⇒ 相場師朗先生主宰の株塾とは?

相場師朗先生の銘柄選びの基準はシンプルで分かりやすい!

スポンサーリンク

選球眼の良し悪しの差

8月26日放送のラジオ番組「株は技術だ!」を視聴しました。今回のテーマは3つです。

①難しいところで入らない
②慌てるな、よく考えて基本動作を
③ストーリーを立てられるようにしよう

番組の中盤では、相場先生が最近トレードした場面の紹介があります。相場先生は簡単な場面を選んでトレードされています。使っている技は本で紹介されているものばかりです。さらに言えば、トレードしている場面も本やラジオ番組ですでに紹介している場面です。

プロだからと言って、難しい局面を一部の人にしかできない高度な技を使ってトレードしているわけではありません。株塾でも、上手くいっている人ほど簡単な場面でトレードしています。

トレードが上手い人とそうでない人の違いは、「選球眼」の良し悪しの差です。

相場先生がトレードした銘柄

番組中に、相場先生がトレードしていると紹介した銘柄は、カルビーと東京建物です。

この2つを選んだ理由が大変参考になります。

見方はそんなに難しくない。下げ切ったやつ。下げ切って横ばっていて、それ以上下げないもの。それがちょっとづつ上がって行くところを買って行く。下げ途中はダメなんです。(中略)下から100日線、60日線の順番のものが探せばある。それが東京建物やカルビー。下から100、60、あるいは、下に60があってすぐ上に100があるということは、60がすぐに100を抜ける。ということは、下げ止まったということ。

カルビー(2229)

以下はカルビーの日足チャートです。赤丸のところは移動平均線が下から紫、緑、青の順番で、しかも緑の上で草、黒、赤となっています。さらに赤に対して下半身になっています。

以下は週足チャートです。こちらもよく見ると、下値が切り上がっており、緑の上に黒、赤、ピンクがあります。3000円の節目が堅そうですし、それ以下には下げない感じがします。

東京建物(8804)

東京建物もカルビーと似ています。赤丸での移動平均線の順番は、下から青、紫、草、黒、赤、緑です。草、黒、赤が緑の下ですが、黒と赤の下値が切り上がっています。そして赤に対して下半身ですので、ここは買い場ですね。

次に週足ですが、2点底となっており、さらに草、黒、赤の下値が切り上がっています。また、草、黒、赤の束が緑を越えていますので、底を脱出した感じがします。

2つの銘柄の共通点

これら2つのチャートの共通点は以下です。

日足
①紫と青の上に緑がある
②青と紫の距離が近い
③緑の上で草、黒、赤の順番になっている
④直近の下値が切り上がっている
⑤上昇の起点がN大になっている
週足
①W底を形成しており底値圏から脱しつつある
②下から草、黒、赤の順番になっている
③草、黒、赤の束が上を向いている
④緑が下を向いていない
⑤株価が緑の上にある

相場先生と同じようにトレードするには、これらの共通点に合致した銘柄を探せばよいことになります。

上記の共通点に合致した銘柄を選んでみた

以下の銘柄は週足、日足ともに下値が切り上がってきています。株価は青と緑の上にありますので、買いを入れる安心感があります。

ただ、どの銘柄もチャートの動きが私の好みの動きではありませんので、これからトレードするならうねり取りやショートトレードではなく、ショットガントレードになると思います。

味の素

帝人

三菱地所

NTTドコモ

共通点に合致しているようでそうではない銘柄

イオン

青と紫の距離が近く、かろうじて緑が青と紫の上にあります。しかし、上から草、緑、黒、赤の並びになっており、上昇の順番ではありません(上昇するためには下から緑、草、黒、赤の順番)。

また、週足では緑が青と紫の下にあり、緑がまだ下を向いています。本格上昇にはまだ時間が掛かりそうです。

住友不動産

同業の三菱地所の株価チャートと似ていますが、住友不動産の日足チャートは緑が紫と青の下にあります。また、下から青、紫の順番になっており、順番が入れ替わり本格上昇するまで時間が掛かりそうです。

一方、週足チャートでは下からオレンジ、紫、青のいわゆるPPPの並びになっています。にもかかわらず、いまいち強さが感じられないのは、株価が紫を割り込んでしまっているからでしょう。

住友商事

日足では下から紫、青の順番になっているものの、緑がこの2本線の下にあります。直近では株価が緑を越えてきていますので、ここからN大を形成して紫と青の上に出てくれば、上昇に勢いがつく感じがします。

ただ週足では上から紫、青、緑となっており、株価は緑の下です。さらに上から草、黒、赤の順番ですので、まだ上昇トレンドの並びになっていません。

まとめ

まず確認すべきは「草、黒、赤の順番」です。株価が上昇する時は、移動平均線の順番が必ず下から草、黒、赤になっています。下落の時はその逆の順番です。

この3本が緑の下にある時は上昇幅が限られます。この3本が緑の上に出てきて初めて上昇に勢いがつきます。

さらに緑が青の上に出てくると、さらに上昇の勢いが増します。ということは、買いで勝負する場合、草、黒、赤の順番になり、さらにその3本が緑の上に出てくるまで待ってから、下半身やN大シグナルを確認して買いを入れると成功率が高くなるはずです。

あと、緑、草、黒、赤が青の下にある時はまだ「弱い状態」にあるわけですので、9の法則に気をつけて、こまめな手仕舞いするのが賢明だと私は思います。

タイトルとURLをコピーしました