中国恒大の破綻がリーマンショックのような金融危機にならない理由

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

中国企業を生かすも殺すも中共政府次第

毎日のように中国恒大の破綻危機のニュースで賑わっています。

ある人は「恒大の破綻はリーマンショックの再来になる」と分析しています。一方では、「恒大の破綻はリーマンショックのようにはならない」と分析する人がいます。

どちらの分析が正しいのか私には分かりません。

ですが、一つ言えることは、恒大の不動産危機は共産主義国家で起きていますので、中国企業を生かすも殺すも中共政府次第だという事です。

この件に関してSNS上で情報を探してみましたが、ABC Traderさんの説明が一番しっくりきました。

  • 中国企業というのは実質国営企業で生殺与奪権は共産党にある
  • 自由経済下でのリーマン処理と一緒にしたら読み違える
  • 中国恒大は日本のバブル崩壊と似てる
  • その後の金融機関への波及、経済減速、デフレを懸念
  • 癌みたいに拡がるのでポリープを除去しないといけない
  • リーマンは一気に世界の金融システムが危機に陥って経済が麻痺
  • 心筋梗塞みたいなもので蘇生が必要

レイ・ダリオ氏も「中国恒大の債務危機は対処可能」との見解

ブリッジウォーター・アソシエイツの創業者のレイ・ダリオ氏は、「中国恒大の3,000億ドルの負債は、2008年のリーマン・ブラザーズの破綻とは同等ではなく、状況は「管理可能」だとダリオ氏は語っています。

ダリオ氏はまた、「リーマン・モーメントはシステムに広範な構造的ダメージを与え、それは財務省が借り入れを行い、FRBが量的緩和を行うまで修正されなかったが、今回はそのような揺り戻しのようなものではない」とも述べています。

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(↓ こちらは原文 ↓)

Evergrande’s debt crisis is ‘manageable’ and not a Lehman-level event, hedge-fund billionaire Ray Dalio says
Today Headline Breaking News

ジム・クレイマー氏「中国恒大の債務危機はシステミックなものではない」

米CNBCの人気番組「マッドマネー」の司会者であるジム・クレイマー氏は、2つの最大の心配事が株式市場からなくなったと述べています。

一つ目は、FRBが極めて緩和的な金融政策を維持したこと。

二つ目は、中国恒大オンショア債券保有者への支払いを完了すると示唆したこと。

クレイマー氏は、「恒大明日、外国の債券保有者に支払うべき、もう一つの大きな請求書の期限を迎えます。その外債の購入者は、ほとんどが中国に全面的に依存している国の人たちです」と話しています。

そして、「だから、彼らはこの国債には関心がないでしょう。彼らはただ打撃を受けるだけです」と付け加えています。「だからこそ、報道されているようなことがあっても、恒大のリスクは実際にはシステミックなものではなかったのです。なぜなら、誰もが中国とビジネスをしたいと思っているので、損失を見過ごしてしまうのです」とも話しています。

クレイマー氏の独特の見解はなかなか興味深いですね。

Citi Global Wealthの方も「恒大を巡る問題は”中国国内”の問題」であり、「システミックな金融危機となるような規模ではない」と話しています。

ウォール街は「中国共産党を信頼」

ウォール街は「中国共産党を信頼」しており、「恒大の問題が中国発リーマンショックにはならないだろう」と、投資家に説明しているようです。

確かに、恒大の問題は中国国内の不動産市場の問題ですのでシステミックリスクはないとしても、同社は所有する不動産を投げ売りしているので、これにより中国の不動産市場が崩壊する危険性は残りますね。

それが連鎖倒産につながることは考えられます

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