5月16日放送の「相場師朗の株は技術だ!」を視聴した
先日、相場先生は元ディーラーの坂本慎太郎氏と食事をしたそうです。その時、坂本氏は「アラブのお金が日本市場に入ってきているのではないか」と話されたとのことです。
そして、これが最近の日本株の暴騰に寄与しているようです。
それはそれとして、相場先生は5月16日の朝に個別株をすべて手仕舞ったとのことです。
理由は、いいところまで上昇したからということと、(どこまで上げるのか)よく分からない動きになってきたからだそうです。
ゴールドに関しては、2000ドルを割ると下落すると、相場先生は話しています。
放送日のゴールドの価格は2000ドルを保っていましたが、現在は2000ドルを割り込んで下落しています。
ただ、ゴールドは今は下落していても最終的には上がって行く。この下落を取ったら、次の下半身では買いを入れるのが有効なプランとなります。
次にドル円です。先週は、下半身になるのを待って買いを入れると話しました。その後、下半身が出現したので、相場先生は買いを入れたそうです。
買いを入れたもう一つの理由は、ずっとオレンジの100日線の下で動いてきたのが、100日線の上で動くようになってきたからです。つまり、居所が変わったということです。
原油とコーンはW底を形成したら買いとのことです。
相場先生の現在のポジションはドル円とコーンと原油の買い。ゴールドの売り玉は近々手仕舞うかもしれないとのことでした。
入ってはいけない場面では入らない
相場流トレード法の基本は、下半身、逆下半身、そして本数です。
つまり、下半身で買い、本数がある程度いったら手仕舞い、あるいは逆下半身出現で手仕舞いです。
売りの場合はその逆で、逆下半身で売り、本数がある程度いったら手仕舞い、あるいは下半身出現で手仕舞いです。
ただし、下半身、逆下半身が出てもエントリーしてはいけない場面があります。
相場先生はある株塾生から手紙をもらいました。
その手紙には「最近手堅く利益が出るようになりました。実は去年の10月に勉強方法を変えました。日足でよくても、週足、月足がダメだと上手く行かないことに気がつきました」と書かれていました。
この塾生さんは、上手く行かない場面の特徴として、週足本数(ロウソク足の本数がかなり経過しているところ)、合気道、川中島などを挙げています。
そして、上手く行かない場面を除いてトレードしたことで、勝率がアップして毎月10万円以上稼げるようになったとのことです。
この塾生さんは、これまでは上手く行かない時が続いたけど、エントリーしてはいけない場面に気づいたことで、急に上手く行くようになったと語っています。
エントリーしてはいけない場面の特徴は、MAが接近していたり、入り乱れているところです。これは小刻みに上げたり下げたりした結果、MAが集中してきたわけですので、このような場所では株価が不安定な動きをします。
あと、日数がかなり経過しているところは、それまでのトレンドが終わりを迎える可能性がありますので、エントリーしない方が良いです。相場流では17日が一つの目安となります。
つまり、不安定な場面を見つけられるようになれば、それ以外の分かりやすい安定した場面だけでトレードできるようになります。
まとめますと、「各MAがくっついているところは避ける。ただし、その場面を抜けるとやりやすい場面になる」となります。
エントリーしてはいけない場面の例
まずは最初のチャートです。赤丸のところがエントリーしてはいけない場面です。
こここは赤と緑のMAが接近しています。過去5日間の平均と10日間の平均が同じ位置にあるということは、株価がほとんど動いていないということです。
このような場面では、買ったら下がる、売ったら上がる、となってしまいます。
そして、この場面は下から数えて17日以上上げてきています。これは日柄的にも、今のトレンドが一旦終了する場面となります。
次のチャートです。こちらの赤で囲んだ場面は、各MAが入り組んでおり、それぞれの方向が一致していません。この場面も先ほどの例と同じで、買ったら下がる、売ったら上がる、となってしまいます。
一方、2022年1月から3月の下落の場面では、各MAがばらけており、同じ方向を向いています。相場流では、このような場面でエントリーします。
最後のチャートです。この3つの赤丸の場面も、先ほどの2つの例と同じです。
各MAが集中しており、方向感がなく、横ばいの動きをしています。
ただし、方向感のない場面を抜けたら、一定方向に株価は動き出しています。なので、エントリーしてはいけない場面を見つけたら、「そろそろ来るぞ」と観察すれば良い場面でエントリーできることになりますね。