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暴落相場に突入した
今回の記事では、エミン・ユルマズ氏によるファンダメンタルズ的相場観をご紹介します。
エミン氏は長期的には日本株の爆上げを予測されていますが、短期的には暴落すると予測しています。
結論から言いますと、コロナ後に上昇した分をすべて帳消しにするほどの下げ相場が、本格スタートしたとのことです。
先日、当ブログでご紹介した武者陵司氏も、日経平均は4万円を目指すと言ってますが、短期的には米株安につられて日経平均も無傷ではいられないとの見方です。
エミン氏が株式相場について語った内容を以下にまとめました。
今回のバブルの中心はナスダックだった
そのナスダックは高値から33%下落した。すでに弱気相場に突入している。
そしてナスダックに連動している暗号資産も大きく下落している。ビットコイン、イーサリアムなどのすべての暗号資産の時価総額は、高値から71%下落している。3兆ドルだった時価総額は1兆ドルを割った。
暗号資産も崩壊フェーズに入ったと言える。流動性が低くなってきているので、そうなってくると、まずはリスクの高い商品からお金が逃げ始める。
ちなみに暗号資産の消えた時価総額2兆ドルは、リーマンショック時の発端となった不動産担保証券の時価総額の3倍以上となる。
暗号資産だけで2兆ドルが消えたという事は、つまり、今は暗号資産だけでなく、株、不動産すべての金融資産においてバブルが発生しているということ。
日経平均はコロナショックの安値まで下げるかもしれない
日経平均は、高値から14%下げている。しかし、これをドル建てで見た場合、日経平均は高値から32%下げている。これはナスダックと同じ下げ幅になる。
日本株の投資家の7割は外国人であるため、彼らにとってドル建ての日経平均は重要になってくる。
ドル建て日経平均は最高値が290ドルまで行った。その後、今は200ドルまで下がってきている。
これがどこまで下がるかというと、150ドル、つまり、コロナショックの安値まで下がることを想定しておいた方がよい。
※以下のチャートをクリックすると、ドル建て日経平均の最新チャートに移動します。
エミン氏は、コロナバブルの上昇分はすべて吐き出すと予測している。ナスダックについても同じ。
円高に振れると日経平均は2万円割れの可能性もある
日銀は金融緩和を続けるつもりなので、このままだと1ドル150円くらいまで行ってしまう可能性がある。
現在のドル建て日経平均価格の200ドルから150ドルまで下げた場合、25%の下げとなる。
もしドル円が10%円安になった場合(1ドル150円になった場合)、ドル建て日経平均の下げ幅はほぼ半分になる。
つまり、円建て日経平均は現在27000円(動画収録時)なので、ここから10%下げとなると、24000円くらいの水準になる。
もし1ドル130円台のままの場合、単純に25%下げるとして、5000円の下げとなり、日経平均は22000円くらいになる。
もし日銀がYCC(イールドカーブ・コントロール)を諦めた場合、一気に120円、115円くらいまで円高になるだろう。そうなってくると、日経平均は2万円割れの可能性も出てくる。
金融危機の時は高値の半値になる。ドル建て日経平均の最高値が290ドルなので、半値は150ドルとなり、これはコロナショック時の安値の水準となる。
このレベルまでの下落を想定すべき。
繰り返すと、1ドル/150円の場合は2万円、1ドル/130円の場合は22000円、そして1ドル/120円、もしくはそれ以上の円高になれば2万円割れとなるだろう。
日銀の金融政策が日本株にとって非常に重要になってくる。欧米に比べ、日本株のパフォーマンスがよいのは、すべて円安のお陰と言える。
FRBのストレス指数は、現在、ゼロ以下になっている。これがゼロより上だと、金融市場でストレスが発生していることになるが、現在はかなり低い水準にあるため、FRBが利上げを止める理由はない。
もし日銀がYCCを守れなくなると一気に円高に振れてしまい、これは世界市場にとってリスクオフイベントとなる。
これらの理由から、金融市場は本格的な暴落市場に突入したと言える。
以下はエミン氏の最新本です。
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というわけで、エミン氏によりますと、株式市場は本格的な暴落相場に突入したそうです。
ただ、いくらファンダメンタルズが分かっても、実際にどこで買って、どこで売ればよいのか分かりませんので、実際のトレードは移動平均線を主体としたテクニカルで判断する必要があります。
株価暴落は多くの投資家にとっては胃が痛くなるような出来事ですが、カラ売りの技術を習得している人にとっては、大儲けできるチャンスです。
非常に楽しみな展開になってきたと思います。