
相場の潮流
2026年11月5日放送「株は技術だ!」の注目ポイントをまとめました。
本日のマーケット振り返り
11月5日の東京株式市場で、日経平均株価は4日続落し、終値は前日比1110円73銭安の61077円80銭となりました。終値としては5月20日以来、約5ヶ月半ぶりの安値水準です。
前日のアメリカ市場でAI・半導体株が下落した流れを受け、東京市場でもAI半導体関連銘柄が軒並み売られ、日経平均の下げ幅は一時1400円を超えました。
もっとも朝方は、前日のダウ工業株30種平均が大幅高となった流れを引き継ぎ、リスク許容度の高まった投資家の買いが優勢でした。
本日の主要データ
- 売買代金:概算11兆7850億円
- 売買高:39億5805万株
- 東証プライム値上がり銘柄数:1113
- 値下がり銘柄数:410
- 横ばい銘柄数:12
アメリカ中間選挙と日経平均:イベントはすべてチャートに織り込まれる
アメリカの中間選挙がほぼ終わり、民主党圧勝という結果になりました。では金融相場はどうなるのか?
結論から言えば、政治イベントの結果は事前にチャートへ織り込まれています。
日経先物のチャートを見てみますと、相場流の考え方どおり、天井から崩れてオレンジを割り、逆パンパカパンになりました。その後、4本上げて再び下落しています。
チャートだけを見ても「昨日中間選挙があった」とは分かりません。
市場に参加する大口・小口、外国人・国内投資家など、すべての投資家の売買結果が集約されたものが「チャート」です。イベントに惑わされず、いつもどおりチャートを見ていればよいのです。

今後の上昇に向けたチェックポイント
移動平均線の並びは、上からオレンジ(100日線)、紫(50日線)、青(20日線)、緑(10日線)、赤(5日線)です。
ここから上がるにはどうすればいいのか。「いつ上がるか」は簡単には分かりませんが、「上がるための条件」は分かります。
- 上がるためには、赤が緑を超えなければならない
- 赤が緑を超えるには、まず下半身が出なければならない
- 下半身の後、横ばいか上昇が続くと、赤と緑が逆転する
- 赤と緑が逆転して上がっても、青が下を向いている間は、もう一度下がる可能性がある
- 軽く下がってまた上がれば、今度はオレンジ際への挑戦になる。ただしオレンジも下を向いているので、そこで跳ね返されればまた下がる
ドイツ指数:10/27に買い
相場先生が「買っています」と話していたドイツの指数です。中間選挙とは関係なく、今後の参考にしてほしいチャートとして紹介されました。
オレンジ線でもたつき、一度割ったものの前の安値は割らず、またオレンジ線へ。その後オレンジ線を超えて、下げても前の安値を下回らず、完全にオレンジ線を超えたところで買ったのが10/27です。
途中は我慢して持ち続けています。まもなくパンパカパンになるので、一度下げてから上がってくれればいい、とのことです。
ゴールドの悩みと売りヘッジの活用
ゴールドは4日連続で上げています(2日目に陰線は付けていますが)。高いところで買ってしまい、含み損を抱えている人もいると思います。
相場先生自身は、11/4の大陽線で買い、今のところうまくいっています。ただ、悩んだのは「一気に上がるとは思えない」からです。
買ってもすぐに下がる可能性がある。そこで、散々悩んだ末、買うことにしたそうです。
- 買いを入れる。上がればラッキー
- 下がってきたら、売りヘッジを入れる
- ダブルボトムができそうになったら、売りを切って買いだけにする
- その後上がっていけば、最初に入れた買いで利益を取る
つまり「買ってしまって良い」という作戦です。現在、売りは入れていませんとのこと。
シュガー(砂糖)
週足でダブルボトムをつけ、オレンジ線を超えて頑張りましたが、今は下げています。
ただ、上昇トレンドの中の一時的な崩れで、どこかで止まって上げそうな雰囲気です。相場先生は一度売りを入れて手仕舞いし、利益を得ました。
オレンジ線近辺で戻れば、買いを入れる考えです。
日清食品HD(2897)・クラレ:先々週の注目銘柄が飛び出した
番組で先々週ぐらいに注目銘柄として挙げていた2銘柄が、今日、日足で飛び出しました。
日清食品ホールディングス(2897): オレンジ際の戦いで勝って上がり、一度下げてまた上がりました。週足を見ると、オレンジ線には負けたものの、その下げは前の安値まで届かず、青が横ばいだったので、上がるだろうと3週間ほど前に解説していました。
クラレ(3405): こちらも買っています。オレンジ際に当たって上がり、次の下げは前の安値まで行かずに上がり、その下げも前の安値まで行かずに上がって、今日飛び出しました。週足でもオレンジ線まで行って、あまり下げずに上がっています。紫と青が底を打ったので、上がるはずだったということです。
ユニチャーム(8113):考え方は当たっていた
相場先生は買っていませんが、「今日お話ししようと思っていた」銘柄です。昨日の時点では、下値が揃って、下がったけれど前の安値まで行かずに上がっていたので、買いの形でした。
番組でリスナーの皆さんに喜んでもらおうと思っていたら、今日大きく上がってしまいました。
それでも、この考え方は当たっています。日清食品もクラレもユニチャームも、このような考え方で銘柄を選定するといい、とのことです。
今日飛び出したので、少し下げてから上がるかもしれません。
ユーロドル:ダブルボトムをつけた
ユーロドルはこれまで逆パンパカパンで下げていましたが、青まで下がったあと前の安値で止まり、青の上に出てきました。前回は青ギリギリで上ヒゲを付けて止まっていましたが、今回は青が横ばいで、価格は青の上にあります。
- 今買うとこのまま上がるかもしれない。あるいは、一度下げても青近辺で止まって上がれば、しっかり上昇する可能性がある
- 目標は紫までは行かない見込み。週足で次に陰線が出る可能性もあるが、その後陽線が出ればほぼ上昇
- 作戦は、今買っておき、下がったら売りヘッジを入れる。前の安値に届かずに上がってきたら売りを切って買いだけにする
投資の提言
塾生からの利益報告
11月2日、ネクセラファーマ(4565)を手仕舞いした塾生の方からの報告です。買いの根拠は、下げてきたあと長らく横ばいが続いていたため、底値の可能性があると考えて買いを入れたとのことです。
手仕舞いの理由は、上昇して窓を開けたことに加え、11月3日のアメリカ中間選挙を前に利益を確定しておきたかったからです。1万1000株を1000株ずつ小分けにして慎重に売却し、利益は900万円でした。
今日のテーマ:その銘柄の「今日の売買」は「今日までの値動き」で決まる
テーマは「ある銘柄の今日の売買をどうするかは、その銘柄の今日までの値動きによると考えるとやりやすくなる」です。
今日だけを見てもダメで、過去からの流れがあって今日がある。その流れを追いかけて今日のトレードをするほうが、やりやすいということです。
その実例として、サンケン電機(6707)のトレードを、チャートを隠した状態で日を追って解説されました。
| 日付 | 判断 |
|---|---|
| 8/12 | オレンジ際の戦い、横ばい、陽線でも逆パンパカになりつつあるため、やらない |
| 8/18 | 売りを入れる。その後は陽線でも下げの中なので無視し、陰陽陰も無視してキープ |
| 9/17 | 赤と緑が近づいてきたので売りを手仕舞い |
| 9/24 | 買いを入れる。ただし並びが上からオレンジ、紫、青のため、長くは持たない |
| 10/7 | 15本ほど行ったところで買いを手仕舞い |
| 10/8 | 下げたところで売りを入れる。オレンジ、紫で一時的に上がっただけのため |
| 10/21 | 赤と緑が近づき、緑の角度も急なため、売りを一度手仕舞い |
| 10/27 | 買いを入れる。ダブル底の可能性はあるが、青が下を向いているので簡単には上がらない |
| 10/30 | 買いを手仕舞い |
| 11/4 | 売りを入れる。赤と緑と青が近づいてきた |

売りをキープしている間のポイントは次の通りです。
- 上がるには、緑と赤が交差しなければならない。そのためには下半身が必要
- きちんと上がるには、青が横ばいにならなければならないが、まだその段階ではない
- 赤が下を向いている間は上がらないので、売りをキープ
こうして過去の流れの中で見ていくと、今日(11/4)は自然に売りが入る位置にいます。今日だけを見るのではなく、こういう経緯をたどってきたと考えて検討する、その一例として紹介されました。
リスナーからの質問&コメント
北陸電力(9505)・小野薬品(4528)
相場先生の回答:この方は買おうと思っていたんですね。これはボックスですので買わなくてよかった。じゃあ先週木曜日に買おうと思ったということは、ここで買おうと思ったんですね。
なぜ買おうと思ったかというと、移動平均線が集中して下半身になったので上がると思ったんだけど、ボックスの可能性があるので、買ったとします。これで1回終わってしまったほうがいい。これでもう終わりにしてしまえば、損失が少なくて済みます。

パーソルHD(2181)
相場先生の回答:売りを入れたのは先週の木曜日ですから、ここですね。紫の下に青があって、紫が横ばい気味、青も横ばい気味、赤が下がっている、いわゆる方向感がない状態です。

ここで売りというのは、確かに前の高値にいかないダブル天井は下げっぽいんだけれど、なんか雰囲気が悪いんですよ。じゃあ売りを入れたとして我慢していると、これ、線が集中しているじゃないですか。
これはどっちに行くか分からないので、やめてしまったほうがいい。なので、ちょっと苦しいんですよ。これを週足で見るともう少し明確になります。
週足で見ると、これはボックス圏。ボックス圏だから上がったり下がったりするので、やらない。むしろやるとしたら、この後の逆下半身は本当のW天井と思っていいです。週足をチェックしていただくと、できたかもしれません。

KOKUSAI(6525)
相場先生の回答:ではこの方のトレードです。ここで空売りが入りました(10/20)。いいですね。順調に下げていきました。そして陽線をつけました。横ばってきました。
さて、青が下を向いていて、緑の角度が急でしょう。だから、この方の言う通り一挙には上がらないで、彼はここで買いを入れました。1-1です(10/28)。
そうしたら、これ、逆パンパカパンなので、そんなに続かない。4本しか続かないんですよ。だからここで下がってしまう。なので買いを切って売り(10/30)。
そうすると、いま大儲けでしょう。むしろ買わないほうが良かったですね。

YouTube延長配信:リスナーからの質問&コメント
日本郵船
相場先生の回答:これは先ほどのゴールドの悩みと同じで、しばらく下げてきて、ここで赤と緑が相当近づいてきたので、売りは一旦切ります。そして買いが入ります。キープします。
オレンジ、紫、青の並びだから、普通に考えたらオレンジまではいかないだろう、どこかで下がるだろうと。でも、ここで一旦買ってみる。もし買って上がっちゃったらラッキー。
買って途中から下げてきたら、買いを持ったまま空売りを入れてヘッジをする。前の安値まで下がらずにダブル底を作ったら、売りを切って、さっき買った買いにまた買いを足すという戦略ができるので、どっちに転んでも勝てるのは、ここで買うことなんです。
陰線が出るまでキープしましょう。2/6に陰線が出たので、ここで買いを切ります。
もう一度やりましょう。1/29の陽線で上がりそうだけれども、今までの経緯から見たらそんなに上がらないかもしれない。上のオレンジ、紫があるし。
でももし上がっちゃったら、買っておかないともったいない。なので買いを入れて、次に下がってきたら売りヘッジを入れ、ダブル底になれば売りを切って買いを入れる。
そういう思いで買いを入れたから、ここまで持っていけたんです。いつ下がるか分からないからなと言っていたら、そのまま終わってしまいます。そういう考え方が大事かなという気がします。

GMOクラウド(3788)
相場先生の回答:先週木曜日にそのようにお考えになったのなら、3000円を目指すというのもあったかもしれません。なぜならば、一番下にオレンジ、その上に紫、その上に青なので、翌日に下半身が出れば一応買ってみよう、と。でも出なかったので試さなかった。

そして下がってしまって、売りが出たので、もう一回売りを追加した。そうしたら今日を迎えた、ということです。いいんじゃないですか。慎重ですね。移動平均線の組み合わせからいったら、この後下半身が出たら買い、というのは十分ありです。
今いろいろ世の中で事件が起きていますが、事件と関係なくチャート通りで大丈夫です。事件も含んでチャートに入っているからです。中間選挙も大丈夫です。過去の大統領選挙も、チャートのデータがなくなるまで全部調べたら、その時の流れの動きの通りになっているんですよ。
