相場師朗先生の提案:多くの銘柄をやるのではなく少ない銘柄を毎日観察してトレードしてみる

固定銘柄を長く追いかける

8月24日放送の「相場師朗の株は技術だ!」を視聴しました。今回は、「いくつかの固定銘柄を長く追いかけてみる」という内容でした。

相場先生は、学生時代から日本郵船だけを追いかけてトレードして、その次はヤマハ発動機、その次は住友金属鉱山を手掛けたそうです。

毎日同じ銘柄の動きを追っていると、「今までと下げ方が違うな」というように、わずかな変化を感じ取ることができるとのことです。

その反対に、例えばJPX400銘柄を順繰りに見て行って、ある日突然に「これだ!」と思ってトレードしても、上手く行かない時がよくあります。

そして、失敗した後に冷静に分析すると「なんでこんなところで入ったの?」と思うことがよくあります。

このような失敗を回避するために、「いくつかの固定銘柄を長く追いかけてみる」というのが相場先生の提案です。

例えば、6銘柄くらいを観察するとして、そのうちの半分は現在上昇局面にある銘柄で、あとの半分は現在下落局面にある銘柄を選択します。

博報堂の例

以下は、相場先生が番組の中で説明していた週足チャートです。移動平均線の並びが上から100週線(紫)、60週線(青)、20週線(緑)となっています。緑が紫と青の下にあるということは、下落トレンドの中の一時的な上昇ととらえることができます。

この一時的な上昇が、やがて高値が切り下がるようになると元の下落トレンドに戻るので、そこを売って行くと利益が取れるということになります。

以下は博報堂の過去の週足チャートです。赤丸の2か所が、現在の週足の動きに近い場所です。

ロウソク足を表示させるとこうなります。最初の下落では、5週線が20週線を越えて、すぐに割り込んで下落しています。2番目の下落では、5週線と20週線が60週線を越えて、再び下落しています。

以下はこの期間の日足チャートです。赤丸がこの2つの下落の場所です。

毎日同じ銘柄のチャートを見ていることで、下落に転じる時は一気に下げるのではなく、高値を切り下げて下落して行くのが分かります。

最初の下落では、下を向いている緑にロウソク足が当たって下落しています。その次は、緑に当たる前に下落しています。最後の下落では、赤が緑の上に出てきた後、すぐに緑を割り込んでいます。そして、再度上昇しますが、結局、赤が緑に届かずに下落しています。

相場先生が説明したように、最初の下落で入るのではなく、高値を切り下げたのを確認してから売りを入れると上手く行きそうです。

まとめ

「何百銘柄を次々と見て行って、『これいいな!』と思ってトレードしてしまうと、見方を誤ることがある」と、相場先生は番組の最後で話しています。

この言葉を聞いたとき、自分のことを言われている気がしました。以前はJPX400の銘柄を次々と見て行って、「おっ!これいいな!」と衝動的に思ってトレードした銘柄は、たいていの場合失敗していました。

後で失敗トレードを反省すると、「なんでこんなところで入ったんだ?」と思うものばかりでした。

やはり、相場先生が言うように、動きの異なる銘柄を6つくらい毎日観察することで、その銘柄の動きクセが分かるようになりますので、結果的に上手く行くと思います。

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