なぜ株式トレードにシミュレーションが必要なのか?

9月26日放送の「相場師朗の株は技術だ!」を視聴した

9月26日放送の「相場師朗の株は技術だ!」を視聴しました。

番組冒頭では、日経先物の現在の動きの説明がありました。その後は、ゴールドの今後の動きの予想と相場先生がユーロポンドを買った理由についての解説でした。

そして、今回の「相場の提言」は、株式トレードにおけるシミュレーションの重要性についてでした。

日経先物の動き

日経先物は高値が揃ってきています。特筆すべきは、オレンジまでロウソク足が下げてきたこと。

紫の50日線が横ばっている。青の30日線が横ばっている。緑の10日線と赤の5日線が下を向いている。

長期MAの紫と青が横ばっているということは、同じ価格帯で上に行ったり下に行ったりしているため、このように横ばいになってきています。


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このような時はトレードしない方が賢明ですが、もしやるならば、(26日火曜日に)陰線が出たので売りから入る。そのまま下がっていったら、売り玉保有でもいいですが、明日(27日のこと)、陽線が赤の5日線の上に出てきたら、売玉を持ったままで買いヘッジを入れるようにすること。

その後、下がって行きオレンジを割った後に、少し上げただけでオレンジを超えられずに下落したら、さらに下落する可能性があるとのことでした。

次に週足チャートを見ると、W天井を形成しているのが分かります。

もし32000円を割ってくると、大きく下げてくるかもしれないと、相場先生は話していました。

ゴールドの動き

月足を見ると、天井圏にあるのは間違いありません。高値が揃っており、過去の高値を超えそうもなさそうです。そして、ついに月足が陰線がちになってきました。

5月は長い上ヒゲを伴った陰線でした。6月は陰線。7月は陽線でしたが、5月高値を超えられずに、8月、9月と陰線になりました。

この分だと月足が緑に下に出てくる可能性も出てきます。

週足では、紫と青の間に赤と緑があるので、乱高下する可能性がある。その結果、どっちに行くかということになる。

ゴールドをトレードするのであれば、乱高下が予想されるため、長期の戦いはせずに、短期で戦うのが良いとのことでした。


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日足で少し上げて紫を超えずに下がり、もう一度青を割ってきたら、そのまま下がってくると相場先生は話していましたが、その後は、実際にそうなってきました。

日経先物もゴールドも現在、天井圏にあります。天井圏の値動きは荒い動きとなりますので、玉の長持ちはせずに短期でのトレードに徹するのが良いとのことでした。

ユーロポンドと原油のチャートが酷似している

相場先生はユーロポンドを買っているそうです。買った理由は、数か月前の原油の動きに酷似していたからだそうです。

この2つを比較してみると、たしかに似ています。


TradingViewでユーロポンドの最新チャートを確認する

相場先生は、銘柄選びのコツとして、「どの銘柄が良い」という理由で選ぶのではなく、値動きで選ぶべきと話しています。

値動きが、トレードしやすい銘柄を選ぶ。つまり、同じ銘柄であってもタイミングによって、取りやすい値動きになったり、取りにくい値動きになったりします。

したがって、いくつかの銘柄を追いかけて、取りやすい値動きをとらえられるようになることが重要です。

そして、もしエントリーした後に「こうなったらこうなる」と、読めるようになれば、トレードすればたいていの場合、勝てるようになるとのこと。

エントリーしない時というのは、先が読めない時になります。先が読めない時はエントリーしないので、負けることはありません。

シミュレーションの話

今回の「相場の提言」は、シミュレーションの話でした。

相場先生は元ソフトバンク監督の工藤公康氏と対談をされました。

その時に工藤さんから、「我々プロの世界では、投手がどう投げたら打者はどこに打って、その時野手はどう動くか、というシミュレーションがすべて出来上がってるんです」言われたそうです。

相手に点を取られる場合は、想定外の動き、つまりシミュレーション外のことが起きたときで、そこからガラッと動きが変わり、そこを相手に付け込まれて点を取られるのだそうです。

ちなみにプロは想定外のことは滅多に起こらないとのこと。

相場先生曰く、「これは株トレーでもまったく同じことがいえる」とのことです。

相場流では、例えば、日経先物において、「今日陰線が出たら次は陽線でこうなるだろう。あるいはああなるだろう。もしこうなったら、こうしよう」という感じで、予めトレードプランを立ててからエントリーします。

ちなみに相場先生は、ロウソク足1,2本であれば、ほとんど取れるとのことです。

ユーロポンドのシミュレーション

先ほどご紹介したユーロポンドの日足チャートを使って、相場先生の説明を基に、シミュレーションをしてみました。

次の動きがシミュレーションできるようになれば、相場先生のトレードに近づくことができます。

「シミュレーションできるようになるためには、チャートをたくさん見ることです」と、相場先生は話していました。

そうすることで、チャートの動きが頭の中にストックされて行きますので、次に他の銘柄のチャートを見たときに「これ、ユーロポンドのチャートで見た値動きだな。なるほど、これなら先が読めるな」となります。

とにかく、相場流を究めたいのなら、たくさんのチャートを見て、シミュレーションを行うことです。

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