賃金の上昇が続くアメリカ
西村博之氏の最近のツイートによりますと、アメリカでは(というかニューヨーク)では、バイトの時給が2000円を超えているようです。その理由として、時給を上げないと募集しても人が集まらないそうです。
自国民を優先するので、人手不足で時給が上がり、飲食店の大学生アルバイトでも時給2000円を超えるアメリカ。
蕎麦を1杯1900円に値上げしても、所得が増えてるので払えます。一方、安価な移民を入れて自国民の給料は上がらず、物価だけ上がる国がアジアにあるそうです。https://t.co/im71BgrHJl
— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hirox246) December 2, 2021
ニューヨークの最低賃金は15ドルおよそ1700円です。チップ込みで時給3000円近くになるという人も。
日本と比べると、高いアメリカの賃金に今、異変が起きています。
時給3000円と聞くと、結構な金額のようですが、ニューヨークシティの物価は全米でもトップクラスですので、時給3000円程度ではそれほど良い暮らしができるとは思えません。
時給19ドルで働くアマゾンの従業員は、アパートを借りることができず、車生活をしているそうです。ニューヨークで働いて時給19ドルでは、生活はかなり厳しいでしょうね。
ちなみに、冒頭の記事で紹介されていた「蕎麦屋」というお店ですが、私の知人がここで働いていたこともあって何度か食べに行ったことがあります。本格的な蕎麦が食べられるお店です。
アメリカでインフレが高進
賃金が上昇する一方で、高インフレによりアメリカ庶民の生活はジリ貧状態にあります。
高インフレでジリ貧のアメリカ人、政府に追加の現金給付を求める
休暇シーズンを直撃した物価高騰でクリスマスプレゼントも買えなくなった勤労者世帯が、追加給付を求めるオンライン請願書に大挙署名https://t.co/RobgNujwZs
— ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN) November 29, 2021
I put up price tags at the store I work at. Here are some price increases I’ve seen so far pic.twitter.com/h4VHEt3Cge
— Madison 🎅🏻☃️❄️ (@prolife_madison) November 4, 2021
私が働いているお店の値札です。これまでの値上げ幅はこの通りです。
Vlog4 インフレのアメリカ/ガソリンスタンド・スーパー https://t.co/WpDAE3wZMD
コロラドのあるスーパーでは今年初め$14.99だったステーキが11月には$24.99に値上がりしたと!
この値上がりは一時的なものではありません。
備蓄は今のうち。
是非ご覧ください pic.twitter.com/XOh3HiQdf5— 我那覇真子 (@ganaha_masako) November 28, 2021
さすがにアメリカの100円ショップも値上げとなりました。
アメリカのインフレは凄いことになっていて、百均($1均一)ショップDollar Treeも35年ぶりの値上げで商品が$1.25となりました。店名もDollar Treeから「$1.25 Tree」に変更…はしないみたいですが、間違いなく日本にもインフレの波は押し寄せるので近々DAISOなどの百均が「百十均一」とかになるかもね…
— 山口慶明🇺🇸で何とか生きてる (@girlmeetsNG) November 30, 2021
アメリカの100円ショップ、インフレに耐え切れず25%の値上げ。「すべて100円」みたいに低価格をコンセプトに組み込むと、値上げの時にブランディングがズレるから難しいね。価格以外に価値を置きたいところ。https://t.co/D8HwTePKnG
— クロネコ屋@NFT×ブログ×SNSマーケティング (@NINJAkusokuso) November 28, 2021
岸田政権でディスカウント・ジャパン継続?
FRBのパウエル議長は「米経済が力強く成長し需給の不均衡が当面続くことを考慮し、政策当局者はインフレが来年後半に想定通りに鈍化しない場合に対応する準備をしておく必要がある」話しています。
そして、「賃金は大幅に上昇している」、「インフレ高進を招くような問題があるペースで上昇しているとは見なしていないが、注意深く見守っている」とも話しています。
米賃金上昇ペース、インフレ高進招くほどではない=FRB議長 https://t.co/lpbMxuaz4n pic.twitter.com/YCwbfCmclT
— ロイター ビジネス (@ReutersJapanBiz) December 1, 2021
一方、日本では物価は上昇するけど賃金はまったく上がらず。人手不足を解消するため、賃金を上げる代わりに安い労働力をさらに輸入しようとしている岸田政権。
総理・総裁になることが人生最大の目的だった岸田総理は、パウエル議長の発言を聞いてどう思っているのか知りたいものです。
この先、積極的な財政出動もなく増税を敢行すれば、円安、物価安、賃金安のすべてのが安い国、ディスカウント・ジャパンの状態がさらに進むことになります。
岸田政権は、日本をどのように舵取りして行くのでしょうか?