⇒ 相場師朗先生主宰の株塾とは?

株を買った後に下がってしまった!どうすれば損失を抑えて利益に持って行けるのか?

10月26日放送の「相場師朗の株は技術だ!」を視聴した

放送日の26日、相場先生は、数十銘柄を朝の寄り付きで空売りして、約2時間後の10時過ぎにはすべて手仕舞ったとのことです。金額にして約1億円分の売りです。

どうして空売りを入れたかというと、前日のダウが下げて、日経先物も下げたため、「雰囲気的に下げると読んだ」ため、売りを入れたそうです。

前日のダウが下げて、日経も下げたからといって、個別株が下がるとは限りませんが、今回はダウも日経もチャート的には弱い形(逆PPP、2日上げて下げた)をしていたため、上手くいったとのこと。

相場先生は、たまにはこういったトレードもされるようです。

さて日経先物の状況ですが、相場先生の見立てによりますと、まだ買いではないし、売りでもない場面です。


TradingViewで日経先物の最新チャートを見る

上のチャートは10月30日の午後2時30分ごろの動きです。日経先物は13本下げており、17本下げるのであれば、あと4本あります。

しかし、現状を見る限り、よく分からない動きになっています。

そこで相場先生の提案は、「分からない日経先物をやるよりも、もっと分かりやすい動きをしている個別株をやったほうがいい」とのことです。

原油

相場先生によりますと、原油は今はやらない方が良い動きをしています。


TradingViewで原油の最新チャートを見る

ずっと青(30日線)と紫(50日線)が並行で上げてきて、ついに青が横ばって下を向き始めました。そして青と紫の間にロウソク足が入りました。

この2本のMAの間では、少し上げると少し下げる、また少し上げると、少し下げるといった動きをしますので、この間は手を出さない方が良いです。

次に下半身(赤の5日線の上にロウソク足が半分以上出た状態)になるとW底になりますので、少しは上げると思われます。

ただ現状では赤が緑の下にありますので、赤と緑を同時に超える「W下半身」が望ましいです。

ゴールド

底から飛び出した陽線が、窓開け陽線だったため、買わなかった人(株塾生か?)が多かったそうです。その理由は、窓開け陽線の後に少し下げると思ったからです。

しかし、10日に陰線コマが下げの代わと見て、「このコマの後に陽線が出たら買ってもよかった」と、相場先生は話していました。


TradingViewでゴールドの最新チャートを見る

その後上昇して行き、月、火と下げて水曜日に陽線で戻したので、そこは買い。つまり、緑と赤が並行して上げている中、2日下げただけで戻しているので、そこは買いとなります。

ただし、下からはだいぶ本数が経過しているので、水曜日に買いを入れたのなら、そろそろ手仕舞いを考えるタイミングになっているとのこと。

相場の提言

本日の「相場の提言」は以下の2つです。

  1. 最近の下落相場でマイナスが膨らんでる人はどこを直せばよいのか
  2. どうしたら今、プラスになっているか

ワークマンの例

ワークマンで損をしている人は、「だいぶ下げてきたので、そろそろ買ってみよう」と思い、買った人となります。

買った後に買った理由が消滅したら、買いを手仕舞って売りを入れるべきです。

0-1で入ったのなら、2-1にするとか、1-0にする。

その翌日に陽線が出ますが、赤の下にあるので買いを入れる理由にはなりません。したがって、売り玉は継続のままです。

もちろん相場流を知っている人なら、買いを入れることはありませんが、それ以外の人は「雰囲気」で買ってしまいがちな場面です。

相場流を少しかじったことがある人なら、10月の横ばいで「買いの仕込み」を入れた方となります。

ところが、買い仕込みした後に陰線で割り込んだので、ロスカットをするか売りヘッジを入れるべきなのに、そうしていない人は、大きなマイナスを食らっていることになります。

日産自動車の例

日産自動車のトレードで、今マイナスになっている人は、10月前半の下半身で買って、逆下半身になった後も買い玉を持っているとマイナスになってしまいます。

相場流を学んでいる人からすれば、「なんで買い玉を持っているんだ?」となる場面です。

それでもマイナスになる人のメンタルは、一度買い玉を持つと、しっかりと利益が乗るまで持ち続けるメンタルとなり、少し下げても「そろそろ上がる」となってしまいます。

日産自動車の場合、買い玉を入れた場所はオレンジの100日線の上ということもあり、少し下げても「どこかで上がるだろう」と都合よく考えてしまいがちになります。

しかしながら、絶対に注意しなければいけないことは、買いを入れた後に逆下半身が出たということは、売りのサインがでたということです。

ここでとるべき行動は2つです。

一つ目は、買いを手仕舞って売りに変える。二つ目は、買いを持ったまま買いより多い売り玉を入れる、です。

人によっては二つ目の方法を躊躇するかもしれません。というのも、「売りを増やした後に上がったらどうしよう」と考えるからです。

この場合は、下げずに上に抜けたのだから、売りを手仕舞って買い玉を増やすようにします。

それでも「その後、また下がったらどうしよう」と心配する人もいることでしょう。

そうならないようにする方法はただ一つ。「そんな場面でトレードしない」ことです。つまり、この日産自動車の場面のように、MAが集中している場面ではやらないということです。

ニデックの例

ニデックのトレードで、今マイナスになっている人は、「こんなに下げたんだから、そろそろ上げるだろう」と雰囲気で買った人。

相場流だと、そもそも赤の内側に陰線がありますので、買う理由はありません。むしろ、ここは絶好の売りの場面でした。

5日線が下を向いていて、その内側に陰線があるときは、絶対に買ってはいけません。

10月12日に、赤が緑の上に出て陽線下半身が出ています。これを見て「いよいよ上がるな」と思って、買ったとします。その後買い玉を持っていたとして、20日に赤と緑を割る陰線が出たのに買いを持っていたとします。

ここでやるべきことは、下半身が理由で買って、そののちに逆下半身になったのだから、買いをロスカットして売りを入れるべきです。あるいは、買い玉より多い売り玉を入れるべきです。

このように建玉の操作をすると、その後の下げでプラスになっているはずです。

10月12日の下半身で買うのという選択はあったのか、という疑問が出ます。

相場先生の回答は「なくはないけど、青が下を向いているので、すったもんだあるかもしれない」と予測していれば、2,3日後の上ヒゲ陰線で手仕舞って、また上に飛び出したら買おうと思った方が良いとのことでした。

伊藤園の例

1週間くらい前の下半身で買って、その後、逆下半身が出たのにヘッジを入れなかったか、手仕舞わなかった。

まとめますと、いまマイナスになっている人の特徴は、下半身で買った株を持っていて、逆下半身が出たのにヘッジを入れられなかった、あるいはロスカットできなかったということです。

または、値ごろ感で買ってしまったのも特徴に挙げられます。

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