移動平均線の傾きと順番から株価の動きが予測できる

リーディングで気づいた移動平均線の動きの特徴

これまでの記事でご紹介したリーディング練習で、私が気づいた移動平均線の動きの特徴は以下です。

  • 黄緑、黒、赤、ピンクの順番でトレンドが予測できる
  • 株価が青の上にある時は強く(上昇傾向)、下にある時は弱い(下落傾向)
  • 黒、赤、ピンク(または黄緑も含む4本線)が重なったらトレンドは一旦終了
  • 黄緑、黒、赤、ピンクの束が向いている方向に株価は動く
  • 黄緑、黒、赤、ピンクがばらけている間は下げ止まらない(あるいは上げ止まらない)

今回の記事では、それぞれについて考察してみたいと思います。

黄緑、黒、赤、ピンクの順番でトレンドが予測できる

チャートを見ると、黄緑の上に黒、赤、ピンクの並びになっている間は株価は上げており、黄緑の下に黒、赤、ピンクの並びになっている間は株価は下げていることに気づきます。

つまり、移動平均線の順番が下から黄緑、黒、赤、ピンクになっている間は上昇が続きますので、この間に空売りを入れるとやられてしまいます。

また、移動平均線の順番が上から黄緑、黒、赤、ピンクになっている間は下落が続きますので、この間に買いで勝負するとやられてしまいます。

これは当たり前のことだと思われるかもしれませんが、つい見落としてしまうポイントです。

株価が青と紫の上にある時は強く、下にある時は弱い

株価が青と紫の上にある時は上昇傾向となり、下にある時は下落傾向となります。また、青や紫が横ばいの時は株価は上下に大きく振れることがあります。

これも考えれば当たり前のことですが、この点をよく理解していないと、株価が強い局面にある時に空売りで勝負したり、弱い局面にある時に買いで勝負してしまいます。

(株価が右肩上がりの60日線の上にある局面)

(株価が右肩下がりの60日線の上にある局面)

(60日線が横ばいの局面)

黒、赤、ピンク(または黄緑も含む4本線)が重なったらトレンドは一旦終了

チャートを深く観察すると、黒、赤、ピンクの束(または黄緑、黒、赤、ピンクの束)が重なったら、それまでのトレンドは一旦終了していることが分かります。

その後、それぞれの線の順番が入れ替わって新たなトレンドに入っています。

ということは、この3本(または4本)の移動平均線が重なったポイントを観察して、バラケて行く方向に玉を入れることで利益が取れると思います。

(赤丸部分が黒、赤、ピンク、あるいは黄緑、黒、赤、ピンクが重なったところ)

黄緑、黒、赤、ピンクの束が向いている方向に株価は動く

これは前項の次の動きとなります。

この4本線が重なったら、それまでのトレンドが一旦終了して新たなトレンドに入ることが分かりました。

ということは、この4本が重なったあとの動きを注視して、黄緑、黒、赤、ピンクの束が向かう方向に玉を入れることで利益が取れることになります。

※重なった後の黄緑からの離れ際を狙う。

黄緑、黒、赤、ピンクがばらけている間は下げ止まらない(あるいは上げ止まらない)

これも当たり前のことなのですが、つい忘れがちになります。下げている株価が下げ止まるためには、株価は横ばいの動きにならなければなりません。

株価が横ばいになったらピンクと赤が寝てきます。そして、やがて7日線も角度が緩やかになり、赤、ピンクと重なってきます。その後、この3本は黄緑と重なってきて上に抜けるか、下に抜けます。

ということは、黒、赤、ピンク(または赤、ピンク)の重なりを確認することで、手仕舞いのタイミングを計ることができますね。

※ばらけた状態が収束するためには株価が横ばいにならないといけない。まずピンクが折れて赤と交わり、次にこの2本が黒と交わる。そして最後にこの3本が黄緑と交わってそれまでのトレンドが一旦終了となる。

今回の記事のまとめ

ただ漫然とチャートを眺めているだけでは売買ポイントに気づくことができませんが、丹念にリーディングをして行くと色々な気づきがあります。

今回の考察で分かったことは、移動平均線の傾きと順番を注意深く観察すると、今後の株価の流れが予測できるということです。

以上をまとめますと・・・。

  • 下から黄緑、黒、赤、ピンクの時は上昇、上から黄緑、黒、赤、ピンクの時は下落
  • 黒、赤、ピンク(または黄緑も含む4本線)が重なって、それまでのトレンドがいったん終了
  • 黄緑、黒、赤、ピンクが傾いた方向に株価は動く
  • 黄緑、黒、赤、ピンクがばらけている間は、そのトレンドが続く
  • 株価が青と紫の上にある時は買いが有利、下にある時は売りが有利

これらのポイントを理解してトレードすることで、「トレードすべき場面」と「様子見の場面」が区別できるようになり、大きな失敗を防げるのではないかと思います。

「リーディング練習」は単調な練習です。単調な訓練の繰り返しは結構忍耐力を必要とします。

目的意識を持って取り組まないと、途中で手抜きをしてしまいがちですが、この「単調な訓練の繰り返し」は、のちに驚くべき効果を発揮します。

この努力はすべて「お金」に換わります。練習しないと損です。

次の記事では、前の高値・安値が株価のトレンドに与える影響と移動平均線の順番の入れ替わりについて考察します。

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