相場師朗先生のトレードチームによる「銘柄選定」について

2020年最後の「株は技術だ!」を視聴

12月28日に放送された今年最後の「株は技術だ!」を視聴しました。

今回の内容は、日経平均、ドル円、原油、ゴールド、メキシコペソの考察と、新しく立ち上げた相場先生のトレードチームの銘柄選定についてお話でした。

各マーケットの考察

※放送は12月28日ですが、以下の各チャートは12月31日のものです。

日経先物

年初来高値だが、日足ではボックス圏にあるので、上に行くか下行くか分からない場面にある。しかし、27,000円を超えてくると強い。

日経先物日足チャート

週足では4週連続でコマ出現。

日経先物週足チャート

月足では25,000円を陽線で越えてきているので、月足を見る限り強い。

日経先物月足チャート

どちらかに必ず振れるので、振れた方に乗っかるのがよい。たとえ下に振れたとしてもPPPなので、長い下落にはならないだろう。

ドル円

これまでずっと言い続けてきたことだが、上昇してきても買ってはいけない。

ドル円週足チャート

週足チャートから判断しても、下げ有利である。つまり、円高有利。なので、上昇してきても買ってはいけない。下落はまだ続く。

それでは下落はいつまで続くのか?何円で下落が終わるというのことはできない。下落が終わるのは、5週線がW底を形成した時に下落は終わる。

W底を形成したら、それ以上の円高で売買する人がいなくなったということ。

原油

相場先生は6日前に手仕舞ったとのこと。

現在、PPP(MAが下から紫、青、緑、赤の並び)を形成しているが、上に50ドルの節目があるので、今日明日にでも陰線を引いて20日線を割ってきたら、一旦は売り。しかし、PPP中なので、その下げはすぐに戻るだろう。

原油日足チャート

週足でのロウソク足がすべての移動平均線の上に来た。もし、50ドルを超えるならば、次は55ドルを目指すだろう。

原油週足チャート

月足では40ドルが境目だった。それを越えてきたので、月足からは強いと判断できる。

原油月足チャート

ゴールド

相場先生は買い玉の一部を手仕舞ったとのこと。想定していた儲けの50分の一ほどの利益だった。

1900ドル以下であれば、まだ儲かっている。今は売り買いの玉数は同じにしてある。

日足ではN大の形になっているので強いが、上に1900ドルがあるので、今後どうなるか?

ゴールド日足チャート

週足PPPの中、ロウソク足が20週線の下に入った。もう一本週足で陰線が出ると、逆N大になるので下落するだろう。

ゴールド週足チャート

しかし、1900ドルを抜けてくると、再びPPPになるので上昇するかもしれない。

メキシコペソ

日足では60日線と20日線の間にロウソク足が入っている。逆N大になりそうになったが、今は復活している。

ここ一週間の高値を越えたら一旦は買い。今日明日陰線になって下に行ったら逆N大になるので売り。

メキシコペソ円日足チャート

週足では、ロウソク足は下から上がってきて60週線を越えてきた。しかし、60週線まだ下を向いており、上に100週線があるので、ここで方向感のない動きをやって、下にガクッと来たら、そのまま下がる。

メキシコペソ円週足チャート

上に行ったとしたも、少ししか上がらないだろう。

月足では、下から上げてきたロウソク足が20か月線に当たったばかり。ここで下げてくると、もう一回ガクガクッと下げてくるだろう。もし上がったとしても、どこかで限界を迎えて下げてくるだろう。トレンドとしては下落なので、攻めるなら売りになるだろう。

メキシコペソ円月足チャート

トレードチームの銘柄選定

株塾の運営会社であるファームボンドでは、トレードチームをつくった。実際にもう2週間ほどトレードを始めている。

各メンバーが週末に5銘柄選定して、月曜日にメンバー全員で会議をする。つまり、翌週戦う銘柄を週末に決めて、月曜日の動きを見てから火曜日にトレードするかどうかを決める。

次に、火曜日の大引け後に再度会議を行い、売買した銘柄を「継続」するか「手仕舞う」か決める。

放送当日の朝に手仕舞ったのは、日立造船。ほぼ天井で手仕舞うことができた。

日立造船の銘柄選定手順

まず、直近の5日線がW底になっている。Wの形が天井(天井ではMの形)や底で形成されている時は、トレンドが変わる時と株塾で教えている。

日立造船日足チャート移動平均線

以下は週足チャート。

日立造船週足チャート

この日のチャートをみると、直近の5日線がW底を形成しており、前の高値を越えた。紫の上に青があるので、長期で考えると弱ってはない。さらに緑が上を向いている。

明日陽線が出れば、赤が青を抜ける。となると、下から紫、緑、青、赤になるので、このまま赤が上に上がって行くと、それに釣られて緑も上がって行くので一番強い並びのPPP(下から紫、青、緑、赤)の並びになる。

今の順番がPPPになる前の移動平均線の順番である。

日立造船日足チャート

会議で話題になったのは陽線上ヒゲ。上ヒゲが出た後は下がる可能性が高いが、前の高値を抜いており、440円以上で買いたいという人が多くなってきた。つまり、マーケットの状況が変わってきた。なので翌日の寄り付きで買いを入れた。

日立造船日足チャート

① 翌日に買いを入れたが、この日は陰線になった。どうしたものか?陰線だが、下ヒゲで戻している。440円の上で売り買いが行われている。ということは、まだまだ440円の下で売りたい人は少ないということ。なので、一日我慢しようということになった。

② その後、陽線・陰線・陽線になった。この並びは強い。しかも、過去の高値を抜いてきた。今はほとんどの人がもっと高い値段で買ってもよいと考えている。

③ 次は陰線になったが、前日の陽線の上で始まり上で終わっているので、一日我慢した。さらに、赤が青を抜いているので、もうちょっと行くと緑が青を抜いてくるので、株価に勢いがあると判断した。

④ その後も週足、月足を見て判断して、継続した。そして、先週金曜日に夜の会議で、「月曜日の朝の寄り付きで手仕舞おう」と決めた。

この銘柄を選んだ担当者は継続したいとのことだったが、年末は玉をゼロにしようということで、手仕舞った。なぜか?それはマーケットが休んでいる間に人々の気持ちも変わり、来年は来年の風が吹くから。

まとめ

番組最後で相場先生が仰っていたのが、土日で投資家の気持ちが変わるため、月曜日の様子を見てから火曜日からトレードするのがよいということです。

過去のチャートを見ていますと、月曜日にトレンドが変わることがよく分かります。

私も最近は週末に週足チャートを見て翌週のトレード銘柄を選定して、月曜日の日足の動きを見てから、火曜日の朝の寄り付きでトレードすることにしています。

これまで月曜日にいきなり入って失敗していたことが少なくなかったため、月曜日のマーケットの状況を見てから火曜日から入るのは、非常に合理的であると思います。

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