株価の上昇トレンドの始まりを見極める簡単な方法を紹介!

スポンサーリンク
IG証券

異なる業種で上昇の始まりを分析

前回の記事では日本精工の上昇相場の始まりの形を分析しました。

今回の記事では、異なる業種の株価チャートを使って、それぞれの上昇トレンドの始まりの形を分析します。

三菱UFJフィナンシャル・グループ

2018年の上昇トレンド

この2つの上昇はきれいな「N大」を形成した後に発生していますので、建玉しやすいと思います。特に②の上昇トレンドは緑と青の上であり、下値切り上がりもはっきりとしていますので、①よりは狙いやすいポイントだと言えます。

週足を見てみますと、①のポイントはピンク、赤の反転前であり、下値切り上がりの目印もないため、この後の上昇トレンドは予測し難いですね。一方、②は緑、黄緑の上で下値が切り上がっていますので、今後の上昇が予測しやすいと思います。

2017年の上昇トレンド

上昇トレンドの起点となる①では、一番下にオレンジがあり、株価のすぐ上には青と紫があります。株価がこのまま上昇して青、紫を越えてくるとPPPの並びになる下地が完成します。

①~③では「N大」や「もの別れ」をきっかけとして上昇トレンドに入っています。①の上昇の起点をよく見ると、赤と緑が「くちばし」の形になっています。これは上昇の勢いが強い時に発生します。

次に④の上昇トレンドでもN大が形成されているといえなくもないですが、ちょっと分りづらい感じがします。やはり上昇トレンドの最後の方では値動きが荒くなってきますので、わざわざここを狙う必要もないと思います。

以下の週足チャートを見ると、①~③の上昇トレンドは週足PPPの中で発生していることが分かります。上昇の起点となる①は緑の下ですが、オレンジ、紫、青の上にあります。従って上昇力が強い中での週足下半身です。

②と③は下から黄緑、黒、赤、ピンクの上昇の順番になっており、一番強い並びの中での下値切り上がりです。下から黄緑、黒、赤、ピンクの順番である限り下落トレンドになりませんので、この時の日足がN大やもの別れになれば買い出動ですね。

2016年の上昇トレンド

①はN大形成後のトランプ相場ですね。②はもの別れでの上昇です。移動平均線が紫、青、緑の順番になっていますので、上昇力の強い並びです。

週足での移動平均線の並びは強い順番ではありませんが、500円の節目で下げ止まり、そこから緑の上に出て下値を切り上げて上昇しています。

①の陽線の前に陰線がありますので、その前の陽線と併せてN大が完成しています。②は横ばいから100週線の上抜けです。

2015年の上昇トレンド

移動平均線が下からオレンジ、紫となっていますので、上昇力の強い並びになる下地が完成しています。①は②はどちらも緑の上でのN大が形成後の上昇トレンドです。

週足ではPPPとなっており、上昇力が一番強い移動平均線の並びです。週足移動平均線がこのような並びになっている時に、日足において株価が緑の上でN大やもの別れになっていたら、自信を持って買いで勝負できますね。

楽天

2018年~2019年の上昇トレンド

①の場面はその後の長い上昇トレンドの起点となります。②の場面では、移動平均線が下から青、紫、オレンジの順番なのでPPPの下地は完成です。そこへ株価は緑と青を越えてきてN大を形成しています。③の場面でも、株価は緑の上でN大形成後に再上昇しています。

以下の週足チャートにおいて、①と②では下値切り上がりの後に上昇しており、③では週足下半身の後に上昇しています。

また、②では青、緑、黄緑、黒、赤、ピンクが集中しています。株価が青を越えてくると大幅上昇になる可能性がありますので、日足でN大が形成されたら自信を持って買いで勝負できます。しかも、900円の節目を割っていないことが重要なポイントですね。

2017年の上昇トレンド

上昇トレンドに入る前の株価は一旦オレンジの上に出てきた後に下げましたが、紫を割らずに下値切り上がりで再上昇しています。そして一気に緑とオレンジを越えてきました。

週足では緑の上でN大形成後に上昇しています。株価が青を越えたら上昇に加速がつくのが分かります。

2016年の上昇トレンド

以下の上昇トレンドは暴騰ではないですが、青を超えるとそこそこ上昇するのが分かります。こちらも上昇開始の目印はN大です。

週足においても緑の上でN大形成後に上昇です。

日本水産

2018年~2019年の上昇トレンド

③は緑の上でN大発生です。④は横ばいからのもの別れです。移動平均線の並びが下からオレンジ、青、紫なので強い順番となっています。

②では株価が緑の上でN大を形成後、青を越えてすぐ上の紫も越えて、さらにはオレンジも越えて暴騰しています。

①は540円付近の横ばいから徐々に下値を切り上げてきて、N大形成後、大きく上昇しました。

以下の週足において①~④に共通していることは、下値を切り上げてきて赤に対して下半身となっていることと、オレンジの遥か上で株価が推移していることです。

②の後、株価は緑、紫、青を越えて、移動平均線の順番が下からオレンジ、紫、青、緑に入れ替わりました。これは上昇力が強い順番です。

2014年の上昇トレンド

以下の上昇トレンドは、オレンジの上で株価は下値を切り上げてきて、緑、紫、青を越えてきました。その後も上昇は続き、移動平均線の順番が入れ替わりました。

週足はもっと興味深い動きです。移動平均線がの並びが下から紫、青の順番の時に、株価は200円の節目を割らずに下値切り上がりで緑を越えてきました。こちらも赤に対して下半身となっています。

エムスリー

2018年~2019年の上昇トレンド

②の上昇トレンドでは、週足では株価は緑の下ですが、日足では株価は緑の上にあり、青をすぐに超える勢いです。②はN大を形成後に上昇、③はN大ともの別れ形成後に上昇しています。

①は緑の上でN大形成後に上昇しています。すぐ上の青と紫を超えると上昇の勢いに加速がついています。

以下は週足チャートです。①は週足PPP末期での最後のひと上げです。赤に対して下半身となっています。

②と③は青の下ですが、下値切り上がり後に上昇しています。どちらも赤に対して下半身です。

2017年の上昇トレンド

①の上昇トレンドに入る前の株価は、緑を抜けてきた後にチョイ下げして再上昇しています。緑を少し割っていますが変形のN大を形成しています。②は緑に対するもの別れの後の上昇トレンドです。

週足の移動平均線は一番強いPPPの並びです。①のポイントではオレンジ以外のすべての移動平均線が集まってきています。移動平均線の順番が入れ替わって、上昇トレンドが始まっています。②は横ばいからのもの別れです。

まとめ

今回の上昇トレンドの考察で分かったことをまとめると以下になります。

  • 週足で下半身となり、日足で緑の上でN大となれば買いで勝負できる
  • その後、株価が青を越えてきたら、さらに強気で買いで勝負できる
  • 上昇の起点での週足MAは「下値切り上がり」と「赤の上にピンク」になっている
  • 上昇中の日足でのMAの並びは下から緑、黄緑、黒、赤、ピンク
  • 週足MAが強い並びの時、日足でN大、またはもの別れとなったら買いで勝負できる
  • 週足、日足ともに下値切り上がりはかなり有効な買いの目印
  • 青の上でN大が発生した後は上昇に加速がつく

要するに、週足チャートで下半身が形成された後、日足において緑の上でN大、すなわち下値切り上がりになれば買いで勝負できる、ということです。

次の記事では丸紅の上昇トレンドの考察を行います!

タイトルとURLをコピーしました