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相場師朗先生が得意とする場面とは?直近のゴールドを題材に解説!

2025年9月4日放送の「株は技術だ!」を視聴した

相場先生は日経先物に売りを入れていましたが、嫌な予感がして前日の水曜日に手仕舞ったそうです。

天井から数えてロウソク足が12本下げています。移動平均線が下からオレンジ、紫、青で青が上がっているということは、上がる可能性を秘めています。

上げる可能性を秘めているところで売っており、12本目で下ヒゲがでたので、手仕舞ったほうがよいと判断したそうです。

週足ではまだ上昇圧力が強い。ロウソク足もオレンジを超えてから15本目。一番下からだと22本目なので、手を出しにくい場面です。

ドル円は円高、ドル安傾向にあると言われてますが、なかなかそのような値動きになりません。

現状はボックス圏での動きですので、手を出すのが怖い。

ポンドスイスフランは底値からオレンジまで上げて、オレンジに負けたあたりで相場先生は売りを入れていたそうです。

もう一度上げると下値切り上げのW底になるので戦いやすい。

週足は底値が固まっている。

小麦はオレンジまで上げた後に下げてW天井を形成しているので、いまのところは下げている。

週足でも過去の下値を割ってきているため、まだ底と判断はできません。

陰線の横に陽線が立つといいですが、いまはまだ売り優勢の感じがするとのこと。

ゴールドはぐじゃぐじゃしていたけど、それが徐々にほぐれていくのを覚えてほしい。

移動平均線がほぐれる前はオレンジ、紫、赤、青、緑と脈絡のない値動きでした。

このように入り組んでる状態を分解すると、オレンジ(100日線)、紫(50日線)、青(20日線)という幹の部分は、ちゃんとした上昇の順番になっています。

その中で赤(5日線)と緑(10日線)だけがイレギュラーな動きをしている。

なので赤が少し上がれば緑を超え、もう少し上がれば赤も緑も上向きになります。

入り組んだ移動平均線がほぐれる前はこのようになっています。

相場先生は、このような場面でトレードして結構利益を獲っているそうです。

「これは資産価値のある話ですので、何度もラジオを聞き直し、紙に描いたりして理解してもらいたいです」と相場先生は話していました。

原油はオレンジ際の戦いをして、一回上に抜けました。ところが、上昇幅と同じだけ下げました。

いまの原油はオレンジ際の戦いをやっている最中。

銅はW底を形成して上げてきました。移動平均線もぼぐれてきたので、今の下げが浅いと上がっていく可能性が出てきます。

シルバーはゴールドと同じような動きをしています。

コーンは手仕舞うとのこと。コーンはこれからオレンジ際の戦いになります。

大豆はオレンジ際の戦いにおいて、少し上げただけで再びオレンジ際まで下げてきました。これも観察するとおもしろい。

トレードの提言

今回の「相場の提言」は、視聴者からの質問に答える形で、「どこかみているところで足りないところがあるのでしょうか?」という内容でした。

視聴者からの質問

Aさん

チャートを見て底をついて上げたと思って入ると、下げてビビッてロスカット。するとそのあと爆上げします。今回もまた上げていくのかも?と思って様子を見ているときは戻していくことはなく、ひたすら下げていきます。誰かが見ていて面白がっているのかと思うくらいです。どこか見ているところで足りないところがあるのでしょうか?

Bさん

私は下半身が出た際、押し目を待ちますが、そうするとずいぶんと待たないといけない場合や、押し目がつかずに上昇したりすることがあり、高値掴みしたりすることがあります。先生は下半身が出た際、どのタイミングでエントリーしているのでしょうか?

相場先生の回答

答えは2つあります。

①意識していたら見えるところが見えていない

たとえばですが、移動平均線の順番がオレンジ、青、紫、緑赤で下半身で入るとダメとかがあります。

あるいは、オレンジ、紫、青、緑、赤だけど、移動平均線が寝ている状態で下半身で入るとか。

本数が15本行った後に一回休んでもう一回上がった下半身で入ってしまうとか。

このように意識していれば分かるところがあります。

②訓練によって見えるところが見えていない

たとえば、同じレントゲン写真を見ても、ベテランの医師には見えるけど、新米の医師だと見落としてしまうことがあるように、同じチャートを見ても熟練トレーダーだと買い場面を見逃さないけど、ビギナーだと見逃してしまいます。

このように訓練を積むことで、見えなかったものが見えてくるようになってきます。

週足を見ることの意義がなかなか理解できていなかったのですが、1911住友林業の株価の動きを見て少し理解できた気がしました。

1つ目と2つ目の質問の赤のアンダーラインを引いたところは、週足を見ることで解決するかもしれません。

たとえば、以下のように週足が下落中なのに日足で下半身が出たとします。

上ヒゲが出ていますので日足では下半身が出ています。その下半身がよさそうに見えて買いを入れると、週足が下げ途中ですので、結局は下げてしまうことになります。

あとは前の安値近辺に並ばないで下半身が出た場合です。

これは高値も安値も切り下がっています。さらに青が下向きの場合、この下半身は3日くらいですぐに崩れます。

これらは訓練することで出来るようになります。

チャートを10年分くらい見て、上手く行く下半身、上手く行かない下半身を見てください。次に違う銘柄でまた10年分見てください。

だいたい下半身の勝率は7割くらいです。残り3割で上手く行かないと、それが信じられなくなって下半身で入れられなくなります。

しかし、結局は多くのチャートを見て訓練することで出来るようになってきます。

3段上げの定義は?

先生が3段上げを説明する場合、どこが始点なのでしょうか?オレンジを超えてからの上昇でしょうか?オレンジを超える以前の上昇はノーカウントでしょうか?

相場先生の回答

これも訓練が必要です。いつも言ってるように天体の動きと違い、人間が売ったり買ったりしますので、明確ではありません。

先週の放送で、いまの日経先物は3段目と説明しましたが、これを細かく見ると8段目になります。

ですので、いま売り買いする場面から逆算して数えてみます。そうすると、いまは間違いなく1段となります。

その前が2段、そうするとその前の山が1段目と考えないと、いまが3段目になりません。

これはいまのトレードに役立てるための判断基準です。

学問のように、どれを3段というのかという定義を寸分も違わないようにやると、たぶんトレードできません。

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