ポジポジ病が起きる原因
ポジポジ病とは、常にポジションを持っておかないと落ち着かない心理状態のことです。
私もかつてポジポジ病を患っていました。
ポジポジ病は株トレードよりも、FXトレードにおいてよくあるようです。その理由は、ほぼ24時間マーケットが開いており、いつでもトレードできる状態にあるからでしょう。
株トレードは朝9時から午後3時までですので、それ以降は、トレードしたくてもできません。
夜間取引(PTS取引)というのがありますが、利用するメリットがないため、ポジポジ病を持っていた私でさえ、夜間取引はやったことがありません。
ポジポジ病の原因をネット上で探すと多く見つかりますが、ここでは私自身がポジポジ病になった原因について、考えてみたいと思います。
- もっと儲けたいという欲が強すぎる
- 自営業者になってパソコンの前にいる時間が長くなったため
- 手数料無料の証券会社を使っているため
- 観察銘柄を大幅に増やしたため
- 勝ちパターンを持っていなかったため
- アバウトなルールでも勝てていたため
- その結果、変な自信がついてボール球にも手を出すようになった
- ある銘柄で負けた後、損失を取り戻すために違う銘柄に手を出していた
私はこうやってポジポジ病を克服した
欲を抑える
まずは、強欲(Greed)を抑えることから取り組みました。
お金に対する考え方から改める必要があると思い、以下のことを考えながら瞑想をしたりしました。
- 生活できるだけのお金があればいいじゃないか
- お金を持ってるからと言って幸せになれるとは限らない
あとは、禅僧が書いた本を読んだりもしました。さらに「清貧の人」土光敏夫さんに関する本も読みました。
さて、瞑想や読書をしたことで、ポジポジ病の克服に役立ったかと言いますと、ほとんど役に立たなかったと思います。
ただ、これらの本をきっかけにして、断捨離を行い、現在は必要最小限の装備で生活する「ミニマリスト」になりました。
余談ですが、7~8年ほど前までは、私はバックパックを持ってアメリカ、東南アジア、日本を行ったり来たりの生活をしておりましたので、元の生活様式に戻っただけなのかもしれません。
勝ちパターンを見つけたらポジポジ病が治った
試行錯誤しましたが、結局、私がポジポジ病を克服できた一番の理由は、観察銘柄数を数百から数十銘柄に減らしたことと、勝つ自信のある場面でしかトレードしなくなったということだと思います。
それまでは、トレードの根拠があいまいだったため、勝ったり負けたりを繰り返していました。
しかし、勝った場面を検証したところ、だいたい同じようなところでエントリーして、利益を上げていたことに気づきました。
それに驚くべきことに、負けトレードの約半分は利益になる前に手仕舞いしていました。つまり、私は諦めが早すぎたのだと思います。
ツイッターでポジポジ病の治し方を探したら、私と同じよう方法で治した方がいるようです。
ポジポジ病の治し方なんだけど俺も始めたての頃まさにそれやったんやけど治ったきっかけは勝てるパターン見つけた時にある程度治った。そこでしか入りたくなくなるから
— FX塾長 (@FX63671194) April 8, 2021
ポジポジ病とは・チャートを見ていると、エントリーしたくてたまらない
とにかくトレードをしていたいポジションをとり続けてしまう状態のこと
この治し方は?というと、勝てる自信のあるトレード手法を身につけること。これに尽きます。 https://t.co/3UveKcQMge @sarahfx1— sarah(サラ) (@sarahfx1) November 10, 2019
ちなみに、こちらの方は荒療法で治したようです。
ポジポジ病の治し方?自分の場合。
もうFX辞めよう、と心が折れるほど負けたら変にポジらなくなった。
割と最近治った。
— sawa@FX🌈 (@sawa_fx) September 1, 2019
意外とシンプルな勝ちパターン
過去トレードを検証したところ、私が一番勝てていたパターンは以下の2つでした。
一つ目は、このブログで何度もご紹介しているPPPのパターンです。
移動平均線が下から100日(紫)、60日(青)、20日(緑)、5日(赤)の順番で右肩上がりとの時、5日線だけが下げてきて、その後、相場式の買いシグナル「下半身」が出現したら買い出動です。
これは上昇6か月目まで有効なパターンです。その時の相場環境や銘柄によっては、上昇が9か月、12か月続くこともありますので、上昇6か月目も狙いたくなってしまいます。
ただ、たいていの場合は6か月ほどでトレンドは転換しますので、最後の方の買いでは失敗する可能性が高くなります。
私がよくやってしまう失敗は、上昇トレンドの最後の方で買いを入れてしまうことです。これも「もっと儲けたい」という欲です。二匹目のドジョウを狙うのはよくありませんね。
二つ目は、底値から5日移動平均線の下値が切り上がって、そのまま上昇して行くパターンです。
5日線が20日線の上に入ってくると、底打ちの安心感があります。そこへ5日線の下値が切り上がって、相場式の買いシグナル「N大」または「下半身」が出現すると買い出動です。
その後はロウソク足が横ばいになって手仕舞いします。
N大:20日線の上にある5日線が、N字の形で下値を切り上げて上昇する状態のこと。
つい手を出してしまう失敗のパターン
これは前項でもご紹介した、トレンドの最終局面で買いを入れてしまう失敗パターンです。
前述しましたように、上昇トレンドは6か月以上続くこともありますので、上昇5か月目でも「まだいいだろう」と思って買いを入れると、失敗することがあります。
例を挙げますと、以下のような場面です。この2つの銘柄は上昇5か月目でトレンドが転換しています。
まとめ
今回ご紹介したチャートパターンは、かつて放送していたラジオ番組の「相場師朗の株塾」や「株は技術だ!」でも紹介されていましたので、リスナーの方には馴染みのある勝ちパターンだと思います。
この2つのパターンのうち、PPPのパターンは相場式でいうところの「ストライク」のパターンです。
もう一つのパターンである、底値からの赤の下値切り上がりはストライクからやや外れていますが、成功率は高い場面です。
そして、これら以外の場面は「ボール球」ということですので、うかつに手を出してしまうと失敗しやすい場面ということになります。
今回は買いのパターンをご紹介しましたが、売りの場合は、この反対のパターンになります。