
相場の潮流
2026年7月30日放送「株は技術だ!」の注目ポイントをまとめました。
本日のマーケット振り返り
30日の東京株式市場で、日経平均株価は3日ぶりに反発。終値は前日に比べて433円24銭高の61867円43銭でした。
前日のアメリカ株安を受けた売りが先行しましたが、前日に好決算を発表したアドバンテストが急伸し、人工知能(AI)・半導体株全体に見直し買いが波及しました。
半導体株比率が高い韓国総合株価指数に連動する場面が多く、強含んだ場面ではリスク許容度が回復した海外投機筋による日経平均先物への買いが加速し、上げ幅は一時1400円を超えています。
本日の主要データ
- 日経平均株価:61867円43銭(前日比+433円24銭高)
- 東証プライム売買代金:12兆6645億円
- 東証プライム売買高:30億462万株
- 値上がり銘柄数:534
- 値下がり銘柄数:993
- 横ばい銘柄数:28
アドバンテストのチャートを検証
実際にアドバンテストのチャートを見ると、一度付けた高値を更新できておらず、上昇の勢いは以前より弱まっています。
また、100日移動平均線(オレンジ線)を回復したとはいえ、7月上旬の水準まで戻ったに過ぎず、ここから積極的に買いを検討する場面ではないとの見方でした。
週足でも移動平均線の並びは良好ですが、すでに大きく上昇した後であり、上昇余地よりも伸び悩みが目立つ状況です。
相場先生は、「上がったという事実だけに釣られて買うべきではない」と話していました。
日経先物は売り継続の判断
日経先物については、先週まで続いていたボックス圏を下抜けたことから、引き続き売り優勢との見方です。
今後の下値メドとしては、過去のしこりが存在する6万円前後を意識していました。6万円を割り込まない水準で横ばいになれば、そこが一旦の下げ止まりとなる可能性が高いとのことです。

ただし、100日線付近では買い方と売り方の思惑が交錯しやすいため、
- 6万2,000円~6万3,000円付近で揉み合う
- さらに下げて6万円付近まで向かう
という両方のシナリオを想定しておく必要があるとのことでした。
値動きの勉強
相場先生は先週の勉強会で約20銘柄を題材に、「この形なら2週間後にどうなっているだろうか」という検証を行いました。
実際に紹介した銘柄の一つが日本電気(NEC)でした。
勉強会(7月24日)で取り上げた時点では、
- ダブル下半身
- 20日線(青)が上向き
- 50日線(紫)・100日線(オレンジ)も上向き
→ これは買いのサイン。
実際に、その後上昇しました。
日本電気について相場先生がもう一つ強調したのが、下がり続けていたオレンジ(100日線)が下げ止まったということです。
オレンジが下げ止まるのは珍しい現象であり、紫の下げも止まって青は上昇していたことから、一時的に崩れてもどこかで下げ止まり反発するはずだと予測していました。
実際に翌日は陽線となり、狙い通りの展開になりました。
相場師朗先生は、こうした値動きを自分で予測し、1週間後にその答え合わせをするシミュレーションをするのもいいのではないかと話していました。
TOPIXや米国株にも弱さのサイン
TOPIXは前の高値を更新できずに下落しており、下落の勢いは徐々に弱まっています。

似た値動きの後に大きく崩れたナスダックの前例があり、方向感が出ない煮詰まった局面では下方向を警戒すべきというのが相場先生の見立てです。下落の初動を見逃さないためにも、日々の観察を怠らないことが重要だと強調していました。

相場先生はダウ先物に売りを入れており、翌朝、かなり儲かっていたとのことでした。ダウ先物も、NASDAQ・TOPIXと同様の展開が期待できるのではないかとのことです。
S&P500は7,600ドルの壁を超えられておらず、紫(50日線)と青(20日線)の間隔が接近してきていることから、上値の勢いが鈍っているサインとして、引き続き観察銘柄に入れておくのもよいとのことでした。
金・大豆・オルカン・とうもろこし・原油
金(ゴールド):ダブルボトムから上昇しましたが、現状はやや弱含みです。赤(5日線)の下値切り上げ+W底で買いでよいですが、オレンジまでの上昇は期待できません。もし下げたら売りヘッジで凌ぐ。もっと下げたら買いはそのままにして、売り追加で対応する構えです。
大豆:相場先生は7月27日に売りを入れましたが、不安を感じてすでに手仕舞いしています。下半身までまだ距離があり、オレンジ(100日線)が下に位置しているうえ、パンパカ崩れで方向感も読みづらいため、買いを入れる局面ではないとのことでした。
オルカン(オール・カントリー):以前から指摘していた3,000円の節目に到達しており、この水準を超えられるかが注目です。
とうもろこし:オレンジ(100日線)際で横ばいが続いています。横ばいは天井か底のサインで、今回はどちらかというと天井を形成し下落に向かう可能性が高いと見ています。
原油:オレンジ(100日線)まで上昇後、青(20日線)まで押し戻されました。「オレンジまで行くと気をつけろ」という相場流通りの展開で、方向感がつかみにくいため、今はあえて見送りとのことです。
投資の提言:リスナーからの質問
シスメックス(6869)
相場先生の回答:これはですね、結果的にシスメックスがどうなったかというと、7/17に買いを入れました。翌日上ヒゲをつけて下がって、下がって、結果今上がっています。だからこの方が買ってから3連続下げた。これどう考えたらいいかというと、実は私シスメックスを持っていて、今日手仕舞いました。
ちょっと順番に見ていきましょう。左からオレンジに当たって下げました。オレンジ手前で下げました。オレンジに当たって下げましたが、前の安値で止まっています。今度はオレンジを超えました。で、オレンジにまた下がったんだけど、前の安値まで行かずに上げました。そして軽く下げて上げました。軽く下げて上げました。こういう左から時系列的に徐々に徐々に成長していくシスメックス。

それでここ(7/17)どう考えるかというと、今まで下がってたオレンジが上がっています。オレンジの下にあった紫が上を向いてオレンジの上にあります。紫の下にあった青が紫の上に来ています。つまりこれパンパカパンなんだ。そうなった時に一時的に下げても戻る確率の方が高いんですね。
この方はこれ(7/17の陽線)で買ったんですね。オレンジ、紫、青で上に抜けたら買いでいい。前の高値(7/8)も抜けた。そして7/8の高値はこの高値(6/5)も抜けた。買いでいい。翌日は上ヒゲだから、ちょっと危ないけどいいや。その翌日は下げたけど陽線。まあ上がりそうだからって思ったら、さらに下がってしまった(7/23)。
この辺(7/23)でがっかりするんですが、移動平均線の順番がオレンジ、紫、青、緑、赤なので、基本上がる確率の方が高いんです。青が上を向いている時って基本的に上がるので、ちょっと我慢してみましょう。
問題は前の高値とかこの辺(6/29)、この辺で止まる可能性高いので、これ1500円という節目です。そしたら1500円で止まった。これ安心です。7/24に追加して上まで持ってきます。まあ、私は下の方で買ったのを手仕舞ってしまいましたが。
こんな感じですので、ここは(3連続の下げ)、安心していいですよってことですね。一発では行かないんですよ。これ(7/17)で買ってダメだったから、翌日からの下げでロスカットをしてしまうと、その後の上げが獲れなくなってしまいます。
ではどうやって読むかといえば、パンパカパンで並びが良く、だんだん時系列的に強くなってきたことが分かっていれば、7月17日の買いにも自信を持てます。ここだけを見てもパンパカパンの形ですが、それまでに徐々に強くなってきた過程を確認できているからこそ、「もう少し見守ってみよう」という判断につながるのです。
太陽誘電(6976)
相場先生の回答:おそらく一番高いところでジャンピングキャッチ、ここですね(7/1)。そうすると、これは上がる可能性もあるわけです。どうしてかというと、パンパカパンで一度下げて上に抜けて、前の高値を抜けたから。なので、これは買いでもいいです。

注意すべきは、このまま上に抜けなかったときに、青と緑の線が近づいていますから、ここの青と緑の間隔(6月辺り)であれば下がっても戻る可能性があります。しかし、ここ(7/1)を抜けるならもっと上に伸びますが、下がってしまった場合も考慮する必要があります。
ここで買いを入れました(7/1)。翌日はキープです。明日陽線が出たら追加購入も考えられますが、赤の下なので見送ります(7/3)。緑と青が近づいているということは、過去20日間の平均と過去10日間の平均が変わらない、つまり伸び悩んでいるということです。
これに対し、逆下半身で赤の下に陰線が出たため、買いを持ったまま売りヘッジを入れました(7/6)。これは操作ができないと難しいです。ここで1-1。ここで青を抜けたので2-1か、2-0(7/7)。なぜ2-0の方が良いのに2-1になるかというと、ここ(7/1)で買った人が、ここ(7/7)でかなりのマイナスになっているのに、損切りしたくないからです。そういった心理を理解しているのです。なので0-1(7/1)、1-1(7/6)、2-1(7/7)。上手い人は7/7に2-0にできます。そして、7/8の陰線で売り追加です。
なぜかというと、過去の安値を割ってきたから。それで持っていき陽線になった時に手仕舞おうと考えます。本数を数えると11本なので、もう1日我慢しようかと思います。12本で手仕舞っても良いし、青も緑も下がっていて、この2連続陽線は赤の下なので、もう1日目待つとこうなります(7/17)。ただ、もうオレンジまでだいぶ来たので、本数も14本ぐらいなので終わりだなと。これで終わったら良い(7/21)。すると今ここです(7/30)。ここ(7/22からの下げ)はやらなくても良いかもしれません。この下げ(7/21までの下げ)が獲れていればいいです。
ここで買った時に(7/1)、ここで1-1にできる(7/6)、あるいはここで増やせる(7/7)技量が必要になってくるというのが、今回の太陽誘電でありました。
今日の投資の提言でお話したかったのは、シスメックスのように一旦緩んでまた戻る、ということです。そこは今までの時系列の成長の仕方と比べると、移動平均線が真逆になっているので、強くなっているわけです。高値も切り上がっている、下値も切り上がっているので、それをもって我慢できる思いでいます。それが一つ。
あと、週足を見たらもっと我慢できます。それから、こういうように上がるなと思うところでも(7/1)、逆下半身ではヘッジが必要だと。これは外国人にはなかなか理解できません。後でそれをお話しします。
補足:両建てという考え方
例えば、アメリカの証券会社は空売りと買いを同時にできないところがほとんどですが、相場流は買いを持ちながら、さっきの太陽誘電だったら売りも入れて1-1、下に抜けたので2-1とやってきます。ところが、これが海外の証券会社はできません。その思想、考え方、なんで買ってるのになんで売りを入れてるのとおかしくないか、ということなのです。
だけど、買いと思ったけどやっぱり逆半身になってしまったと。でもその時に買いが結構マイナスになっているので、非常にその心理的にそれを手仕舞ってしまって、10万円のマイナスが確実に計上されてしまうじゃないですか。それで上がっちゃった時に目も当てられないから切りたくないのです。だけど逆半身が目の前にいるので空売りを入れたいのです。そういう人情があるわけです。
日本の場合は江戸時代から先物取引があり、例えば米の価格が半年後に上がるか下がるか分からない状況で、現在の価格で十分儲かるのであれば、半年後にその価格で買う予約をする、これが先物の買いです。また、半年後に売る予約もあります。米を持っていないが、農家から安く仕入れられる見込みがあり、その約束もできているので、半年後に売ってもいいと考えている場合、これは先物の売り予約です。
このように、穀物相場では将来売買する予約が発達しました。同時に売りと買いを持つこともあります。例えば、将来売る米を持っている一方で、将来買う米もあるわけです。これは『両建て』と呼ばれますが、海外の人には理解されず、議論になったことがあります。儲かっているのだから良いのではないか、という意見もありましたが、理論で説明できなければならないと私は考えています。今なら理論で説明できます。
マクニカ(3132)・タカラホールディングス(2531)
相場先生の回答:マクニカとタカラホールディングスは本数が経過しているのに下がらない、という状況ですね。マクニカは、上がってボックス圏を作っていますが、なかなか下がらない。しかし、上がって下がって、また少し上がって下がる、という揉み合い状態が続いています。これは大きく上がった後、このエリアで上げ下げを繰り返しているので、基本的には下落に向かうと考えられます。ナスダックも同様の動きの後、大きく下がりました。
この方は、なかなか下がらないことにやきもきしているようですが、この揉み合い期間は、例えば5月18日の天井から7月28日の下落まで、約2ヶ月程度です。2ヶ月後半から3ヶ月程度が揉み合いの期間と考えられます。このチャートを反転させて見た場合、底練りを経てやっとオレンジまで上がって行ったという感じです。

次にタカラホールディングス2531を見てみましょう。これは、先ほどのナスダックを思い出させる動きです。ナスダックは下げましたが、タカラホールディングスは上に抜けることもあります。しかし、煮詰まった状況であることは確かです。

上場企業でこれだけの出来高があれば、必ずしもとは言えませんが、このままあと2年この価格帯にいるとは基本的にはないです。まずはどちらかに動きます。どちらに動くのか、もう一度ナスダックを見てみましょう。この時は紫が上がって天井を作りました(紫のクレヨン)。紫に対して、青と緑と赤が紫を割ろうとしています(赤丸)。2531の形は似ていますね。トレードせずにみんなで観察しましょう。どちらかに動くはずです。後でなぜ動いたのかを比較して勉強しましょう。

こういう銘柄を検索する方法があります。赤と緑と青と紫が極端に近い銘柄、つまり5日線、10日線、20日線、100日線が極めて近い状況にある銘柄を集めます。そして、この形、紫は上がっているが青は下がっているような銘柄を見ていくと、今回の宝ホールディングスやナスダックのような値動き、上か下に大きく抜けるような事象が起きるので面白いです。
三菱商事(8058)・三菱UFJ(8306)
相場先生の回答:8058の三菱商事を見ていきましょう。いつお買いになったかというと、UFJの方は書いてありますが、7月9日に仕込み。三菱商事は大きく下げてきて青までいきました。青までいったことがないのに青までいったので、頑張った。したがって次の下げが浅ければ上げです。で、浅かった。もう一度抜けた。これかこれで買ったんでしょうね(7/14 or 7/15)。先ほどのシスメックスと一緒です。基本的に時系列の動きで見ると、この陽線(7/15)で買った下げは基本的に上がる可能性が高いという時系列からの判断です。なので我慢して抜けたので追加した(7/21)。持っていて並んだので手仕舞った(7/24)。

本数はどれくらいかというと、一番底から数えますとここで16本目(7/24)。私が原油の手仕舞いをしたのもこのような場面でした。これは三菱商事ですが、原油の値動きは全く同じです。三菱商事と原油がリンクしているかというと、そういうことはなくて、たまたま売る人と買う人の性質がそうなっただけです。他の銘柄でもこういうことはあり得ます。
したがって、今後どうなるかですが、これは私が手仕舞ったところで手仕舞った方がややこしくなくなる。ここ(7/23)で手仕舞った方がややこしくなくなる。ここは結構ややこしいと思う(赤丸)。上がるか下がるかわからないから。ということで、本数行って一度手仕舞って、また似たようなところを他の銘柄で探した方が精神衛生上いいんじゃないかという感じがします。
