
相場の潮流
2026年6月11日放送「株は技術だ!」の注目ポイントをまとめました。
ファンダメンタルズ×テクニカルという新境地
今回の放送は、相場先生の貴重なプライベートエピソードから始まりました。
相場先生は先日、武者リサーチの武者陵司氏のオフィスを訪問。ワインや料理を楽しみながら、1時間半にわたり中長期のファンダメンタルズについてマンツーマンで講義を受けられたとのことです。
かつて江戸・明治期に活躍した相場師である石井久氏が、早稲田大学の経済専門教授であった高橋教授を後ろ盾に大きな利益を出したという歴史的な逸話があります。
相場先生は、「武者先生には、まさにその高橋教授のような存在になっていただきたい。今後は武者氏の中長期的な世界の潮流(ファンダメンタルズ)を考慮しつつ、自身のテクニカル技術と融合させて、大きなお金を動かすトレードに活かしていきたい」と、今後の展望を語っていました。
日経平均、初の7万円台へ
6月18日の東京株式市場は、日経平均株価が6日続伸。終値は前日比1,151円高の71,053円となり、初めて7万円の大台を突破しました。
前日のアメリカ半導体株高に加え、米・イラン間の戦闘終結に関する覚書の正式署名を受けて投資家心理が強気に傾き、海外勢が株価指数先物やAI・半導体関連銘柄に積極的に買いを入れた形です。
本日の主要データ
- 売買代金:11兆8,691億円
- 売買高:23億4,240万株
- 値上がり銘柄数:937(全体の約6割)
- 値下がり銘柄数:579
- 横ばい:47
日経先物は「ダブル下半身」で買いサイン
相場先生は、前回放送で示していた日経先物のチャートを振り返りました。
以前から6万4,000円付近を重要なポイントとして注目していましたが、その後チャート上では「ダブル下半身(ローソク足の実体半分以上が赤(5日線)と緑(10日線)を突き抜けた状態)」が形成されました。

相場流で見ると、
- オレンジ(100日線)が上向き
- 紫(50日線)が上向き
- 青(20日線)も上向き
- さらにダブル下半身
という理想的な形になっていました。
もし買いを入れていたなら、相場流のルールに従えば現在は「買い玉保有中」の局面となります。
※なお、相場先生ご自身は「日経先物はあまり好きではないため、今回はエントリーしていない」とのことでした。
ナスダックより日経の方が強い
ナスダックについても前回放送で示していたラインを確認。

上抜けすれば買いという見立てでしたが、その後の値動きを見ると、日経先物ほどの強さは見られなかったそうです。
相場先生は、「最近はむしろ日経の方が強い」と分析。
さらに、「ドル建てで見ると日本株はまだ割安感がある。アメリカの投資家なら日本株を買うかもしれない」との見方も示しました。
オルカンも相場流通りに反発
人気投資信託のオール・カントリー(オルカン)についても解説されました。
前回時点では、上から下落してきた価格が紫付近で下ヒゲを形成していました。

相場先生は、「オレンジの上に紫があり、その両方が上向きのときに上から降りてきて下ヒゲが出れば、基本的には戻りやすい」と説明。
実際にその後は反発し、相場流のシナリオ通りの動きになってきました。
ただし、「移動平均線が集中している場所なので乱高下しやすい。少し落ち着いてからの方が投資しやすい」と注意も促しました。
金(ゴールド)はまだ戻り売り圧力が強い
金は少し持ち直してきたものの、オレンジが天井をつけて下向きに転換。その下に紫・青が並んでいる状態で、「ちょっと上がると下がってしまうことが多い」とのこと。
青を割ってからすでに約40日が経過しており、相場先生は「青を割った足が次の青を超えるまでの目安は49日」という相場流の見方を示していました。
しばらくボックス相場が続く可能性もあり、上抜けるまでは慎重な対応が必要になりそうです。
ドイツ株指数:天井圏で売りを仕込む
相場先生は現在、ドイツの株価指数で買いと売りの両建てをされています。一旦下げを取って買いを入れた後、その買いを保有したまま天井圏で売りを追加した状態です。

「(上に)抜けるかもしれないけど、緑と赤が上向きだからこそ、天井圏で売りを仕込んで、抜けたらそのまま持ち続けてもいい」と、攻めと守りを両立した醍醐味のある場面と話していました。
原油:典型的な弱いチャートパターン
原油の日足は、相場流で見ると弱さが明確です。
パンパカパンから青まで届いて天井をつけ、次は紫まで、そのまた次の上げは前の高値に届かないまま紫に当たって下落——という「上値が切り下がるパターン」を繰り返しています。
相場先生は「このパターンは株塾でしっかり学んでいる方なら、1,000万〜2,000万円を稼いでいる人も何人かいるんじゃないかと思う」と話していました。
リスナーからの質問
大豆の週足チャートとエントリータイミングについて

AI関連株「キオクシア」の今後の見通しについて
ただ、どんな銘柄でもチャートには共通のリズムがあります。「何日か上がって、押して、また何日か上がって押す」の繰り返しです。今の水準で飛びつくより、次の押し目で買う方が成功率は高くなります。
また、4月に買った方はすでに3倍近い利益になっているため、いつ利益確定の売りが出てもおかしくない局面です。
何らかの外部要因や事件をきっかけに天井を迎える可能性があります。
カルビー(2229)の空売りと底値の見極めについて

投資の提言
失敗を減らす極意『瀬踏み』
相場流における『瀬踏み』の具体的手法
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売り(天井圏)における瀬踏み: 一度大きな天井をつけて下落した後、再び株価が上昇してきた際、「前の天井の高さまで届かずに下落へと転じた局面(ダブル天井)」を狙います。ここはすでに足元(高値の限界)が確認できているため、比較的失敗が少なく、非常に攻めやすいポイントとなります。
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買い(底値圏)における瀬踏み: 下落してきた株価が一度反発し、その後再び下落した際、「前の安値まで届かず、それよりも高い位置で下げ止まって再び上昇に転じた局面」を狙います。 一度「紫の移動平均線」に到達するほどの上昇力を確認し、その後の下落でも前の最安値を割り込まない形を確認することで、「ここには強い買い手が存在する」という確証が得られます。これも買いにおける重要な『瀬踏み』です。
一発勝負のギャンブル的なトレードを避け、チャートが発する確実なサインを一歩一歩確かめながら仕掛けていく。この丁寧な確認作業を徹底することこそが、市場での大怪我を防ぎ、着実に利益を積み重ねるための「職人の技術」であると締めくくられました。
カルビーと原油から学ぶ「瀬踏み」の考え方
カルビー
続いて相場先生は、カルビーのチャートを例に「瀬踏み」の重要性について解説しました。
カルビーは一度下落した後に反発したものの、前回の高値まで届かず失速。その後に「逆半身」が出現しており、売りを検討できる場面だったといいます。
さらに、その後の反発もオレンジ線を超えられずに失速。前回高値にも届かず、上昇本数もわずか6本で終わってしまいました。この段階でも逆半身が出現しており、売りのサインとして見ることができます。

また、6月15日の売りポイントについても、上昇がわずか3本で終わり再び下落に転じていたため、売りを入れやすい場面だったと説明しました。
ただし、青線を割ってから49日前後に近づいているため、今後もう一度上昇したあと、次の下落で前回安値を割らないようであれば、それは「瀬踏み」として注目できるとのことです。
相場先生は、「これは力関係の問題」だと話していました。
原油
続いて原油のチャートでも同じ考え方を紹介しました。
前の高値に届かず下落したので売りを入れます。下げ止まりで一旦手仕舞いします。
その後、再び買いを検討できる場面がありましたが、上昇はわずか5日で終了し陰線へ転換。さらに紫線は天井を打ち、青線も下向きになっていたため、売りを検討できる局面になっていました。

相場先生によると、こうした場面では第1波よりも第2波のほうが明らかに弱くなっていることが重要だといいます。
最初の段階(最初の山)では、「ここで売ったら、また上がってしまうかもしれない」という迷いがあります。
しかし、第2波の弱さが確認できた後であれば、その可能性は低くなります。だからこそ相場先生は、「瀬踏み」を意識することが大切だと強調しました。
瀬踏みとは、少し様子を見ながら相場の強弱を確認することです。
前回の高値や安値との比較ができるため、単純なチャートパターンだけで判断するよりも信頼性が高まります。
相場先生は、「言われてみればそうだったと思う場面は多い。しかし実際のトレードになると気づかなかったり、活用できなかったりする」と話しながら、
「瀬踏みを頭の片隅に置いておくことで、より精度の高い売買判断につながるのではないか」
と語っていました。
YouTube延長配信:リスナーからの質問&コメント
ライオン(4912):「緑リスペクト」で買ったが下がってしまった
この方は株塾生ですね。前回の株塾勉強会で、「緑リスペクト」というのをやったんです。
言っていることは非常によく分かります。オレンジの線の近辺は非常にもみ合いやすい場所なので、抜けたと思って買っても下がってしまうのは仕方のないことです。
ここで注目すべきは「上昇の本数」です。 底から数えてみると、すでに12本目に達していました。そのため、飛びついてすぐに乗るのではなく、もう1本様子を見てから判断した方が安全だったと言えます。

ただ、ザラ場で手仕舞ったのは正解です。これは「負け」ではなく、次のチャンスを狙うための「必要経費」だと捉えてください。
一度手仕舞った後、青い線が弱まってきていることや、紫の線が横ばっていることなどを観察し、次の「下半身」のタイミングで再度戦えば問題ありません。
宝ホールディングス(2531):直近の高値を抜けてから入るべき?
結論から言うと、この局面では入らない方が良いです。 一番下の底から数えてみると、すでに22本目に達しています。週足で見ても14本目など、かなり本数が行っている状態です。

本数がここまで伸びている状況で買うと、仮に高値を抜けたとしても、あと1〜2本で上昇が終わってしまうリスクが高くなります。
あえて本数が進んだ高いところを狙うよりも、本数をしっかり数えて、もっと初期の有利な局面(初動)を狙うようにしましょう。
日油(4403):利益が出ているが、ここからの戦略は?
いいですね!しっかり利益が出ていますね。
上から下げてきて、過去の安値水準まで到達し、直近から数えて13本目あたりという絶好のタイミングを捉えています。

現在の状況ですが、ローソク足が3本ほど横ばっており、一時的に下げるか上に抜けるかの分岐点にいます。今日で上昇8本目ですので、戦略としては2通りあります。
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一旦手仕舞う: 上に抜けたら再度買い直して3〜4本取る。または、一度利益を確定させ、その資金を回収して他の銘柄の初動で入る。
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次の押し目を待つ: もう一度下げて、前の安値を割らずに再上昇した「下半身」のタイミングで、次の3〜4本分を取りにいく。
日足の青や緑の線が下向きなのが気になるとのことですが、その通りです。だからこそ、欲張らずに数本(3〜4本)サクッと取って終わる、という考えが大切になります。
ちょる子さんのトレード手法について
この話題から相場先生は、個人投資家のちょる子さんとの対談についても触れました。
ちょる子さんの手法について相場先生が印象に残ったのは、「取れるところだけ取って終わる」という徹底した姿勢です。
今回の日油のケースであれば、下半身で入り、短期間の上昇を取ったら利益確定するという考え方になります。
先ほど質問にあった日油(4403)の局面について、「ちょる子さんならこうするであろう」と相場先生は次のように解説されました。
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本数を数える: 底から数えて13本目、14本目で「下半身」になった。
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エントリー: 「よし、買ってみよう」と1発目の陽線で入る。
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手仕舞い: そして、次のローソク足(1〜2本)ですぐに利益を確定して終わる。
なぜここで深追いせずにすぐ終わるのかというと、上のオレンジや紫の線まで一気に行くほどの強い勢い(本数の若さ)がないと判断したからです。
ちょる子さんのトレードを見て相場先生は、「相場流の考え方に近い」と感じたそうです。
CFDのデモトレードで「スパッとやめる」を繰り返して良いか?
その「ちょい取り」を繰り返しながら、だんだん感覚をつかんでいく、という練習方法は正しいです。
そしてうまくなってくると、ある壁にぶつかります。「ずっと画面を見ていないといけない」という問題です。その壁を越えた先に、日足トレードがあります。
今の段階はそのための訓練期間だと思って続けてください。焦らず、着実に。
ココアと砂糖(シュガー)の今後の見通しは?
ココア
オレンジラインが下がってきて間もなく横ばいに転じそうです。しかも移動平均線の並びが紫・青・緑・赤と理想的な順番になっています。
本日はたまたま上ヒゲ陰線でしたが、移動平均線がこの順番になると、たいていの場合は上がると思います。
本数もまだ5〜9本程度と若く、あと1本陽線が出れば、上昇に向かう可能性は十分あります。
週足で見ると、N大(ニチダイ)を形成しています。
青の上に乗って下がらず、再上昇しようとしている「力学」が見えます。このまま観察を続けるのがよいでしょう。
シュガー(砂糖)
株塾生はわかりますが、これは「上げかまど」です。
赤の5日線の上にローソク足が乗り、陰線ながらも踏みとどまっています。明日陽線が出れば上に上がる確率が高いです。
赤の上で売買が続いているということは、価格水準が切り上がってきているサインです。
明日(または週明け月曜)に陽線が出ていれば、その翌日に買いを入れてみたい。オレンジラインが上値の抵抗になりますが、そこまで取れれば十分な利幅になります。
週足では、ここで上がれば下値切り上がりになりますので、来週以降の動きに注目です。
