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相場流ではボックス相場から上抜けするタイミングをどう図るのか?

10月3日放送の「相場師朗の株は技術だ!」を視聴した

今回放送は10月5日に行われた新年会の前々日の番組ということもあり、相場先生は気合が入っていました。

まずは市場環境の解説からです。

日経先物はボックスでの動き(放送当時)ですが、上に抜けて、さらに直近高値も抜けてくると、再び4万円回復もあるとのことでした。

本日(10月8日)の日経先物の日足チャートを見ると、相場先生が説明していたボックスを上抜けしそうな値動きになっています。

ダウとナスダックは赤の5日線と緑の10日線が交差しており下げ傾向にあります。

「このまま下に割り込んでくると、円安傾向といっても日本株も下げてくる可能性も出てくる」と相場先生は話していました。

視聴者からの質問

質問1

横這ばい相場から上下に抜けるときの売買タイミングが掴めません。上抜けしたかと思い買ったら下がってしまい、損切することがあります。この場合の売買タイミングの掴み方を教えてください。

前の高値をどのくらい抜けたら、「抜けた」といえるのでしょうか?

相場先生の回答

以下は日経先物の日足チャートです。11月には約半月横ばっています。そこから下がってもう一度上げました。その後、11月の横ばいの価格帯まで上げてきて、また下げました。

また上昇したけど11月の横ばいの価格帯で少し下げたけど、その次は抜けてきました。相場先生は抜けたところで買いを入れて、上昇の起点から14日目の陰線で手仕舞いました。

では、「どのくらい抜けたらいいのか」ですが、陽線で何百円以上抜けたらいいとか、何%抜けたらいいというわけではありません。

(上昇の場合は)陽線半分か1本抜けたら「抜けた」ということでOKです。

さらに上のチャート場合だと、移動平均線の順番がそろっており、すべてが上を向いています。つまり、株価が上昇トレンドに転換した後に上抜けしたため、勝率が高くなるわけです。

チャート左側の9月に株価は前の高値に並んでいますが、上抜けしなかったため下げてしまいました。

ただたんに抜けた抜けないではなく、その時の移動平均線の順番が重要です。また、抜けたところが16本目、17本目だと伸びしろがありません(チャート中央の11月の上抜け)。

質問2

「ものわかれ手法」の損切ラインはどのように決めていますか?

相場先生の回答

以下はエムスリーの日足チャートです。チャート中央の8月に赤と緑のものわかれが発生しています。

赤が緑に向かっていったが緑を割らずに上がっていきました。これが「ものわかれ」です。

ものわかれはたいてい上手くゆきますので、買ってみた。しかし、すぐに5000円という重要な節目に当たり陰線で逆下半身になったので、手仕舞いました。

この場合、手仕舞った場所が損切ラインになります。

ものわかれと損切ラインの関係はこのようになりますが、ここで買わない判断基準があります。

それは、オレンジ越えからのロウソクの本数です。このものわかれで買ったところは、オレンジ越えから数えて14本目でした。

相場流では14本~17本で下げると教えていますので、14本目で買っても伸びしろがありません。

次にチャート左側にもものわかれが発生しています。ものわかれ発生後の陽線で買いを入れたけど、最初の陰線、または2本目の陰線で手仕舞います。

その理由は、オレンジを初めて超えた後の値動きの特徴として、いったん下げることがあります。なので、ものわかれ後に発生した逆下半身でいったん手仕舞います。

この2つは「ものわかれ」ではありますが、真ん中のものわかれは本数が行き過ぎているため買わない場面です。

左側のものわかれは、間もなくオレンジを超えるがゆえに、買わない場面です。また、ロウソクの本数も下から数えて12本目です。

仮に、ここで買ったとします。買った後に下げたらいったん手仕舞います(損切り)。そして、前の安値まで下げずにもう一度オレンジ超えたら買うようにすれば、次の上昇を獲ることができます。

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