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アメリカ人の64%が無一文で退職するという衝撃の事実

日本人になじみ深い老後資金問題

内閣府が7日に公表した「国民生活に関する世論調査」によりますと、国民の8割近くが日常生活での悩みや不安について「感じている」、または「どちらかと言えば感じている」と回答しており、これは過去最高を記録したとのことです。

時事ドットコム

最も多かった悩みは「自分の健康」で60.8%。次に「老後の生活設計」が58.5%となっています。

「老後2000万円不足問題」で多くの日本人が関心を持つこの問題ですが、アメリカではどのようにとらえられているのでしょうか?

ほとんどのアメリカ人は、退職後の生活に備えていない

米大手メディアのCNBCの記事によりますと、ほとんどのアメリカ人は、退職後の生活に備えていないとのことです。

Americans are behind on saving for retirement. Here's how to get on track
Most Americans aren't prepared for retirement, and Covid-19 made it worse for some. Here's how to make sure you have eno...

連邦準備制度理事会によると、現役世代のほとんどが何らかの貯蓄をしている一方で、退職後の貯蓄が順調であると考える人はわずか36%に過ぎません。

Insured Retirement Instituteの調査では、ほとんどの労働者は十分な老後貯蓄がなく、老後生活を賄うために十分な貯蓄をしていないとのことです。

これは新型コロナが発生する前から存在していた問題ですが、中にはコロナパンデミックがこの老後資金問題を悪化させた人も少なくありません。

64%のアメリカ人は退職後、破産する

【ツイートの訳】
64%のアメリカ人が退職後の生活に備えていない
48%は気にしない

人口の80%が破産している
負債を抱えたら一文無し

この絶望的な事実を伝えるツイートの元記事は以下です。

64% of Americans Aren’t Prepared For Retirement — and 48% Don’t Care
Are younger generations setting themselves up to fail?
【上記記事の要約】
GOBankingRatesの最新調査結果によると、アメリカの半数以上が退職後の見通しは厳しい様子。

2019年のリタイアメント調査では、当初の予測よりも、さらに多くの人が無一文でリタイアすることが明らかになった。

アメリカ人の64%は、1月に報告された42%に対し、退職金口座に1万ドル以下しかない状態で退職することが予想される。

しかし、退職後の生活が破綻する恐れがある人たちは、そのように考えておらず、調査回答者の約半数が、退職後の不安を感じていないことが分かった。

退職金がいくらあるか尋ねたところ、回答者の半数近く(45%)が退職金の積み立てがないと答え、19%が1万ドル未満で退職すると答えた。

このままでは、アメリカ人の64%が実質的に無一文で退職することになる。20%は1万ドルから10万ドルを持って引退することになる。残りの人たちは、老後の貯蓄にもっと余裕があると考えられる。

全年齢層で「0円」という回答が最も多かったが、年齢が上がるにつれてその割合は減少している。これは、年齢が高いほど、時間的余裕もあり、貯蓄の手段も豊富であるため、より多くの貯蓄があると考えられる。

退職後の蓄えは0ドルという回答は、男女とも46%で同率だった。しかし、ほぼすべての貯蓄層で、男性の方が女性よりも多くのお金を持っている。これは、一般的に男性が女性よりも収入が多いこととが理由の一つ。

「老後の蓄えが足りない理由」に対する回答の上位3位は以下の通り。

  1. 貯蓄できるほどの働きがない
  2. 請求書(家賃、住宅ローン、車の支払い)の支払いに苦労している
  3. 借金の返済を優先している

この記事から、退職後の生活を気にする以前に、今の生活を維持することで手いっぱいという感じがうかがえます。

老後問題の解決法は?

前述の記事の中で、不思議に思った点が一つありました。

それは、「退職後の生活が破綻する恐れがあるにもかかわらず、調査回答者の約半数が、退職後の不安を感じていない」という点です。

日本には社会保険や国民健康保険がありますが、アメリカにはそれらに類似する公的医療保険がありません。たとえ数十万ドルの貯蓄を持って退職したとしても、慢性疾患を抱えていたり、大きな病気やケガをしたりして手術や入院でもしたら、数十万ドルのお金はすぐに無くなってしまいます。

さらにはインフレも考慮する必要がありますが、それでもなぜ退職後の不安がないのか?

その答えは、米国公認会計士の方が運営するサイトにありました。

アメリカでのリタイア後に『あなたが』必要な老後資金を知る方法
アメリカでリタイアするための老後資金って一体いくら用意しておけばいいんでしょうか?(ちなみに、トップのイメージが何で「鳥の巣と卵」なのかというと、アメリカでは老後資金のことを& ...

結論から言いますと、この「退職後の不安を感じていない」人たちは、老後はお国に面倒を見てもらうつもりのようです。

アメリカでは、収入や財産が限度以下の場合、国から医療扶助を受けることができます。

もちろん国に頼って生きて行くわけですから、快適な老後生活はできませんが、何とか生き延びることはできそうですね。

「老後2000万円不足問題」が噴出して以来、にわかに老後不安を抱える日本人は数多くいることでしょう。

不安に思うのは、老後にいくらのお金が必要なのかはっきりとわからないからです。

老後を迎える今のうちから、資産運用を行っていれば、不安など抱える必要はありません。今のうちから株式投資を始めるのも一案です。

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