ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」が帰ってきた!

Oleksandr PidvalnyiによるPixabayからの画像

【11月1日放送分】相場師朗の株は技術だ!を視聴した

約1年半ぶりに「相場師朗の株は技術だ!」が再開されました!

初回となる11月1日放送分の内容も、これまで通り有料級の濃い内容でした。

今回の記事では、11月1日放送分のポイントとなる点をご紹介したいと思います。

日経先物の最近の動きと、これからの動きについて

現在(放送当日)の日経先物の動きは、27000円近辺で動きが止まっている感じがする。

5月も27000円まで上がると一回下がっている。翌6月も27000円まで上昇すると下がってしまう。7月も27000円まで行くと下がってしまう。その後、27000円を越えると上昇してきた。

つまり、27000円が日経先物の関門となっている。

さらに見て行くと、10月の初めに27000円を越えたが、少し上げて下げた。そして、26000円で止まり、再度27000円まで上昇するが、27000円辺りで足踏みしている。

しかし、24日以降は27000円の上で動くようになってきた。その後少し下げるが27000円で下げ止まっており、10月31日には価格は27000円から始まって上昇している。

下値が切り上がってきている。つまり、27000円という重要な節目を割らなくなってきているので、日経先物は強い感じを示している。

週足を見ると、27000円の関門がさらによくわかる。昨年5月に27000円近辺で止まっている。7月と8月にも27000円で止まっている。10月にも27000円で止まっている。

今年に入り、4月~7月ごろも27000円近辺で足踏みしているように見える。しかし、ここにきてこれまで関門だった27000円を抜けてきた感じがする。

次に月足を見ると、様子が少し違う。今年1月以降、ボックス圏内での動きをしているだけだった。

11月と12月は、このボックスの範囲で動いて行くのだろうか。

この範囲の上に行くのか下に行くのかというと、すでに27000円での足固めができているので、とりあえずは上がって行く。

ところが、その上に28000円という強力な節目がある。どういうことかというと、日経先物は2000円ごとの価格帯で売りが入るクセがある。そして2000円ごとの価格帯で下げ止まるクセがある。

今は27000円辺りで動いているので、あと1000円ほど上昇したところで頭打ちとなるのかが見もの。

日経先物の総括

日経先物の月足はもみ合っている。今年の1月から10月までは、一定の範囲内で陰線と陽線が交互にやってきている。

このような状況になると、今後、どちらかに大きく抜ける可能性が高い。

今まで一定の範囲内で動いていたという事は、売る人と買う人で綱引きが行われていたといえる。

ご存じの方も多いと思うが、綱引きは、始めは両者の力は拮抗しているが、やがてどちらかに動くと、一気にそちらの方に動いてしまう。

株の場合も同じ。売りと買いの力が拮抗している時は、一定の範囲内で動くが、やがてどちらかに大きく動く。従って、動いた方向につくのが良い。

最後に週足をもう一度確認。各移動平均線が集中してきている。過去50,30,10,5週が集中しているという事は、いずれどちらかに大きく動く。

月足での推測と週足での推測が一致しているわけなので、これはどちらかに大きく動く。

動いた方につけば大儲けできる可能性がある。

個別銘柄について

上がっている銘柄もあれば、下がっている銘柄もある。

上がっている銘柄はメルカリ、ソフトバンクG、コマツ。下げている銘柄は京セラと平和不動産。

メルカリとソフトバンクGは、底値がかたまってきていた。底値まで下げると上昇して、また底値まで下げると上昇という動きを繰り返してきた。これは月足でも週足でも確認できる。

下げている京セラと平和不動産の月足を見ると、過去何年分の高値に到達していることがわかる。

つまり、京セラも平和不動産も行きつくところまで行ってしまったということ。そこへ悪い業績が発表されたので、下げたということ。

まとめると、上がっている銘柄は過去の安値で止まって上がって、安値で止まって上がってを繰り返してきた銘柄が、ついに上がってきた。

下がっている銘柄は、そこそこ高値まで行っていた銘柄が下げたということ。つまり、何もニュースがなくても下げる予定だった銘柄が下がったということ。

つまり、世の中のニュースに左右されずに上げと下げを取れるということ。

4385 メルカリ

月足チャートを見ると、2018年、2020年、2022年に2000円近辺で下げ止まっていることが分かる。

月足を形成するために、さらに多くの投資家が売買をしてきている。

例えば、1日で売り買いする人が1000人だとすると、1週間で売り買いする人は5000人となる。1か月で売り買いする人は、その4倍なので20,000人になる。月足は、その20,000人が作ったチャートとなる。

それが過去数年にわたり2000円辺りで止まっているという事は、メルカリ株を2000円以下で売ろうと思った投資家が、この世の中にほとんどいないという事が分かる。

次に週足を見るとさらによく分かる。2000円まで下げると上がる、また、2000円まで下がると上がる、を繰り返してきている。

相場先生は、メルカリは2000円を割る可能性がほとんどないと予測して、2000円まで下げたところで買いを仕込んでいた。これが相場流の仕込み方。

9984 ソフトバンクG

孫さんが投資で失敗して数兆円の損失を出したといわれていますが、月足を見ると2022年1月から株価の下限が決まっていることが分かる。

この下限より安い株価で買う人がいない。

週足を見るとさらによく分かる。下げても5000円辺りで下げ止まり、上昇を繰り返してきている。

相場先生はで株価が5000円以下になると買いを仕込んでいった。

6301 コマツ

コマツの週足を見ると、去年の7月は2600円で下げ止まった。8月も2600円で下げ止まった。10月、12月、今年2月も2600円で下げ止まった。そして今月2600円で下げ止まった。

この動きから2600円以下はあまり考えられないということになる。

次に日足を見る。ずっと下げてきたが、26000円で止まって、上昇して、次は2600円まで下がらなくなった。つまり、下値が切り上がってきているので、この辺は買いの仕込み時となる。

ただし、コマツの直近の高値の限度は3000円なので、ここまで株価が上昇すると下げるかもしれない。

6301 京セラ

業績が悪かったので下げたと報道されているが、月足を見れば一目瞭然。

2017年に株価は頑張って上昇したが、8000円に到達後に下げた。また、頑張って上昇したが、2020年は株価は8000円に届かず。その後下げて、また頑張って株価は上昇したが、再び8000円届かず。

今回も頑張って上昇して8000円に到達したが、9月の月足ロウソクは上ヒゲ陰線となり、これでもう上昇は終わったと判断できる。

したがって、京セラは9月の時点で株価の上限に達しており、投資家たちは買い玉を手仕舞いして、売り玉を仕込み始めたと考えられる。

まとめ

番組中でも相場先生が話していましたが、相場流トレード法は「出口調査」を使ったトレード法と言えます。

株価の終値というのは、世界中の投資家が売買した結果が終値として出ているものです。

事前にいろいろな情報を集めて株価予測をしても、たいていの場合、その予測は外れます。かつて存在したLTCMのように、世界最高峰の頭脳を結集したヘッジファンドも最後は破綻しました。

当たるかどうかわからない予測などと違い、東京証券取引所が公正に発表した終値を繋げたチャートは、まさに世界中の投資家たちに行った出口調査と言えます。

そのチャートが徐々に下がらなくなってきたということは、これ以上下がらずに上昇して行くという事です。

反対に、これ以上株価が上昇しないということは、株価は下がって行くということです。

相場流は、これらの動きを予測して仕込んで行くやり方です。

「出口調査の理論でトレードすると上手く行くことを分かってもらいたい」と、相場先生は話しています。

最後になりますが、ラジオNIKKEIの「相場師朗の株は技術だ!」は、以下のリンクから視聴できます。

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