株価の方向感を掴むには、日足だけでなく月足と週足を見る必要がある

10月19日放送の「相場師朗の株は技術だ!」を視聴した

今回の放送も、まずは日経先物の今後の動きの予測からでした。

相場先生は「金曜日か月曜日か火曜日に陽線下半身が出れば、とりあえず買う。32000円届かずに逆下半身がでたり、陰線がちになれば買いを切って売りを入れる」と話していました。

というのも、下半身が出るとW底になる可能性が出てきます。W底は強いので、普通なら32000円を超えて33000円くらいまで行くはずです。

しかし、そうはならずに32000円を超えずに逆下半身が出て下げてくると、「かなり弱い」と判断できますので、買い玉を手仕舞って売り転換する必要が出てきます。

以下は10月24日午後4時過ぎの日経先物の日足チャートです。

下落9本目で陽線下半身で返すと、W底をつけて上がって行きそうな場面です。


TradingVieewで日経先物の最近チャートを確認する

そして、もう一つ重要なことを相場先生は話していました。

それは、放送当日の日経先物は、過去のシコリ(※)まで下げてきています。

「もし、このレベル(5月の天井と8月の底)をあえなく割ると、するすると下落してくるだろう」とのことで、実際にそのような動きになりました。

ある価格帯で停滞している状況を、株塾ではシコリと呼んでいます。

ゴールドの動き

前回の放送では「下半身になったら買い」と言ったら、その後はものすごい勢いで上昇して行きました。

ちなみに10月18日に目黒雅叙園で行われたセミナー参加者の中にも、ゴールドと原油の買いで儲けた方が多くいたそうです。


TradingVieewでゴールドの最近チャートを確認する

さてゴールドの今後の動きを予測するためには、週足を見る必要があります。週足を見ると、過去のシコリが2000ドルに付近あることが一目瞭然です。

2000ドルまで上昇しないで逆下半身出現で下げ始めたら、売りとなります。

「もし、その下げが浅くて上げ始めたら、もう一度2000ドルまで行くかもしれない」と、相場先生は話していました。

今現在、株価動きには2種類に分かれている

今現在の株式市場では、2つの値動きに分類されているとのことです。

  1. 天井圏で青と紫の間か、それを割り込んだところに株価がある
  2. 逆PPPで長く下落している

1. PPPで上げてきて、天井を付けて崩れてきた状態の銘柄

アルフレッサを例に挙げますと、天井圏をつけて、ここから下落するかしないか悩んでいる状態にあります。


TradingVieewでアルフレッサの最近チャートを確認する

現在、株価は紫とオレンジの間にあります。2本のMAの間に株価が入ると、その間で行ったり来たりを繰り返しボックスを形成する習性を持っています。

したがって、このボックスを下に抜けると大きく下げる可能性があります。

もし、上に抜けた場合は、2500円のシコリ付近まで上昇しないでコケれば、弱いと判断できますので、下げてくる可能性が高いと見ます。

2. ずっと下げてきている銘柄

2種類目は、モノタロウのように、ずっと下げてきて、まだ逆PPPが続いている銘柄です。


TradingVieewでモノタロウの最近チャートを確認する

どちらも下げていることには変わりないですが、前者は上の方から下げ始めており、後者は下げてきた後にさらに下げたことになります。

下げ続けてきたモノタロウが下げ止まるためには、まずは下半身が出る必要があります。

ただし、下半身が出ただけでは下げ止まったとは言えず、緑の10日線が横ばわないと、完全な下げ止まりとは言えません。

緑が寝てくるためには、底練りを形成する必要があります。底練りを形成する過程において、狭い範囲で上げ下げが繰り返されることになります。

2つの銘柄の動きを見てきましたが、株価がこのような動きをしている場合、日足では方向感を掴むことは困難です。

そのため、週足と月足を使って、現在の株価の位置を見定める必要があります。

その理由は、日足では下げ続けているように見えても、週足では底をつけていたり、過去の安値に並んでいる場合があったりするからです。

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