⇒ 相場師朗先生主宰の株塾とは?

知らないとマズイ、株価上昇の終わりを見極める方法とは?

5月30日放送の「相場師朗の株は技術だ!」を視聴した

5月30日時点では、相場先生は、すでに打診売りをしているとのことです。

現在、日経先物が上昇しています。先週2日間下落しましたが、再上昇してきました(6月2日時点では、さらに上昇し続けています)。


TradingViewで日経先物のチャートを見る

一方、個別銘柄は下げはじめている銘柄が多いとのことです。

相場先生はヤクルトをカラ売りしており、30日に手仕舞ったと話していました。

日経先物が33年ぶりの高値に入りましたが、それに釣られることなく、個別銘柄の動きを観察して、弱ってくれば売りを入れると利益が取れます。

ただ、ヤクルトもこのまま下げ続けることはないので、どこかで下げ止まります。現在、下落9本目なので、明日以降横ばいの動きになり、陽線が出て下半身になれば、下落は一旦終わりとなります。


TradingViewでヤクルト本社のチャートを見る

ヤクルトが元の高さ戻るというのはあまり考えられず、どこかで一度下げることが考えられますのので、そこでも売りを狙えとのことです。

今現在、日経先物が上がっているからといって、今からでは買えません。しかし、売りも怖くてできないので、作戦が立てづらい状況にあります。

なので、相場先生のアドバイスとしては、日経先物は観察しておいて、作戦が立てやすい個別銘柄を手掛けた方がよいとのことです。

日経先物は限月もあるし、SQもあります。さらに日経先物を買っている海外投資家は「儲けたいから」買っているわけです。

つまり、買っている段階では「含み益」であって儲けではありません。なので、彼らはいずれ日経先物の買い玉を手仕舞って現金化してくるはずです。そうなって初めて日経先物は下げてきます。

その予兆が逆下半身発生となります。

ドル円とゴールド

相場先生は、一度ドル円の買いを手仕舞ったけど、買い直したと話していました。

その理由は、月足チャートで買いのサインが出ていたからです。

ドル円はPPPで上昇した後、昨年12月に天井をつけて下がってきました。その後、過去3か月間は横ばいだったのが、上に抜けてきました。

(左が日足、右が月足です)

TradingViewでドル円のチャートを見る

前のロウソク2~3本の一番高いところから始まって上に抜けたロウソク足の形を、株塾では「ロックダウン」と呼んでいます。これは上に抜けて行く強いサインです。

したがって、いまドル円の売りを入れると上に持って行かれるので、潮目が変わるのを待つのがベストです。潮目が変わるサインは逆下半身となります。

ただ、赤を割った逆下半身だとまだ弱い。緑まで下がって、その後上げて、その上げが弱いのを確認してからの売りを考えた方がいいとのことです。

次はゴールドです。

「下げて17日目なので、一回上がるはず」と相場先生は話していました。明日あたりに下半身が出たら、一度上がる(放送日翌日、実際に下半身が出て上昇しました)。

「上がった後、2000ドルを越えないで逆下半身が出たら、少し売ってみたい」とのことでした。


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PPPとは?

PPPとは、株塾用語でパンパカパンの略。一般的にはパーフェクトオーダーと呼ばれており、すべての移動平均線が同じ方向を向いている状態のこと。

大幅上昇の一旦の終了、そして再復活を捉える

この日の相場の提言は、「大幅上昇の後はどうなるのか?」という内容でした。

日本新薬

相場先生は、日本新薬が8000円くらいだった時に売りを入れて、6000円辺りで手仕舞ったそうです。

月足は14年から18年までPPPで上げていました。このPPPの間も一回下げるけど、大幅下落にはなっていません(2018年)。下げてもすぐにまた上がっています。


TradingViewで日本新薬のチャートを見る

そして次に下げた時「いよいよか!」と思っても、また上がってきました。

商船三井の週足が、日本新薬の月足チャートの天井圏の形に似ています。つまり、PPPが終わって、天井圏で上がったり下がったりしている動きです。

(チャート上段が日本新薬の月足、下段が商船三井の週足です)

TradingViewで商船三井のチャートを見る

PPPが終わって、ぐっと下がったからといって、その売り玉を長く持っていると、また上に持って行かれてしまいます。

PPPが完全に終焉を迎えるためには、紫と青と緑がくっつかないといけません。その理由は、PPPが継続している間は、オレンジと紫と青と緑の間隔が開いており、この間隔が狭くなって、くっつかないと、PPPは完全に終了しないからです。

この間のトレードのやり方としては、PPPの終了をひたすら待つのではなく、PPPが一回崩れて下げ、その後、上げて、また崩れて、と繰り返すので、その都度、売りと買いで取って行けばよいとのことです。

これを何回かやっているうちに、やがてオレンジと紫と青と緑の間隔が狭まってきます。

各MAが近づくということは、PPPで上昇した結果、天井圏を迎えて値動きが一定の範囲でしか動かなくなって横ばってくるため、それぞれの移動平均が同じくらいになってきます。

そうするといよいよ上昇が終わるため、そこから下落を狙って行けます。

商船三井は週足チャートで日本新薬は月足チャートですが、日足でも週足でも月足でも、同じ動きをします。つまり、時間軸は違っても、チャートの形はフラクタルです。

ただ、日足で天井圏くらいだと、週足と月足ではまだまだ天井圏の形になっていません。

三井松島HD

三井松島HDは下落トレンドに入っています。相場先生はカラ売りで取ったとのことです。

相場先生の話では、これはまだ下がるとのことです。

9月に天井をつけて、その後大きく下げました。9月に天井をつける前はPPPだったので、今の日経先物と似ている動きをしているというのが、下げる理由です。


TradingViewで三井松島HDのチャートを見る

大きく下げた後は紫に当たって反転上昇しています。しかし、前の高値を越えられないで、また下げました。今はオレンジの100週線と紫の50週線の間に入っています。

これはもう少し下げると、またもう一回上げてくると思われます。もし、その上昇があまり高く行かずに下げると、先ほどの日本新薬のような動きになってくるとのことでした。

三井松島HDの詳細説明

21年の8月から22年8月に天井をつけるまで、1年間上昇しました。この間、PPPなので下がっても上がる、下がっても上がるを繰り返し、下値を切り上がって上昇しています。

そして天井で上ヒゲが出て、その後、大幅下落するけれども、紫で下げ止まりました。もう一度上がって、少し下げて、また上がって、過去の高値付近で下げ始めました。

現在はオレンジと紫の間に株価が入っている状態です。これはもう一度、どこかで上昇すると思われます。

この状態を月足で見ると、1回目の下げが終わって、もう一度復活上昇した後の下落の途中にあります。

前回の下値まではまだ下げていないので、もう少し下げるかもしれません。そうなると、前回の安値あたりで下げ止まって、もう一回上がることも考えられます。この予測は週足で予測したのと同じことです。

日足チャートで見ると、すでに下げ切っているように見えますが、月足で見ると、まだ下落の途中にある状態に見えます。

東邦チタニウム

東邦チタニウムも相場先生はカラ売りで取っています。これは昨年の3月から6月まで、3か月間大暴騰しました。

その後一回下がりましたが、また上がりました。そして9月にまた下げましたが、その後再び大暴騰しています。その後下げて、また上げた。その後は下げていきました。


TradingViewで東邦チタニウムのチャートを見る

まとめますと、PPPで上昇一辺倒だったのが一旦は下落します。

しかし、PPPは強いので再び上がる。そしてまた下げる。でもまた上がる。これを繰り返しているうちに天井をつけて、青(30週線)と紫(50週線)がだんだんと近づいてくる。

月足でも同じ動きになるが、月足で判断すると時間が掛かるため、週足を使って判断した方がよいとのこと。

「今回ご紹介した銘柄の中では、商船三井が面白いかもしれない」と相場先生は話していました。

これは基本的に下げる動きになっているからというのが理由です。ただ売りを入れた後に上げて前の高値を越えてくると、買いヘッジを入れる必要があるとのことです。

東邦チタニウムの週足と月足

週足では下がり切っている感じがしますが、月足では違って見えます。PPPで上昇した株価が、一旦下がっている状況にあります。

相場先生の話では、週足チャートを演繹するならば、もう一回上がるかもしれないため、ここで上昇が本当に終わるとは判断できないとのことです。

(チャート上段が週足、下段が月足です)

商船三井

日足チャートでは結構下げていますが、週足で見るとPPPの上昇が1回終わったところです。相場流を知らない人は、この下落を見て天井と判断するから、その次の上昇でやられてしまうことになります。

(チャート上段が日足、下段左が週足、下段右が月足です)

PPPは強いので、1回目の下落はその後、再上昇します。そしてまた下げる。「今度こそ下げる」と思ていると、また上げる。「いよいよ下げる」と思っていると、また上げる。

そして株価がオレンジ近くまで下げるけど、また上げます。その後はボックスでの動きを続け、次第に高値が切り下がってきて、各MAも集中してきて、株価がオレンジに近づいてきています。

各MAが近づいてきたということは、値動きがなくなってきたということです。値動きがないということは、買いが入らないから上がらないということになります。

現在の株価以下で買った人は全員儲かっています。そして、誰かが利確し始めると、株価が下がってきますので、それを見た他の投資家たちも利確を始めます。

このように連鎖的に売りが増えてくると、株価はオレンジを割ってきます。

オレンジを割ってくると、「これだけ下げたんだから、そろそろ買いかも?」と考える人が買ってくるから、株価は上昇し始めます。

そうなると最初の下落で売りそびれた人が売ってくるため、株価は下がって来ることが考えられます。

最後に商船三井の月足を見ると、伸び悩んでいる状態が見て取れます。この分だと、2600円辺りまで下げてもおかしくなさそうです。さらに下げるとなると、2000円くらいまで行きそうな感じです。

月足で2000円くらいまで下げるとなると、まだ何か月もかかるため、日足では上げ下げを繰り返しながら、下げて行くことになります。

現在は上に行くか下に行くかの綱引きが行われており、小康状態にあります。

商船三井の業績や社会情勢など分らなくても、相場流トレード法を理解すると、チャートから得る情報のみで、これだけのことが予測できるようになります。

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