シンプルなルールで勝てる、難しく考えない
5月22日放送の「相場師朗の株塾」のテーマは、「移動平均線の方向がバラバラの場合はボール球」でした。
各移動平均線の向きがバラバラの局面は方向感がないため、野球で例えるなら「ボール球」ということになり、ヒットを打ちづらい球とのことです。
相場先生曰く、イチロー選手はヒットを打ちづらいボール球には手を出さずに、ヒットを打ちやすい球(通常、ストライクゾーンに入る球)が来るまで待ってからヒットを打つとのことです。
株トレードにおいても同様のことが言えて、やりづらい局面は手を出さずに、得意な局面に入るまで待ってからトレードするということになります。
相場先生は、「プロはやりにくい場面でも難なくこなすのではなく、やりやすい場面を待ってからトレードする」と仰っています。
移動平均線の並びは株価のトレンドの強さを表している
移動平均線の傾きと並びは株価がその方向へ向かう勢いを表しているので、そちらのトレンドに乗っかればよいわけです。
先週、このシンプルな法則に従ってショットガントレードしたところ、数十円の値幅を取ることができました。
※トレードはすべて朝の寄付きで行っています。
NTN(6472)のショットガン
5月15日に買いの理由
前日(14日)の陽線を見て「もの別れ」になると判断した。また、移動平均線の並びが下から60日(青)、20日(緑)、5日(赤)の順番になっているので「上昇の勢いがある」と確信した。
5月21日に手仕舞いの理由
18日の日足が上ヒゲ陽線だったため、「ちょっと怪しい」と思い手仕舞った。また、9の法則ですでに7本目に入るため、「そろそろ限界」と思ったのも理由の一つ。
このトレードから学んだこと
移動平均線の向きと並びを意識してショットガントレードするのは重要ということ。
各移動平均線の向きがバラバラだと方向感がなくショットガンで失敗しやすい。しかし、同じ方向を向いているということは、その方向に向かう力が強いため、ショットガンで成功する可能性が高い。
JXTGホールディングス(5020)のショットガン
5月16日に買いの理由
前々日(14日)の強い陽線に続き、15日に上値寄付きの陽線がでたため、「これはもの別れになる」と確信して買いを入れた。
「もの別れ」になると5日、20日、60日線がすべて上を向くことになるので、「前の高値まで上昇するのでは?」とも思った。
5月21日に手仕舞いの理由
長い陽線がでたことと上昇5日目に入ったこと。さらに節目に当たってきたので、一旦ここで手仕舞いした方がよいと判断した。
ただ、5日、20日、60日線がすべて上を向いているので、9の法則に従い、「9まで保有するか逆半分の法則になるまで待った方がよいのでは」とも思った。しかし、「欲張らない」ことを肝に銘じていたので手仕舞った。
このトレードから学んだこと
長い陽線が出現した後は一旦手仕舞った方がよい。特にショットガンの場合は欲張らずに「怪しい」と思ったら、すぐに手仕舞うことが重要。
三菱ケミカル(4188)のショットガン
5月17日に買いの理由
最近、株塾勉強会で紹介された新たな目印を使って16日の日足を検証したところ、「翌日は買い」の判断を下すことができた。
また、5日線の下値が切り上がっており、1000円の節目を割らずに上昇したことも買いの理由の一つ。
さらに4月には60日線に当たったという実績があるため、今回は越えてくるとも思った。ただ、100日線が下を向いているので上昇力まだ弱い感じがした。
5月21日に手仕舞いの理由
手仕舞いの日が上昇6日目になり、また、前日に上ヒゲ陽線が出たため「ちょっと怪しい」と思って買いを切った。
このトレードから学んだこと
60日線や100日線が下を向いている段階では上昇は限られている。また、60日線を越えた直後に上ヒゲ陽線が出た場合、「上昇の勢いが弱まった」と見て手仕舞うこと。
やはりショットガンでは、欲張らずに数日間のトレードで手仕舞うことが重要。
まとめ
移動平均線が下から「青・緑・赤」の並びになったら上昇力が強いと判断できます。
従って、その局面になるまで待って「半分の法則」や「N大」あるいは「もの別れ」の目印を使ってショットガントレードすれば、勝てる可能性が非常に高くなります。
今回ご紹介したショットガントレードも「狙って取る」ことができました。これらのトレード判断を下すために使った道具は「移動平均線」と「日柄」と「節目」のみです。
「狙って取れるタイミングになるまで待つ」
「それ以外の局面ではトレードしない」
これだけです。
今回の私のトレードは非常にシンプルなものですが、ちゃんとしたルールに基づいて建玉をした結果、利益を出すことができました。
やはり毎日の練習の積み重ねは大切だと思いました。