日足で見ると上昇してるが週足で見ると・・・
10月21日放送の「株は技術だ!」を視聴しました。
このところ日経平均が上がってきています。
日足チャートを見る限り、このままトレンドに入って行きそうに見えますが、週足チャートを見るとちょっと感じが違うようです。
これに関しまして、相場先生のコメントは以下の通りです(少し端折ってますので、詳しくは動画を見てください)。
大きなトレンドとして一番下に100日線、その上に60日線、その上に20日線がある。そして、その上に5日線がある。この並びの場合、少し下げても再上昇する。
多くの銘柄はこの並びになっている。100日線が下げてきたのが、だんだんと横向きになってきて、そこへ60日線が近づいてきている場面なので、底のように見える。
しかし週足で見ると、上の方に100週線と60週線がある。そして下の方で20週線と5週線が上がってきているが、力尽きる場面である。
日足的には底にあたるので、今は買われている。週足的にはかなり上の方に100週線と60週線があるので、長い下げトレンドの中の一時的な上昇にやや大幅に戻した場面にしか見えない。
個別銘柄
番組ではこの日に上昇した銘柄と下落した銘柄の解説がありました。それぞれの日足チャートと週足チャートでは、様子が違って見えてきます。
以下では、相場先生の説明の要約を交えて、各銘柄のチャートを見て行きます。
※以下の記事中のコメントは相場先生の解説の要約ですが、チャート内は管理人のコメントです。
上昇銘柄
大和ハウス
移動平均線の並びが下から紫、青、緑、赤の順番。6本目に陰線が出た場合は、株塾の決まりでは「切らない」。買い玉は、ロウソク足8本目か9本目で陰線が出現してから切る。PPPの並びの時はロウソク足が17本まで出現して上昇することもある。
NTTドコモ
こちらもPPPの並びになっている。株価は緑まで下げて、再上昇している。その後、前の高値を越えてきたら追加を入れたいところ。しかし、前の高値まで届かずに下げた場合はそのまま下落することもある。
東京海上
緑の下に赤があるが、下半身が出現して上昇した。もしこのまま上昇が続けば、下から紫、青、緑、赤のPPPが完成する。観察して行くとおもしろい銘柄。
下落銘柄
大日本住友製薬
逆PPPの並びで弱い動きになっている。上昇銘柄と真逆の動きをしている。
第一三共
W底を形成して再上昇するのか、あるいはそのまま下がってしまうのか見もの。週足を見ると、上に向ける可能性が高いようにも見える。
まとめ
日足では上昇トレンドに入っているように見せる銘柄であっても、週足で見ると様子が違って見えます。
週足チャートを観察すると、日足での上昇は長い下落トレンドの中の一時的な上昇のようにも見えてきます。
米中貿易戦争はまだまだ続きます。なぜか我が国のメディアははっきりと伝えませんが、トランプ政権は中国共産党を叩き潰すつもりでいます。これについては民主党も歩調を合わせています。
10月24日に行われた演説で、ペンス副大統領は、中国共産党による知的財産の窃盗、監視社会による人民支配、そして我が国の尖閣諸島周辺の領海侵犯を厳しく批判しています。
ペンス副大統領の「米中関係の将来」についての演説を全文翻訳。スピーチに引用されてるカデットの祈りも翻訳追記しました。【米国:必読スピーチ】フレデリック・V・マレック記念講演でのペンス副大統領の発言(全文翻訳) https://t.co/RVXaPWxaJf
— 海外ニュース翻訳情報局 (@KNHjyohokyoku) October 25, 2019
アメリカにここまで言われてチャイナがおとなしく引き下がるとは思えません。
ということは世界経済がこのまま平穏無事に成長して行くはずがなく、どこかでクラッシュすることでしょう。
チャイナはまったく裏付けのないデータを示して、2019年第三四半期は6・1%成長だと公言しています。こんな数字をまともに信用していては痛い目に遭います。
中国学の権威である宮崎正弘氏は、チャイナの統計について以下のように話しています。
中国国家統計局というフェイク数字を作文する部署がある。
直近の発表で「2019年第三四半期(7月―9月)の中国GDP成長は6・1%だった」そうな。李克強首相その人が「あんなデータ、私たちも信用していない」と嘗て米国大使に述懐したことがある(ウィキリークスが暴いた)。
引用元:宮崎正弘の国際情勢解題
ソ連が崩壊したとき、それまでソ連は嘘っぱちのGDPを公表していたことがバレてしまいました。世界第二位の経済大国を自称するチャイナも、同様であると考えて間違いないでしょう。
世界経済がどこかでクラッシュしたとしても、相場先生のトレード手法を学んでいる私たちは心配する必要はまったくありません。寧ろ、株式相場が大きく動くときは絶好のチャンスです。
今後訪れるであろう大暴落相場に備えて、私も練習を続けて行きたいと思います。