
相場の潮流
2026年10月29日放送「株は技術だ!」の注目ポイントをまとめました。
本日のマーケット振り返り
29日の東京株式市場で、日経平均株価は3日続伸し、前日比705円28銭高の6万4,659円47銭で取引を終えました。指数への寄与度が大きいアドバンテストが前日に業績予想を上方修正し、これが好感されました。この1銘柄だけで日経平均を約450円押し上げています。
午後に半導体比率の高い韓国総合株価指数が下げ幅を縮小した場面では、短期筋による日経平均先物への買いも目立ちました。日経平均の上げ幅は一時900円に迫っています。
本日の主要データ
- 売買代金:概算13兆8657億円(約4か月ぶりの高水準)
- 東証プライム値上がり銘柄数:734
- 値下がり銘柄数:779
- 横ばい銘柄数:38
日経先物:「1本取り」で手仕舞い
相場先生は、10月27日の陽線を見て、翌28日の朝に日経先物を買いました。この判断については、前日に公開した動画でも説明しています。
買った理由は、一気に大きく上昇するとは限らないものの、ローソク足1本程度の上昇は期待できると考えたためです。
もちろん、翌日に陰線が出る可能性もありました。しかし、その場合は売りを入れて対応すればよいと考え、買いを入れました。
その後、価格が上昇したため、相場先生は29日に手仕舞い。65,000円を超えたところで利益を確定し、ローソク足1本分の値動きを取るトレードとなりました。

今回のトレードでは、移動平均線の位置関係に加え、ローソク足の本数にも注目しています。
10/7の陰線から本数を数えると、今回の陽線は14本目に当たります。100日線(オレンジ)が横ばいになっている場面では、株価がその上下を行き来することで、移動平均線も横ばいになりやすくなります。
今回も、オレンジの上下でローソク足がほぼ同じ程度の本数を形成していました。相場先生は、この値動きから上昇する可能性を考えたとのことです。
ただし、今回は大きな資金を投入していたこともあり、ローソク足1本分の利益を確保したところで手仕舞ったとのことでした。
今後の注目点は、6万6千円(2千円刻みの節目)と、紫・オレンジ付近です。この水準を超えてくれば、さらに上がるかもしれません。
買いを保有中の人は、紫とオレンジ辺りの値動きに気をつける必要があります。また、利益を伸ばす場合でも、陰線が出た時点で手仕舞うという安全策が考えられます。
来週はアメリカの中間選挙も控えています。
大豆・とうもろこし・小麦
- 大豆は、オレンジ(100日線)まで下げてきました。26日の陰線で売っていた人は、27日にオレンジに当たった陰線あたりで終えれば、十分な利益になっています。
- とうもろこしは大豆より早く下げ、そろそろ下げ止まりそうです。ただ、青(20日線)が下向きなので、上げて下げてを繰り返し、赤(5日線)と緑(10日線)が重なって青が横ばいになる、という手続きを踏まないと上昇には転じません。
- 小麦は売って手仕舞い済みです。
大豆ととうもろこしは、ほぼ同じ動きをする銘柄です。
2本の線が近づくとやがて離れ、離れるとまた近づく、という性質を利用するのが、外資系トレーダーが大きな資金でリスクヘッジに使う**アービトラージ(鞘取り)**です。
今は大豆の上がり方が遅いため、両者の間隔が狭まる局面が見込める、という見方でした。
ソフトコモディティ
- シュガーは、10月19日の陰線で売り、昨日手仕舞って、まずまず獲れました。パンパカパンで一度下げて横ばいが続いていたため売ってみて、紫の50日線まで下げた翌日に終えています。
- コーヒーも売って手仕舞い済みです。下げ止まったとは限らず、保有中の人は陽線が出るまでは心配しなくて構いません。相場先生は資金が大きいため、ローソク2〜3本取ったら終わりにしています。500万円でも4回繰り返せば2000万円になります。資金が大きいほど早く逃げ、少ないなら少し長めに持つのが基本です。
- ココアは、3日連続でオレンジに当たる「オレンジ際の戦い」です。上がってきた紫が横ばいになり、紫とオレンジの間に価格が入ったときにこうなります。どちらかに抜けたら、その方向に付いていきます。
株価指数先物
- TOPIX先物は予定通りオレンジ際の攻防です。
- ダウ先物は、複数の移動平均線が集中しており、青(20日線)が上向きで上昇方向に見えますが、これもオレンジ際の戦いです。ずっと横ばいで、中間選挙待ちの様子です。結果が出てから動くのがよいとのことです。
- オールカントリー(オルカン)は天井を過ぎたとの見方です。3000円を超えられず、100日線も横ばいから下向きに変わりました。逆パンパカパンの形なので、少し上げて下落に転じたら下げていくだろう、という見立てです。相場先生なら保有していればもっと早く手仕舞っており、まだ持っているなら一度手仕舞う場面です。
- S&P500先物は、これまでオレンジから離れていた紫・赤・緑・青の線が、オレンジにかなり近づきました。移動平均線同士がが近づくのは、伸び悩みのサインです。下げの準備を見ていく局面です。中間選挙とは関係なく、そう感じるとのことです。
- ドイツ指数先物は、オレンジ際で下値を切り上げてダブルボトムを作り上抜けたため買っています。ただ、これも早めに手仕舞う方針です。
- ナスダック先物は揉み合いです。オレンジ際ですが、株価とオレンジの距離が以前と全然違い、相当弱ってきています。
パラジウム
ずっと下落が続いています。9月23日に売れていればよかったのですね。
相場先生がリスナーに考えてほしいと話したのは、この場面のオレンジと紫の間で揉み合い、オレンジ際の戦いを経て逆パンパカパンになりそうなところから売っていれば、大きく獲れるという点です。
保有については、青が下がっている間は持っていた方がよいという判断になります。
金・銅・銀
金は右側が現在、左のグレーの四角が7〜8月の底値です。今はその底値まで下げてきました。ここで一気に上がるわけではありませんが、底値を固めれば上昇局面が来る可能性があります。

逆に、ジタバタして下に抜けると下げます。今は買う場面ではなく、下値が四角の下で止まって上がり、また止まって上がる動きを繰り返し、青に赤が近づいてくるかを見ていきます。
少し上がったからといって期待するのは早い、とのことです。
銅と金のアービトラージでは、今は両者が開いており、縮まる方向と見ます。縮まる形は3通りです。
- 銅が下がって金が上がる。
- 両方上がるが、銅の上がり方が小さい。
- 銅が大きく下がり、金の下がり方が小さい。
金と銀でも同じ考え方で、今は離れているので近づくはずです。金は上がりそうなので、金が少し上がり銀が大きく上がれば縮まる、という三段論法でした。
相場先生は銅に買いを入れましたが、手仕舞うかもしれないとのことでした。オレンジ際で下半身になりそうな形だったのが、買いを入れた理由です。
為替:ニュージーランドドル/米ドル
2022年、25年、25年末、26年の下値がちょうど並ぶ水準にいます。ここで下げ止まって上昇に転じれば、もう一度オレンジまで到達するでしょう。
繰り返すことでさらに上昇する可能性も出てきます。まずは上昇と見て日足を追い、上がってきたら買う方針で、いくらかの上げはあると見ています。
投資の提言:米国中間選挙に備えるパート2
先週に続き、中間選挙がテーマです。結論は、選挙そのものではなく、各銘柄のチャートの形で動くというものでした。相場先生は過去の例で確認しています。
選挙の結果よりも、チャートの状態に注目する
最初に取り上げたのは、ユーロポンドです。
トランプ大統領が初めて大統領に就任した際の選挙時点を確認すると、その後はパンパカパンの状態となり、いったん下落した後に揉み合いながら上昇しました。その後、ダブル天井を形成して揉み合う展開となっています。

次に、金のチャートを見てみます。
当時の金は、すでにオレンジの上に位置していました。その後、上昇してから下落し、青の下へ入りました。
いったん戻したものの、青を超えられずに再び下落しています。

この値動きについて、先生は、金は大統領選挙があったから動いたのではなく、チャートの状態に沿って動いていたと説明しました。
ユーロポンドについても、同様にチャートの状態に応じた値動きだったと考えています。
日本郵船はダブルボトムを形成して上昇
次に取り上げたのは、日本郵船の週足です。
2016年11月7日から始まる週のチャートを見ると、それまで下落していた株価が底をつけ、青が横ばいになったところで株価がその上に位置しています。
長く下落していた青が横ばいになることは、下落の勢いが弱まり、上昇へ転じる可能性を考える材料になります。
実際に、その後はダブルボトムを形成し、青の上で数週間揉み合った後に上昇しました。
ただし、オレンジは下向いていたため、最終的にはオレンジに当たったところで下落しています。

つまり、大統領選挙があったから上昇したというよりも、底値を形成し、チャートの条件が整ったことで上昇したと考えられます。
資生堂はすでに上昇しやすい形だった
資生堂のチャートでは、当時、株価の下にオレンジと紫が位置していました。
株価がこれらの移動平均線の上にある状態だったため、選挙の有無にかかわらず、上昇しやすい形になっていました。

ヨネックスはパンパカパンから下落
ヨネックスについては、大統領選挙の時点で株価が上向きのオレンジと紫の上にありました。
その後、パンパカパンの状態からいったん天井をつけて下落し、再び上昇しました。しかし、前の高値を超えられず、最終的には下落しています。

このように、選挙の前後であっても、銘柄ごとにチャートの状態は異なります。
結論:選挙よりも、銘柄が置かれている状況が重要
今回の解説で相場先生が伝えたかったのは、選挙そのものに注目しすぎるのではなく、その時点で銘柄がどのような状態にあるのかを確認することです。
パンパカパンなのか、逆パンパカパンなのか、それとも横ばいの青の中にあるのか。こうしたチャートの状態によって、その後の値動きは変わってきます。
一方、選挙が金融市場に影響を与える要因として、次の2点が挙げられます。
- 政策が決まり、特定のセクターへの方針が決まる。
- 金利が変わる。利上げへの賛否や、国債の発行量によって長期金利が動くことがある。
ただし、こうした影響の一部は、選挙前から市場に織り込まれている場合もあります。相場先生は、どちらの党が議会の多数派になっても、これまでの経済政策から大きく外れることはないだろうという見方を示しています。
実際、今回取り上げた銘柄のチャートを見ると、選挙後も、それぞれのチャートの状態に応じた動きが続いています。
したがって、今回の中間選挙についても、特別に意識しすぎるのではなく、これまで学んできたチャートの見方に沿ってトレードすればよいというのが、相場先生の結論です。
リスナーからの質問&コメント
コーヒーの手仕舞いについて

YouTube延長配信:リスナーからの質問&コメント
8306 三菱UFJの売り

日経先物の売りの利益について

大豆について
大豆はオレンジまで下げましたね。青(20日線)が急激に下げていて、その下で同じ間隔で緑(10日線)が下がっているときは、なかなか上がれないんですよ。
これは一気には上がりません。上がるためには、一度上げて、2、3日上がって下げて、下値が固まって、またちょっと上がって、また下げて、とやっていくと、赤と緑がくっついていきます。その時に青はまだ下がっているので、ごちゃごちゃやってダブル底をつけて上がらないと上がれないんですよ。
先週の時点でオレンジまで行くか行かないかを22日時点で判断すると、ここで陽線が出たので上がるんじゃないかと思われたんだと思います。
オレンジは上を向いているし、紫も上を向いているので。ただ、このくらい長く下げて青と緑がこういう形の場合は、上がっても下げてしまうので、ここを追いかけずに、10/26の陰線で売りを入れる方が有効ですね。

あとはオレンジ際の戦いになります。これはリスナー全員で観察していたらいいと思いますよ。天井をつけて下がってきて、オレンジにぴったり。美しいじゃないですか。
8237 松屋の買いについて

4523 エーザイ:ダブルボトムのブレイクについて

練習ではうまくいくのに、実トレードはうまくいかない
長い上ヒゲを見ると、利益を守りたくなって利確してしまう
2つあります。1つは、私の知り合いにプロトレーダーがいて、彼は10年、20年といつもこれで勝ち続けています。
早く手仕舞いしてしまうのですが、私も今日持っているシュガーなど、たくさん持っていますが、日経などは2日ぐらいで終わってしまっています。
ロットが大きいので、1本2本取っても500万、1000万、2000万になります。例えば1回で2000万として、月に2回やったら年間4億8000万になります。
なので、プロの中でいつもこれでやってずっと勝っているなら、それでいいのです。株塾生でも結構上手な人がいて、その月に儲けた金額が900万、マイナスが300万でも、これをずっと続けていけば、毎月600万の利益で7200万の利益になります。このように、それぞれのタイプがあるので、これでもいいのです。
二つ目は、過去のこの場面を売買記録から遡ってチャートを見てみて、本当にこれは上ヒゲ天井で本数がどうだったのか、過去の天井がどうだったのかを振り返ることです。
日中ではなく引けでも本当の上ヒゲになっていて、引けを見て上ヒゲで翌寄り付きに手仕舞った方が、これから長いトレーダー生活としてはいいと思います。
本当にそこが天井で、本数も行っていて、上髭で翌朝手仕舞った方がいいという判断だったなら、それはほぼ正しかったということです。一晩待てばいいだけなら、そこはどうだったのかをちょっと検証して、また番組に送ってください。
