優秀なトレーダーは育成可能なのか?
これまでに何らかの金融商品のトレード経験がある方は、「タートルズ」という名前を聞いたことがおありの方は多いのではないかと思います。
タートルズとは、アメリカの商品先物トレーダーであるリチャード・デニス氏が育てたトレーダー集団です。
そして、同氏は400ドルの元手を約10年間で2億ドルにしたと言われている伝説的なトレーダーです(Wikipediaより)。
商品先物トレーダーとして大成功を収めたリチャード・デニス氏は、「成功するトレード技術は教えることができる」と確信していました。そして、同氏はパートナーであったウィリアム・エックハート氏と賭けをしました。
パートナーであるエックハートと『優秀なトレーダーを育成できるか』という議論、賭けをする。そして1983年と1984年、2度に亘り『ウォール・ストリート・ジャーナル』に広告を出し、教えられた投資手法は絶対に口外禁止という条件の元、トレーダーを募集、育成した。 最終的には「タートルズ Turtle Traders」は23人育成され、成功をおさめているため『優秀なトレーダーを育成できる』という結論にいたる。 タートルズの名前の由来はデニスが東南アジアに旅行に行ったときに見た亀の養殖から、トレーダーを養殖する事とかけた事から。(引用:ウィキペディア)
英語版ウィキペディアによりますと、1984年1月に2週間のトレーニングを終了した23人のタートルズは、それぞれ投資用口座を与えられ、教えられた通りにトレードするように命じられました。
そして、1ヶ月の試験的トレード期間が終了した後、優秀な結果を出した数名にそれぞれ25万ドルから2百万ドルのトレード資金を与えました。
そして、それから5年後、彼らが運用するトレード資金は1億7千5百万ドルに膨れ上がっていました。デニス氏は見事賭けに勝ったのです。
門外不出の手法を明かした2名の元タートルズ
彼ら「タートルズ」が使った手法はトレンドフォローで、ドンチャン・ブレイクアウトに代表されるような20日・50日のブレイクアウト手法に資金管理を加えたものだそうです(参考元:ウィキペディア)
デニス氏からトレード手法を教わったタートルズ達には「トレード手法を口外してはならない」という守秘義務があったようですが、2名の門下生はタートルズの手法について本を出版しています。
もちろん、同手法の全てが明かされているわけではないようですが、そのうちの1冊は私も以前に読んだことがあります。
それが以下の本です。
私がこの本を最初に読んだ時は、システムトレードを諦めて裁量トレードを実践していた時だと思います。なので、本で紹介されている手法は参考にしませんでしたが、「読み物」としては結構面白かったのを覚えています。
日本に「タートルズの手法」を教える人がいる
本日、私は知人からとあるオンライン学習サイトを教えてもらいました。
そのサイトはWazaar(ワザール)というサイトなのですが、このサイトでは、マネー運用、フィットネス&スポーツ、料理、自己啓発、音楽、ビジネス&マーケティングや語学・英語などがオンラインで学習できるようです。
オンライン学習サイトはアメリカでは結構流行っており、業界最大手はUdemy.com(ユーデミー)です。同サイトは日本でもビジネスを展開しており、日本でのパートナーはベネッセです。
私もUdemyではNLPやライティング、そしてウェブマーケティング関連の動画を購入したことがあり、動画の内容はかなりレベルが高いと感じました。
Udemyは日本でサービスを提供してまだ日が浅いせいか、同サイトでは日本語での動画はそれ程多くありません。株トレードに関しては、動画が1本あるだけです。
話をWazaarに戻しますが、同サイトでも投資に関する動画が1本アップされています。それが今回の記事でご紹介した「タートルズの手法」です。
この動画では、ラジオNIKKEIで『小次郎講師流「ボリンジャーバンド」の極意』という番組に出演されている小次郎講師こと手塚宏二さんが講師を務めています。
アシスタントは「みんなの株式」の川島さんという方です。たしかこの方は相場師朗氏が講師を務めた「9step株式投資プロジェクト」で司会をされていた方だと思います。
Wazaarのモデルとなった「本家?」Udemy.comと同様に、Wazaarでも動画教材の冒頭部分(約25分)が無料で視聴できますので、ご興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか?
※Wazaarのサイトは閉鎖されました。