9月6日(土)に大手町のサンケイプラザで行われた富豪ファミリープロジェクト第2期の2回目のセミナーに出席してきました。会場はほぼ満席で200名以上の方が来られていたと思います。

午前10時から行われたセミナーのトップバッターは紫垣英昭氏でした。

8月23日に行われた第1回目の同氏のセミナー動画を見た感じでは、第1期の時より分かりやすく丁寧に教えているという印象を受けたのですが、やはり今回も第1期の時と同様に「いまひとつよく分からない」という感じを受けました。まあ、これはただ単に私の理解力が低かったせいかもしれませんが、あの抽象的な説明で理解できた人は凄いと思います。

それはともかくとして、紫垣氏が受け持ったパートは「低位株の短期売買法」だったのですが、午前中に話された内容はトレードには直接関係のない話でした。

例えば以下のような話です。

  1. 株とは何のことか?
  2. 株式市場のプレーヤー(銀行、証券会社、機関投資家など)
  3. 株式市場の役割(発行市場、流通市場といったこと)

これらは本を読めば簡単に分かることです。本を買うまでもなく、ネットで調べれば無料で得られる情報です。

セミナー受講生が「富豪ファミリープロジェクト第2期」に参加した理由は、優位性のある確かなトレード技術を学び取りたいからです。そのために安くはないセミナー料金を支払っているのです。貴重なお金と時間を使って参加しているセミナーでは、1秒たりとも無駄にする時間などないのです。

上記の事柄は、トレード技術向上には直接関係のない内容ですので、貴重な時間をわざわざ割いて説明することではないと思いました。

午前中に行われた紫垣氏のセミナーでは、トレード技術向上にそれほど役立つ話はありませんでした。さらに午後1時から約1時間半同氏のセミナーがありましたが、ここでも様々なデータを提示して、それらのデータの説明に終始した内容でした。

一例を挙げますと以下のようなものです。

  1. 景気と株価の関係
  2. 会社の業績と株価の関係
  3. 為替と株価の関係
  4. 日経平均株価の○○年サイクル
  5. ○○サイクル
  6. ○○レシオ
  7. ○○率
  8. ○○の需給動向
  9. 経済指標

などです(ネタバレになるので一部伏字にしています)。

一般の個人投資家が、これらの事項を全てチェックしてトレードすることはなかなか難しいと思います。少なくとも私には性格的に無理です。

紫垣氏は膨大なデータを端折りながら説明しており、またそれぞれのデータがどのような形でトレード技術の向上に役立つのか詳しく説明していないため、私にはいまひとつ「分かりにくい」という感じがしました。

相場師朗氏が語った重要な言葉

卓越した話術と圧倒的なオーラを放つ相場師朗氏が壇上に登場すると、一瞬でセミナー会場の空気が変わったのが感じ取れました。

それまであまり真剣に聞いていなかった方々が目を見開いて、一言も聞き逃すまいという姿勢に変わったのが印象的でした。

相場先生がまず紹介されたのは以下の言葉でした。これは富豪第1期でも紹介された言葉でした。

Two little mice fell in a bucket of cream. The first mouse quickly gave up and drowned. The second mouse, wouldn’t quit. He struggled so hard that eventually he churned that cream into butter and crawled out. Gentlemen, as of this moment, I am that second mouse.
(引用:http://www.imdb.com/title/tt0264464/quotes

簡単に和訳しますと以下になります。

2匹の小さなねずみがクリームが入ったバケツに落ちました。最初のねずみはすぐに諦めて、溺れ死にました。しかし2匹目のねずみには諦めませんでした。2匹目のねずみは一生懸命にもがいてもがいてクリームをバターに変えてしまい、そこから脱出できました。皆さん、この瞬間私は2匹目のねずみになりました。

この言葉は、ニューヨークの名士達が入会しているロータリー・クラブに入会を許可された者が、入会式の壇上でスピーチする言葉です。

余談ですが、このフレーズはレオナルド・デカプリオ主演の”Catch Me If You Can”という映画の中で、私の好きな俳優であるクリストファー・ウォーケンのセリフです。

このスピーチを紹介した狙いというのは、相場技術を習得する時も同じことが言えるからです。要するに、何度も何度も繰り返し練習をして、もがいて、苦しんで、その結果、株式相場で成功を掴み取るということです。

株式トレードにおいて、余程才能がある方は別として、私達凡人が株式相場で利益を上げ続けるためには日々の練習は欠かせません。

現場100回」という言葉があります。

これも相場先生が話されたことですが、これは犯罪捜査における格言です。刑事さんが現場を数回見ただけでは分からなかったことが、100回犯罪現場を検証することで、これまで見えてこなかったことが見えてくるということです。

これは株式トレードの練習にも当てはまります。私はとある電機メーカー株をトレードしていますが、この銘柄をパンローリングのチャートギャラリーを使って30年分を何度も練習しています。

何度も同じ銘柄を練習しているわけですので、覚えている局面が結構あるわけですが、何度も何度も同じ銘柄を練習して検証することで、ある日突然、これまで見えなかった、そして感じ取ることが出来なかった変動感覚というものを掴み取ることが出来るようになります。

この感覚こそがまさに「現場100回」という格言に通じるものなのでしょう。

相場師朗氏のセミナー

株式相場には3つの局面があります。

1. 上昇相場
2. ボックス相場
3. 下降相場

当たり前ですが、この3つの局面で利益を上げる方法を習得すれば、いかなる相場環境下であっても利益を上げ続けられるわけです。

一度に全ての局面で利益を上げる方法を習うと頭が混乱してしまうので、今回のテーマはうねり取りを極めるにあたり、「まずはボックス相場を極めよう」ということでした。

「うねり取り」とはまさに株価のうねりを買いと空売りで利益を上げて行きますので、明確なうねりのあるボックス相場は非常に利益が取りやすい局面と言えます。

全てとは言いませんが、数ヶ月の下落相場の後には、数ヶ月のボックスレンジが続くことがよくあります。

以下にいくつかの例を挙げます。

日産自動車

(日産:7201)

ブラザー工業

(ブラザー工業:6448)

日本郵船

(日本郵船:9101)

大きく下落した後は、数ヶ月のボックスレンジが続いていることが分かります。

ボックス相場における練習売買

今回のセミナーでは、日経平均を使って練習売買をしました。2012年6月28日からスタートです。

6月4日に底を打ってから上昇してきています。約3ヶ月間下落してきていますので、ここからV字回復するのではなく、一旦ボックスレンジに入るのではないかと予測を立てます。

通常ですと下落過程で買い玉を入れているはずですが、今回はボックス相場での練習売買ですので、6月以降からの建玉に集中します。

日足が5日と20日移動平均線超えていますので、次は60日移動平均線に当たって下げるかもしれないと予測します。とするとそろそろ空売りを仕掛けて行く必要があります。

1-1

翌日、6月29日に8811円で1000株空売りを入れました。大きく上昇してしまいましたが、分割で空売りを入れて行きますので、問題ありません。

2-1

翌日、7月2日に9103円でさらにもう1000株空売りを入れました。

3-1

7月4日、9119円でもう1000株空売りを入れました。これで空売りの平均値は9011円です。

4-1

その後、下がって来ましたのでこれ以上追加の空売りは出来ません(平均値が下がるため)。

5-1

過去の底値を見てみると8500円の少し下辺りで止まっていますので、今回の下落も8500円付近までだろうと予測します。

今回は1-1-2-2の4分割で買い下がって行きますので、そろそろ買って行かなくてはいけません。7月11日、8819円で1000株の買いを入れました。

6-1

大陰線が出現しましたので、翌日、買いを1000株追加します。

7-1

7月13日、8701円で買いを1000株追加しました。

8-1

その後、さらに下落しましたので、7月24日に3回目の買い2000株を8497円で入れました。

10-1

実は最後の買い玉2000株を入れるところで私は失敗をしてしまいました。陰線が出現した後、もう1本くらい陰線が出ると思ったのですが、陽線が出現してしまいました。

私がもう少し陰線新値の本数と日柄に注意を払っていたら、7月26日の陽線で最後を買いを入れることが出来たと思います。

11-1

悔しい思いで翌日27日、順張りながら8547円で最後の2000株の買いを入れました。これで買いの平均値は8601円です。

12-1

7月30日、8658円で空売りを全て手仕舞います。空売りの平均値は9011円でしたので、1,059,000円の利益です。

13-1

その後の動きは以下のようになります。6000株の買い玉を9000円で手仕舞ったとして、2,394,000円の利益です。

14

最後の買い玉が順張りになってしまったのが残念でしたが、それなりの利益が出た練習トレードでした。

今回のセミナーで教えられたことは、大きく下落した後は数ヶ月のボックス相場が続く場合が多いということです。ボックス相場の場合、上限と下限がある程度予測できますので、確度の高い計画的な分割売買が出来るということを学びました。

追記:9step株式投資メソッドの参加体験記

富豪ファミリープロジェクト第2期が終了した後、9step株式投資メソッドというセミナーが開催されました。9step株式投資メソッドでは、以下のこと学びました。

  • うねり取り手法の基礎と応用
  • BNF氏の手法を分かりやすく再現したショットガン投資法「短期売買法」
  • 月足を使ったうねり取り手法「長期投資法」
  • 成功しているトレーダーが持つ強いメンタルの習得方法

同セミナーのレビュー記事は以下になります。

また、第1回目のセミナーの感想(私はセミナーには参加せず、動画を視聴しました)を記事にまとめました。この記事はシリーズものなっており、すべてで4つあります。うねり取り手法習得のご参考にして頂ければ幸いです。

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