「ロシアによるウクライナ侵略」過去チャートから考える今後の株式相場

ロシアによるウクライナ侵略

2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナへの侵略により、金融市場は大混乱に陥りました。

地政学リスクに起因した株価の下落は何度も起きています。

今回の記事では、株価下落後、どのように下落が終息していったのかを、過去チャートから考察したいと思います。

湾岸戦争(1991年)

まずは湾岸戦争から見て行きます。

湾岸戦争(わんがんせんそう、英語: Gulf War、アラビア語: حرب الخليج الثانية‎)は、1990年8月2日のイラクによるクウェート侵攻をきっかけに、国際連合が多国籍軍(連合軍)の派遣を決定し、1991年1月17日にイラクを空爆して始まった戦争である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

多国籍軍によるイラク空爆は1991年1月17日に始まり、同戦争は1991年2月28日に終結しました。

以下は、この間のダウ平均と日経平均日足チャートです。

アメリカ同時多発テロ事件(2001年)

2001年9月11日の同時多発テロ発生後、アメリカの金融市場は1週間近くにわたって閉鎖されました。

アメリカ同時多発テロ事件(アメリカどうじたはつテロじけん、英: September 11 attacks、略称:9/11)は、2001年9月11日(火)の朝、イスラーム過激派テロ組織アルカイダによって行われた、アメリカ合衆国に対する4回のテロ攻撃である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ニューヨーク証券取引所は1週間後の9月17日に再開され、株価は大暴落となりました。

以下は日経平均株価です。

イラク戦争(2003年)

イラク戦争(イラクせんそう)とは、アメリカ合衆国が主体となり2003年3月20日から、イギリス、オーストラリアと、工兵部隊を派遣したポーランド等が加わる有志連合によって、イラク武装解除問題の大量破壊兵器保持における進展義務違反を理由とする『イラクの自由作戦』の名の下に、イラクへ侵攻したことで始まった軍事介入である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

以下は、イラク戦争開始後のダウ平均と日経平均の動きです。

ロシアのクリミア侵攻(2014年)

ロシアによるクリミア半島への軍事侵攻は、2014年3月1日に始まりました。

ロシアのクリミア侵攻(ロシアのクリミアしんこう)は、2014年ウクライナ騒乱が発生して以来、ロシアがウクライナ南部のクリミア自治共和国に対して行なっている軍事行動である。
2014年2月27日、武装勢力が地方政府庁舎と議会を占拠。翌日には首都シンフェロポリの空港が占拠される。
3月1日、クリミアのロシア系住民がロシアの庇護を求めるに応じて、ロシア上院はロシア軍がウクライナおよびクリミア自治共和国で、同国の社会、政治情勢が正常化するまで軍事力を行使することを承認した。

参考元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

以下は、ロシアによるクリミア侵攻後のダウ平均と日経平均の動きです。

まとめ

地政学リスクに起因した株価の動きを見ると、下落は短期間で収束して、その後、株価は上昇に転じていることが分かりました。

戦争中だからといって、株価は普段と違う動きをしているようには見えません。いつもの暴落相場の動きです。

寧ろ、暴落は戦争開始前から始まっており、戦争開始後には株価は上昇し始めています。

つまり、戦争前は様々な不確定要素があり投資スタンスはリスクオフですが、いざ戦争が始まれば「材料出尽くし」となり、株式市場は落ち着きを取り戻して行くのでしょう。

ということは、ファンダメンタルズなど考えずに、チャートだけを追っていれば余計な感情に左右されることなく、いつものようにトレードできるのだと思います。

ロシアによるウクライナ侵略がいつ終結するのか分かりませんが、今後戦闘がさらにエスカレートしないことを願うばかりです。

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