Sergei Tokmakov Terms.LawによるPixabayからの画像
米株バブル崩壊はこれからが本番
前回の記事でご紹介した米株バブル崩壊に関しまして、株式アナリストのエミン・ユルマズ氏の最新の分析がアップされました。
このところ米株は堅調に推移しており、前の高値を越えてきました。現在のチャートから判断すると、底打ちの感じがします。
しかしながら、ユルマズ氏は、バブル崩壊は「終わるどころかまだ始まったばかり」と話しています。
また、ユルマズ氏と同じく株価暴落を予測しているのが、「カラ売り投資家」のマイケル・バーリ氏です。
Stocks could stage multiple rallies before the crash is over, Burry warned in a May 5 tweet.
He noted that after the dot-com bubble burst, the Nasdaq rallied 16 times by more than 10% — gaining on average 23% each time — on its way to a 78% decline at its nadir.
Burry also emphasized that after the Great Crash of 1929, the Dow Jones index rallied 10 times by more than 10%, rising by an average of 23% each time, before bottoming at a 89% decline.
(日本語訳)
バーリ氏は5月5日のツイートで、株価は暴落が終わる前に何度も上昇する可能性があると警告している。ドットコムバブル崩壊後、ナスダックは10%以上上昇すること16回、平均23%上昇し、そして最期には78%下落したことを指摘した。
また、1929年の大暴落の後、ダウ平均は10%以上の上昇が10回、平均23%上昇し、高値から89%下落して底を打ったことを強調した。
過去のS&P500のチャートに酷似している
以下は2022年8月12日(金)時点でのS&P500指数の日足チャートです。
緑の線で示しているように、現在の価格は直近の高値を越えています。
普通に考えれば、前の高値を越えてきたのだから「底打ち」と見るべきでしょう。
以下はリーマンショック前の日足チャートです。現在の株価の動きと非常に似た動きになっていました。
この場面だけを見ると、底打ち感があります。
ところが、本当の地獄の苦しみはこの先にありました。
アメリカの大手証券会社・投資銀行リーマン・ブラザーズの破綻(はたん)(2008年9月15日)が引き金となった世界的な金融危機および世界同時不況。
引用元:コトバンク
暴落か?または上昇か?
ユルマズ氏とバーリ氏の予測が当たるのかどうか分かりませんが、日々、株価チャートを観察することは重要ですね。
ファンダメンタルズ的な要因はすべて株価チャートに表れます。
チャートから得られる情報のみを頼りにトレードする相場流を習得していれば、どちらの方向に動いても儲けることができます。
いずれにしても、楽しみにな展開になりそうです。