11月22日放送分の「株は技術だ!」
今回の「株は技術だ!」は、111月22日に放送されましたが、収録は11月16日となります。
今回の放送で特に重要と感じたのは、月足チャートの重要性でした。
例えば、月足チャートで下落中の場合、日足チャートで上昇していても、それは一時的なものの過ぎず、すぐに下落に転じる可能性が高いということです。
相場先生は、博報堂の月足チャートを使って説明されました。
博報堂の月足チャート
2013年から2019年の博報堂は、上昇トレンドが続いていました。
上昇トレンドとはいえ、途中下げる期間もあったが、大きく下げることなく、再び上昇に転じています。
またしばらく上昇すると下げています。しかし、大きく下げずに再び上昇しています。
このような動きを繰り返して、博報堂の株価は500円から2000円まで上昇しました。
つまり、2013年から2019年の博報堂は、買い戦略を取っていればよかったことになります。
この期間、週足や日足で下げていても、そこは売りで勝負するのではなく、上げ始めを買いで勝負するのが正解だったと言えます。
つまり、月足で上昇トレンドの時は「上げやすい」という事になります。
反対に、月足で下落トレンドにある銘柄が、日足では上昇していた場合、いずれ下げる可能性が高いわけですので、下げ始めた時に売れば成功しやすいということになります。
博報堂の月足チャートの期間を日足で見てみる
番組中に相場先生が説明された月足の期間を、日足チャートで表してみました。
①~③は見ての通り、上昇トレンドです。この期間の特徴としては、MAの順番が下から紫、青、緑、赤となっています。
④の下落トレンドでは、MAの順番が上から緑、赤となっており、その2本は青と紫を上から割り込んでいます。
もっと分かりやすく言うと、月足で上昇トレンドの時は、MAの順番が下から緑、赤となっており、下落トレンドの時は上から緑、赤となっています。
この順番の時、月足のトレンドの逆の方向にエントリーすると、失敗する可能性が高くなるということになります。
上の月足チャートの①~④の場所を日足チャートで見ると、以下になります。
①の期間の日足チャート
全体的には右肩上がりになっていますので、押し目を狙って買いを入れると上手く行きそうです。
下落しているところも何か所かありますが、下げの期間が短いため、売りを狙うのは得策ではないですね。
②の期間の日足チャート
この期間も①の期間と同様に、買い狙いの方がうまく行きそうです。
③の期間の日足チャート
③の期間は上昇トレンドの最終局面ですが、やはり、月足MAの並びが下から緑、赤の順番である間は、買いを狙った方が成功しやすいですね。
④の期間の日足チャート
この期間は月足では下落のトレンドの期間です。つまり、月足MAの並びが上から緑、赤の順番です。
日足チャートを見れば明らかです。この期間の日足の上昇ではトレードしないで、その後の下落を狙った方が成功しやすいですね。
まとめ
日足や週足では下げているように見えても、月足で上昇トレンドの場合があります。
この場合、安易にカラ売りを入れてしまうと失敗してしまうことがあります。
その逆も然りです。
私自身、週足と日足での読みは正しかったのに失敗したことは何度もあります。
このような失敗トレードを検証してみると、たいていの場合、月足のトレンドの逆の方向にエントリーしていました。
今回の放送で、月足チャートの重要性が理解できました。