鉄板パターンの「もの別れ」を探す練習
4月22日に放送された「相場師朗の株は技術だ!」を視聴しました。今回も非常に勉強になる内容でした。
今回の番組の内容は効果的な練習方法についてでした。
相場先生が紹介された練習方法は、「もの別れ」という技を過去5~10年の株価チャートの中から探すというやり方です。
私自身リーディング練習をやる時でも、ただ漫然とチャートを読むのではなく目的を決めて行うと、頭の中にすんなりと入って行く感じがします。
「もの別れ」については動画の中で詳しく解説されていますので、そちらをご参照して頂ければと思います。
番組の中で紹介していた日本水産の「もの別れ」
番組では日本水産の日足チャートを使って、「もの別れ」を解説していました。
以下は買いの「もの別れ」です。
以下は売りの「もの別れ」です。
他の銘柄の「もの別れ」
「もの別れ」になる寸前の形を覚える
過去チャートを見れば「もの別れ」は一目瞭然です。しかし、実際のトレードは先が見えない状態で建玉をしていますので、この先「もの別れ」になるかどうか確信が持てないわけです。
そこで、「もの別れ」になる寸前の形を覚えておけば、失敗の不安を少なくすることができます。
上記のチャートを考察しますと、「もの別れ」になる前の特徴がいくつか挙げられます。
- 移動平均線の向きが揃っている
- 移動平均線が下から長期、中期、短期となっている(買いの場合)
- 移動平均線が上から長期、中期、短期となっている(売りの場合)
- 株価が長期移動平均線の上にある(買いの場合)
- 株価が長期移動平均線の下にある(売りの場合)
- 「もの別れ」に入る前は株価が横ばいを続けている
- 「もの別れ」の初動では移動平均線がきれいにばらけている
これらの特徴を把握しておけば、「もの別れ」を上手く攻略できるのではないかと思います。
「もの別れ」になる寸前の週足の形は?
「もの別れ」に入る前の週足の形も覚えておくと、今後のトレードにおいて有利になると思います。
以下のチャートの赤で囲んだ箇所は、今回の記事でご紹介した「もの別れ」の場面に入る直前の週足の形です。
まずは最初にご紹介した日本水産からです。
「もの別れ」に入る前は2週間の横ばいが続いています。
こちらは5週間の横ばいです。
エムスリーの週足では、「もの別れ」に入る前は6週間の横ばいが続いています。
野村ホールディングスは2週間(①)と3週間(②)の横ばいです。
日本精工では4週間の横ばいが続いています。
これらの週足チャートから、「もの別れ」に入る直前は以下の特徴があることが分かりました。
- 週足で2~6週間の横ばい期間がある
- (買いの場合)横ばいが高い位置で発生している
- (売りの場合)横ばいが低い位置で発生している
- (買いの場合)下値切り上がりの後に横ばいが発生している
- (売りの場合)高値切り下がりの後に横ばいが発生している
- 緑、黒、赤、ピンクの線の向きが揃っている
週足で特徴を確認して、さらに日足で特徴を確認すれば確信をもって「もの別れ」を狙えますね。
相場先生の技は他にも「N大」や「逆N大」などもありますので、これらの技を完璧に使いこなせるようにするために、日々の練習に今回の「技探し練習」を取り入れると上達に加速がつくと思います。