チャートパターンを暗記しない
11月25日放送の「相場師朗の株は技術だ!」を視聴しました。今回は優秀なお弟子さん二人を交えての放送でした。
番組の冒頭で男性のお弟子さんは重要なことを話しています。
自分は今までは暗記に頼っていたけど、暗記は止めて、相場先生から教わった内容と自分のトレードをを体系立てて自分で考えるようになった。相場先生から教わった内容と自分のトレードを照らし合わせて、自分は教わった通りにできてるだろうかということを再検討したところ、そこから勝てるようになった。
これに対する相場先生のコメントは以下です。
私はいつも「暗記しちゃダメだよ」と言っている。多くの方がチャートの形を暗記してトレードしようとするけど、実際はできない。これだと考えが浅はかな時にエントリーしてしまう。実は習ったところではないのに、習ったように見えるところでエントリーしてしまう。これが暗記のダメなところ。自分で考えてエントリーするようにすると、まさに習ったところの本質を突いたところでエントリーできるようになる。
このやり取りはかなり重要ですね。
PPPで買い、逆PPPで売る
男性のお弟子さんの話はかなり具体的で参考になります。この方はつい最近まで国際石油開発帝石を手掛けていたそうです。
「どのようにトレードされていますか?」との先生の問いに、このお弟子さんは以下のように答えています。
チャートを見て移動平均線の並びと向きと距離を見て、そして移動平均線とロウソク足の関係を見て、あとはロウソク足どうしを見て、買いであればPPPになっていたら買うし、売りだったら逆PPPになっていたら売る、というように相場先生に教えてもらった通りにやっています。
これは相場先生がいつも教えているやり方です。
勝ち続けている人は、他の人が知らない秘中の秘のような技を使っているわけではありません。シンプルなやり方で勝てるのです。
参考までに最近の帝石のチャートを見てみたいと思います。赤で囲った場所は、移動平均線の並びが下から紫、青、緑、草、黒、赤のPPPの順番になっています。
帝石のチャートを毎日観察して、この並びになるまで待ち、そうなったら買いを入れる。
これだけです。
PPPや逆PPPの順番になっていると先が読みやすい
移動平均線がPPPや逆PPPの順番になっていると先が読みやすいんですね。
以下の2つは私が最近トレードした場所です。どちらも、移動平均線の順番が揃っているため、先が読みやすい場面でした。
トレード判定のコツは、株価が紫、青、緑の上にある時は「買いが有利」、株価が紫、青、緑の下にある時は「売りが有利」というです。この時、移動平均線の傾きと角度、そして各移動平均線どうしの距離が重要になってきます。
ただし、以下の東レのように、上から青、紫、緑となっている間は完全な逆PPPの並びではないので、空売りでの深追いは注意した方がいいと思います。
以前の私は観察銘柄がストラークゾーンに入るまで待つことができず、ボール球に手を出すことが多かったです。しかし、動画を何回も視聴し、チャートを見続けたことで、次第に選球眼が鍛えられて行き、ボール球を見送り、ストライク球を待つことができるようなってきました。
「継続は力なり」といいますが、本当にそうだと思います。
この記事の締めくくりに、マクドナルド創業者のレイ・クロック氏の言葉をあなたに贈ります。