CFDの新規口座開設が急増中!
とある証券会社のセールスマンから聞いた話ですが、CFDの口座開設が急増しているそうです。
くりっく株365の口座数に限って言えば、2015時点では約5万口座だったのが、2022年2月時点で約51万口座に増えています。
急激な増加の理由はいくつかあるようですが、一番大きな理由は「小額からトレードができる」ということのようです。
実際、これまで日経先物をトレードしていた方も、CFDにシフトしてきているようです。
スプレッドは業者に支払う「手数料」
CFDには、店頭CFDと取引所CFDの2種類があります。
前者はGMOクリック証券、サクソバンク、DMM証券、OANDA Japanなどが提供するCFDです。後者はくりっく365株CFDです。
どちらの種類のCFDにもスプレッドがあります。スプレッドとは、売値と買値の価格差です。この価格差は、CFD業者に支払う手数料ということになります。
スプレッドを分かりやすく説明すると、「市場価値が100円のモノを買うには110円払わないと買えない、売る時には90円でしか売れない」ということです。
この場合、価格差が20円あります。この20円がスプレッドという事になり、これが業者の儲けとなります。
もちろん個人投資家としては手数料は低い方がいいわけですので、次の項で各CFD業者のスプレッドを比較したいと思います。
スプレッドが狭いCFD業者はどこなのか?
業者によって取扱CFDの銘柄が異なりますので、ここでは日経225のCFDで比較します。
GMOクリック証券 | DMM CFD | サクソバンク証券 | OANDA Japan | LINE CFD | IG証券 | SBI証券 (くりっく365CFD) |
|
日経225 | 2.0~9.0 | 7.0 (固定) | 5.0~8.0 | 5.0~7.0 | 5.0~10.0 | 5.0~10.0 | 9.7 (2022年4月平均) |
スプレッドに関して言えば、くりっく365CFD以外はどこも大差はないようです。どこの業者を選ぶかは、好みの問題です。
ちなみに私はサクソバンクとGMOクリック証券が気に入っています。
サクソバンクのチャートは非常に見やすく、値幅表示も適切な節目ごとに区切っています。また、日経225に限って言えば、日経先物の動きに一番近い動きをしているように思います。
恐らく他の業者の日経225CFDはシカゴ取引所の日経先物を原資産としているのに比べ、サクソバンクは大証の日経先物を原資産としているのだろうと考えられます。
GMOクリック証券は、スマホでも手軽にトレードできる点が気に入っています。
スプレッドと同じくらい重要なのが約定の早さ
約定までに時間が掛かると、スプレッドが投資家に不利な方に動いたりする場合があります。
したがって、約定までの時間が早ければ早いほど、投資家には有利になります。
約定スピードを実際に計測したわけではありませんが、NDD方式を採用している業者の方が、約定スピードが速いと言われています。
GMOクリック証券
DMM証券
IG証券
NDD方式を採用している会社
サクソバンク
OANDA Japan
楽天証券(今のところはNDD方式だが、DD方式に変わるかもしれない)
※DD方式とNDD方式の違いは以下の記事をご参照ください。
株式市場が休場の日でもCFDはトレードできる
CFDをトレードするメリットは、流動性の高さです。CFDは、日本市場が休場の日でもトレードできます。
また、米国市場が休場の場合でも、サクソバンクとGMOクリック証券では日経225CFDがトレードができます。
海外の投資家が参入していない日はあまり値動きがありませんが、それでもいざという時に「売り抜ける状態」を確保しておくことは重要だと思います。
特に今はロシアによるウクライナ侵略もあり、市場が急変しやすい環境にあります。
もう一つ、現在、習近平が行っている上海のロックダウンです。チャイナ経済の中心である上海を封鎖するということは、チャイナバブルの崩壊を加速させることになります。
実際のところ、この上海封鎖は、政敵である江沢民派の息の根を止めるために、習近平が意図的に行っているようです。
このことを知ってかどうか分かりませんが、世界の投資家たちはチャイナから資金を引き揚げています。
チャイナ経済のミンスキーモーメントは、すでに秒読み段階に入ってるかもしれません。日頃から流動性を確保しておくことは、これまで以上に重要になってくることでしょう。