投資家ウォーレン・バフェット氏曰く「S&P500に投資し続けることこそが、リタイア後の資金を確保するための確かな選択だ」

ウォーレン・バフェット氏一押しのS&P 500インデックス

NYダウ平均株価は史上最高値を更新し続けていますが、日経平均株価は1989年の史上最高値に迫る勢いは感じさせずに2万円辺りをうろうろしています。

今回の記事では、バイ・アンド・ホールド戦略(長期投資)という観点から、日米の株価の比較をしてみたいと思います。

ヘッジファンドへの批判を続ける投資家ウォーレン・バフェット氏は、「S&P500に投資し続けることこそが、リタイア後の資金を確保するための確かな選択」と推奨しています(参考元:Warren Buffett says index funds make the best retirement sense ‘practically all the time’)。

バフェット氏の発言は、「国家」アメリカとアメリカ経済に対する強い信頼感に依るものです。同氏は「アメリカ経済は繁栄を続ける。そして、投資の世界にもそれは当てはまる」と話しています。

その根拠としてバフェット氏は、ダウ平均は一世紀もの間に66ドルから11,497ドル(1999年)に上昇した事実を挙げています。

※以下はダウ工業平均の1985年から2017年までのチャート。

(出典:YAHOO!FINANCE

ちなみにS&P500の平均リターンは9.8%(1928年~2014年)で、1928年に100ドル投資したとしたら、2014年には346,261ドルになっていることになります(参考元:Understanding performance: The S&P 500 Index)。

※以下はS&P500の1950年から2017年までのチャート。

(出典:YAHOO!FINANCE

アメリカ株は幾多の経済危機を乗り越えて必ず復活してきたという実績がありますので、ウォーレン・バフェット氏をはじめとする投資家たちは、アメリカ経済に絶対的な信頼を寄せています。

日本株はバイ・アンド・ホールド戦略には向かない

このようにアメリカ株は不死鳥のごとく蘇ってきますが、一方の日本株は1989年12月29日に38,957円44銭の最高値を付けて以来、右肩下がりとなっています。これは日本経済そのものを反映しています。

日本株は下方圧力が強いため、何か事件や紛争、あるいは災害が起こるたびに大きく下落します。

マスコミが主導して誕生した民主党が政権の座についていた3年間はどん底だった株価も、安倍首相の強いリーダーシップの下で2万円台にまで回復しました。

しかし、この先、日本経済が世界経済の牽引役となるようなことが起こらないかぎり、日経平均株価が1989年の最高値を越えることはなさそうです。

従って、バフェットが推奨する「バイ・アンド・ホールド戦略」は、日本株で成功する可能性は低いです。

究極は世界最大のニューヨーク市場でトレードする

日本経済の先行きが不透明な中、日本株にはアメリカ株のような右肩上がりは期待できそうにありません。

となると、バフェット氏が言うように、今後もアメリカ経済は発展を続けるということを前提とすると、究極はアメリカ株に投資をするということが考えられます。

さらには、アメリカが崩壊しない限り絶対に倒産しないであろう財閥系の企業に投資をするということも手だと思います。

ただし、これまで5年から8年の周期で大暴落が起きていますので、買ったらそのままほったらかしの「バイ・アンド・ホールド戦略」で誰でも簡単に成功するとは限りません。

そのまま保有していれば、いずれ株式市場が復活して株価も以前の高値を越えてくると信じていても、大暴落の最中に株を保有し続けることは、あまり精神衛生上好ましくありません。

大暴落相場は耐え忍ぶ局面ではなく、むしろ、空売りで儲けるチャンスです。

ですので私たち個人投資家は、上昇相場は「買い」で利益を取り、暴落相場は「空売り」で利益を上げることにより、今後、日本市場にうまみがなくなったとしても、ニューヨーク株式市場でトレードすればよいと思います。

アメリカの市場で「うねり取り手法」や「ショットガン投資法」で利益を上げることができるようにしておけば、もし将来、東京株式市場が大崩れとなった時に何らかの制限(空売り制限など)が掛かったとしても、ニューヨーク株式市場に加えてニューヨーク金、さらには原油市場でトレードすることが可能になります。

最後になりますが、相場師朗先生が主宰する株塾勉強会では、ニューヨーク金を中心として米国株、そして原油など商品のトレード研究会が発足しました。これは株塾会員でしたらどなたでも参加できます。

日本人がアメリカ市場から利益を得るということは魅力的な意義のあることだと思い、私も参加しました。

相場先生の株塾勉強会の詳細をお知りになりたい方は、以下の記事をご参照ください。

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