なぜサイゼリヤのストップ高も急落も獲れたのか?相場流チャート分析の実践例 | 一生使える株式投資術の実践的考察
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なぜサイゼリヤのストップ高も急落も獲れたのか?相場流チャート分析の実践例

相場の潮流

2026年9月17日放送「株は技術だ!」の注目ポイントをまとめました。

本日のマーケット振り返り

17日の東京株式市場で、日経平均株価は続伸し、終値は前日比213円25銭高の64,136円25銭でした。

AI・半導体関連株への売りが相場の重荷となる中、自動車や金融などバリュー株や出遅れ銘柄への買いが広がり、日経平均を押し上げました。

本日の主要データ

  • 売買代金:概算7兆1538億円
  • 売買高:19億5662万株
  • 値上がり銘柄数:1289
  • 値下がり銘柄数:235
  • 横ばい銘柄数:30

日経平均は続伸も、まだ安心できる局面ではない

今回の市場環境解説で紹介された「エネルギー棒」は、株価の勢いを色で表現する指標で、中長期の流れを示す雲状の表示と組み合わせて相場環境を判断しています。

中長期を示す雲(グレー)はもみ合いを経て下落に転じ、現在も下落途中。エネルギー棒も強い下げ(青)から少し戻して今はもみ合いの状態です。

今日は東京市場全体が上げましたが、まだ安心はできず、明日もう一段上げが続けば流れが変わる可能性がある、という段階です。

チャートで見ると、紫(50日線)と青(20日線)がオレンジ(100日線)を割り込みつつあり、いわゆる「逆パンパカパン」入りが近い弱い形。

中長期の流れを示す雲も段階的に下げてきており、短期的な反発があったとしても、ここで飛びついて買うとやられてしまうかもしれないとのことでした。

コモディティ&指数の解説

  • 大豆:中長期でじわじわ上昇中。短期でもエネルギー棒がピンク(上昇)なので、売りは入れないほうがよい。

  • NYダウ先物:紫(50日線)とオレンジ(100日線)の間に青(20日線)・緑(10日線)・赤(5日線)が入ると「乱高下する癖」があります。今はまさにその状態。オレンジ際の戦いなので「下半身」が出るまで買いは待つべきです。

  • オルカン(オール・カントリー):かなり強く下げてからの揉み合い。手を出さないほうがよい。

  • トウモロコシ:エネルギー棒によると、8月12日に買い(ピンク棒)に買いのチャンスがあり、9月3日に手仕舞いのサインが出ていた。現在はグレー(揉み合い・エネルギー停滞)が数日続いており、この後下げてきたら「売り」を狙う場面。

  • ゴールド&シルバー:オレンジ際の戦いの最中。ゴールドは明日「ダブル下半身」になれば買い検討ですが、オレンジを超えて早めに横ばうのは基本下落サイン。シルバーも同様。

  • 原油:前の高値に並んできて苦しいところ。買っていたら一旦手仕舞い。新規の買いは無し。

  • ココア:エンジ色のエネルギー棒は下げが継続しており、売りで勝負できた局面。グレーが2本続いたことでそろそろ売りの手仕舞いを検討する段階に入っており、この後上に出るか下に出るかで次の一手が決まるとしています。

  • コーヒー:下落トレンド継続中。売りポジションを持っている人は、まだ手仕舞わない方がよい。売り場としては、前のローソク足2本を一気に割り込む「トリプル逆下半身」(8月26日)や、緑(10日線)・赤(5日線)が青(20日線)の下で同じ方向へ下落する陰線(9月1日)が挙げられました。一方で、現在は下落本数がかなり進んでいるため、新規の売りは遅いとのこと。なお、株塾歴約9年の主婦の塾生が、今月コーヒーの売りで1000万円の利益を上げたという話も紹介されました。

エネルギー棒でチャートの見方を矯正する

相場先生は、開発中のエネルギー棒についても詳しく説明しました。

この指標は売買サインを直接示すものではありませんが、チャートの流れを色によって分かりやすく表現することで、自分のチャートの見方を修正・改善するための補助ツールとして活用できます。

例えば、

  • 上昇だと思っていた場面が実は弱い状態だった
  • まだ持てると思っていたが、実際は手仕舞いが近かった

といった判断のズレを確認することで、相場観を磨くことができるとのことです。

エネルギー棒ツールは株塾生向けに10月末〜11月1日頃に提供予定です。

投資の提言:サイゼリヤ(7581)の売買

今回のテーマは、相場先生が「サイゼリヤの売買でストップ高を獲り、その後の下げでも同じ値幅を獲った」という事例です。

① なぜストップ高の前に買えたのか?

「ストップ高を狙って買ったわけではなく、チャートの形通りに買っていたらストップ高になった」と相場先生は話していました。その時の相場環境は以下の通りです。

  1. 4月〜5月の大暴落:サイゼリヤは4月8日〜5月1日にかけて約1ヶ月間大暴落。

  2. 底打ちからの「下値切り上げ」:底を打って青(20日線)の上に復帰後、一度下落。しかし前の安値を割らずに再浮上(下値切り上げ)しました。

  3. 移動平均線の集中:紫(50日線)に株価が近づき、上昇のエネルギーが溜まってきた局面。

  4. 6月25日に買いエントリー:緑のエネルギー棒(弱い上げ)が形成する谷が前の谷より高くなった(下値切り上げ確認)。そして、エネルギー棒の高値を更新したところで買いエントリー。この時、週足ではオレンジ際の戦いになっていた。

その後、「安くておいしいサイゼリヤが値上げする」というニュースが流れ、売上・利益の増加期待から市場が飛びつき、7月15日翌日にストップ高を記録、そして7月30日の高値まで暴騰しました。

② どこで買いを手仕舞い、空売り入れたのか?(手仕舞い&売りの根拠)

ストップ高で湧き立つ市場に対し、相場先生はその後の値動きに注目していました。上昇相場の熱狂が続くなか、やがて訪れる下落を想定し、戦略的に空売りを仕掛けていたとのことです。

ストップ高してしばらく上げた株は、下で買っていた人たちが絶対に利益確定してくる。そして下げを見た人が売りを入れるから、さらに下がっていく。ストップ高した銘柄が延々と上がることは絶対にない。やがて元の位置に戻る(先祖返りする)。
  • 買い玉の手仕舞い:8000円を超えた次の陰線(7/30)で買いを手仕舞った。
  • 空売りエントリー:8,000円を試してダメだった直後、上ヒゲ陽線の次の「W逆下半身」が出現(8/10)。この陰線で売りを入れた。

 

YouTube延長配信:リスナーからの質問&コメント

サイゼリヤのストップ高で売りそびれた

サイゼリヤのストップ高の前から持っていましたが、売りそびれてしまいました。どこで売ったのか、先生がどういう判断だったのかを教えてほしいです。

相場先生の回答: サイゼリヤ、ストップ高を持っていて、ここ(ストップ高の上昇)は紫・青・緑・赤の角度が急だったので我慢しました。そしてそのまま上がっていきました。

ここに8000円の節目があり、8000円を超えたときの次の陰線(7/30)で手仕舞いました。8000円かなと思って一度下げて、ここで上ヒゲをつけたものの、やはり上ヒゲになってしまいました。

次の陰線が8000円割れ、8000円を超えて8000円を割って上に戻したものの、上ヒゲで押し戻されて8000円割れ。ここのW逆下半身がちょうど8000円にトライしてダメでした。

ここで売りが入ったので(8/10)、もし買いを持っていたら最低でもここで手仕舞うべきでした(上ヒゲ陽線の次のW逆下半身で手仕舞い)。

そしてすぐに空売りしました。あとは緑(10日線)と赤(5日線)が下がっている間は持っていればここで手仕舞ってもいいのですが、青(20日線)が下がっていて下に緑と赤があるので、ここから8000円まで上がるはずがないと我慢して、今もまだ売り玉を持っているという状況です。

ただ、オレンジ際なのでそろそろオレンジに接したら手仕舞おうかなと思っています。

買いを手仕舞うタイミングが難しい

売るタイミング(買い玉を手仕舞うタイミング)が難しいですね。

相場先生の回答:本数を数えましょう。頂上から直近の安値まで数えると14本です。相場流で言うと15本が最大ですが、14本目で陰線が出たら終わりというのはずっと前からお話ししていますから、そうするとここで手仕舞うのが一番いいところで手仕舞えますね、

売りのところが。そうですね、買いは週足でいいところを見つけて入れてみて、手仕舞いは日足で見て本数が行ったところ。やはり44年やってみて、本数14、15本だったら手仕舞っておいた方がいいですね。

トレンドの転換点や爆発間近な時の値動き

トレンドの転換点や爆発間近な時、ザラバでは特に乱高下が激しくなるように思うのですが、この見方は正しいですか?

相場先生の回答: 私はザラバは見ないので分からないですね。あまりそれをやっていると、いつもザラバを見ないと転換点が分からなくなってしまうので。

先ほどのサイゼリヤは転換点というのは明らかなのですが、例えば、ここで紫まで上がって下がったけど前の安値を割らないで、もう一度青の上に出て下がったけど、安値切り上げで上がっていった、ここが転換点です。

この辺でザラバが激しくなるかというと、ローソク足が小さいからそうとも言えません。ザラバが激しいということは、ローソク足の上ヒゲと下ヒゲが長く、ローソク足自体も長い状態です。そうするとザラバが激しいわけです。

例えば、ここなんかそうかもしれません(8/7)。上ヒゲが長いじゃないですか。そうすると、最後ここから下げていたのですが、上ヒゲが長いということはザラバは激しいわけです。

ここまで行ったのに急落したわけですから、そういうことはあり得ます。天井と底の下ヒゲ、ずっと下げてきて下ヒゲが長いと、やはり転換点の可能性があります。

それは理屈から言うと、ずっと下げてきて下ヒゲが長いということは、ずっと下げてどんどん売られたんだけど、あるところまで行ったら買う人がいっぱい出てきたということ。だからすごく下げたんだけど、買う人がいっぱい出てきて戻した。だから下髭が長くなる。

逆にここ(8/7)は買う人がいっぱいいて上がったんだけど、それよりも売る人がいっぱいいて下がってしまった。だから上ヒゲになる。ただ天井圏の上ヒゲは天井を示しているので、そこはザラバは激しいですね。買う人がバーッといたのに、やっぱり売る人にバーッと攻められてしまったわけですから。

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